ステークホルダーの本当の意味とは?有時の時にはステークホルダーは異なる
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2020.12.18

ステークホルダーの本当の意味とは?有時の時にはステークホルダーは異なる

「平時のステークホルダーと有時のステークホルダーは異なる」。

この言葉は、世界的なコミュニケーション・コンサルティング企業であるフライシュマン・ヒラードで用いられているものです。

コンサルタントはもちろん、マーケティング責任者や広報担当者が広い見識を持つためにも必要な知識です。では、さっそく見ていきましょう。

 

平時のステークホルダーと有時のステークホルダーは異なる

海外で飛行機事故などが起こると、ニュースでは「なお、乗客の中に日本人はいませんでした」という伝え方をします。

これを聞いて、普通の人たちは「自国のことばかりを考えているようで、なんだかなぁ」と思われるかもしれません。

しかし、実はこうした報道には別の目的があります。それは、たとえばその飛行機に乗っている可能性がある日本人の家族や知人から大使館やエアラインにたくさんの問い合わせが行ってしまうため、それを避けるという狙いがあるのです。

さて、平時のステークホルダーとは、従業員や顧客など、通常のステークホルダーのことを指します。しかし、トラブルの種類によっては、そのステークホルダーは大きく変化するのです。それが、有時の(大きなトラブルの際の)ステークホルダーです。

●しかるべき人にしっかり情報共有する姿勢が大切

たとえば家電メーカーが自社の製品に不具合があって、場合によっては発火に至るといったことを発見したとします。

家電メーカーのように大量の製品を販売している場合、すべての購買顧客を個別で把握していくことは不可能となります。となると、「自社の当該製品を買った可能性のある人」、言い換えると国民全体がこの場合、情報を伝えるべきステークホルダーになるのです(厳密には訪日外国人なども含まれるのですが、ここでは割愛します)。

そこで、メディアに協力をあおいでCMやニュースで情報を伝えたり、自社のホームページのトップ画面にその情報が目立つように配置したりするのです(実際、かつてパナソニックは、かなり長い間に渡って、そうした情報をトップページに置いていました)。

●問われるべき企業の姿勢をステークホルダーに明確にしよう

会社側は、こういったトラブルやリコールなどは避けたいものです。

しかし、会社というものは社会の公共の機関でもあります。その時々の状況に合わせて、社会に混乱を招かないようにするために、しかるべき人にしっかり情報共有する姿勢は、社会の一員でもある企業にとっては、問題を無駄に大きくしない上でも必要な態度であるといえます。

 

ステークホルダーは企業姿勢を常に監視している

有時のステークホルダーは、平時のものとは違い、広い範囲で使われることがあることを学びました。

広報PRやマーケティングでも、必ず必要となる見識です。有時には、会社側は、しかるべき人にしっかりと情報共有する必要があり、社会に混乱を招かないよう行動する必要があります。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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