プレスリリースとは?|戦略的な作り方、発送方法、メリットデメリットまで疑問にすべて答えます
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2019.08.07

プレスリリースとは?|戦略的な作り方、発送方法、メリットデメリットまで疑問にすべて答えます

パブリックリレーションの基本

プレスリリースはメディアに対し自社の商品・サービスなどを伝える場合に用いられます。

インターネットの普及により、SNSや自社の媒体などで情報を伝えることも多くなりましたが、いまだにメディアに宣伝してもらうプレスリリースの効果は健在です。そこで、今回はプレスリリースを解説していきます。

 

プレスリリースとは

メディアに向けた、企業・団体の公式発表をプレスリリースといいます。近年では、リリースの内容をウェブ配信サービスや、自社メディアなどへのプレスだけでなく、直接消費者の目に止まることも多くなってきています。そのため、ニュースリリースと呼ばれることも多くなってきました。

また、インターネットが普及した現在では、紙媒体よりもスマホでニュースを見ることが多くなってきました。それでも元をたどれば、新聞や雑誌、テレビなどのメディアを通して提供されています。独自の視点で提供しているウェブニュースサイトを含め、メディアから取り上げてもらうためにプレスリリースを作成し、送付するのが基本です。

送る方法として、郵送、FAX、電子メール、サイト専用フォームなどを利用します。

 

プレスリリースの目的

プレスリリースをメディアに送る目的は、メディアに「取り上げたい」と思ってもらうためです。メディアから取材をしてもらえれば、宣伝効果が見込めます。しかも、広告枠を購入する場合とは違い、掲載されてもメディア側から料金を請求されることもありません。プレスリリースは、費用対効果が高い施策だといえます。

 

プレスリリースが存在する理由

メディアは常に新しい情報を求めています。とはいえ、常に探し続けていたとしても限界があります。しかし、プレスリリースがあることで向こうから情報が飛び込んできます。メディア側としては非常にありがたいものなのです。一方、送る企業側もプレスリリースを送ることによってメディアに取り上げられるメリットがあります。つまり、プレスリリースがあることで、メディア側、企業側の双方が満足する仕組みになっています。

 

プレスリリースの発送方法

プレスリリースを発送する方法は大きく分けて7つあります。1つずつ説明していきましょう!

  1. FAX
  2. 郵送
  3. 電子メール
  4. サイト専用フォーム
  5. 記者クラブへの投げ込み
  6. 報道機関への直接持ち込み
  7. プレスリリース配信サービス

 

◎FAX

従来のプレスリリースではよく使われていた方法で、今でも新聞社やテレビ局などの現場では使われています。FAXはページ単位で送ります。複数ページになるとバラバラになるために1枚にまとめたほうが良いともいわれ、内容量を気にする必要があります。また、メディア側のFAX番号を探し当てる必要があります。新しいメディアであるウェブメディアでは、アナログであるFAXはあまり使われることがありません。

◎郵送

新聞社やテレビ局、雑誌社ではまだまだ健在の方法です。送付する量もコントロールしやすいことがメリットです。手間がかかる郵送だと重要な情報があるに違いないと考えてつい読んでしまうメディア担当者もいますので、工夫次第でもありますが開封率は高い傾向にあります。一方、ウェブメディアなどの新興メディアだとFAXと同じくあまり歓迎されない傾向にあります。

◎電子メール

現在、もっと一般的になった送付方法が電子メールによるプレスリリースです。手軽に送ることができる電子メールは、受け取るメディア側も破棄することが簡単という両者のメリットがあります。その一方、手軽なだけに安易なプレスリリースの乱発が起きている事実も見逃せません。

◎サイト専用フォーム

メディアへの電子メールアドレスが分からない場合などに使用するのが、サイト専用フォームからのプレスリリースの送付です。プレスリリースだけではなく、サイト全体の投稿フォームのために、メディアの担当者が見ていない可能性があります。

◎記者クラブへの投げ込み

全国各地にある県庁や市役所には「記者クラブ」があります。その「記者クラブ」に印刷したプレスリリースを持ち込む方法です。印刷したものを直接メディア担当者に渡すことができるので、プレスリリースが読まれやすいというメリットがある一方、宣伝色が強いプレスリリースを提出してしまうと、それ以降相手にしてもらえない可能性があるというデメリットがあります。

◎報道機関への直接持ち込み

新聞社やテレビ局、雑誌社に直接出向いて、プレスリリースを手渡す方法です。受け取ってもらえれば読んでもらえる可能性が高いメリットがある一方、メディア側も忙しいため会ってもらえないことのほうが多いでしょう。メディア担当者との面識や、誰かの紹介がないと難しい方法です。仮に会ってもらえたとしても、宣伝色の強いプレスリリースを渡してしまうと、今後は相手にされない可能性もありますので注意が必要です。

◎プレスリリース配信サービス

最近、急激に増えているのがプレスリリース配信サービスを利用して、プレスリリースをメディアに送る方法です。費用が手軽で一度に大量のメディアに送ることが可能、プレスリリース配信サービス会社にプレスリリースの添削、送付先であるメディアの選定などを依頼もできるので楽というメリットがあります。一方、自社の商品・サービスとマッチしていない複数のメディアにプレスリリースを送ってしまうというデメリットもあり、運用には注意が必要です。

*参考リンク:プレスリリースの4つの配信方法紹介

 

注目されるプレスリリースにするために

メディアには大量のプレスリリースが届きます。その中から読んでもらい、採用されるためには、単に情報を羅列するだけではなく、読まれる工夫をする必要があります。メディアは公共的視点から宣伝色の強いプレスリリースは採用しないのはもちろんのこと、担当者が「面白い」「ぜひ取材をして視聴者に伝えたい」と思わせなければなりません。

そのために、ニュースの価値を上げる必要がありますが、以下の要素があると読んでもらえる可能性が高くなります。

●時流に乗っていること
世間で話題になっていること、多くの人が興味をもっていること、あえて時代に逆行していることなどを盛り込みます。

●斬新的であること
新しく、画期的で、アイディアに富んでいるような内容を盛り込みます。

●希少価値があること
唯一、他にはない、珍しい、優れている、ユニークなど希少価値があることを盛り込みます。

●実利・実益があること
視聴者(読者)にとって、利益がある、役に立つ、商品などが当たるなど、実利・実益があることを盛り込みます。

●季節感がある
季節限定、その季節と関連する、季節を感じさせるなど、季節感がある内容を盛り込みます。

●今までで一番
業界初、日本初、世界初、地域初、最多、最小、最大、最短、最長など、今までで一番の内容を盛り込みます。

●将来性を感じる
伸びそう、広がりそう、大きくなりそう、一般化しそうなど、将来性を感じる内容を盛り込みます。

●人の心が動く
ストーリー性がある、感動する、びっくりする、感心する、心温まるなどの内容を盛り込みます。

*参考リンク:プレスリリースの効果的な書き方を「王様のブランチ」元放送作家が教えます!

 

プレスリリースの3つのメリット

プレスリリースは、企業・団体側にとって3つのメリットがあります。それは「コストがかからない」「高い信頼性を獲得できる」「「情報を一気に拡散できる」です。

◎コストがかからない

プレスリリースは、メディアに採用され取材されたとしても、広告とは違い費用がかかりません。郵送代、印刷代などの費用しかかかることはなく、電子メールを使用すれば限りなく無料に近いコストで送ることが可能です。

◎高い信頼性を獲得できる

宣伝色の強い広告と違い、メディアが取り上げるという事によって情報の質が担保されます。なぜなら視聴者はメディアが中立性を保っており、メディアのフィルタリングを通した優良な情報だと認識しているからです。

◎情報を一気に拡散できる

テレビ・新聞、大手ウェブメディアに取り上げてもらえることで、大量の人に一気に情報を伝えることが可能です

 

プレスリリースの2つのデメリット

プレスリリースにはメリットがある一方、デメリットも存在します。「記事の内容をコントロールできない」「記事にしてもらえるか分からない」などがあげられます。

◎記事の内容をコントロールできない

プレスリリースをとおして、メディアが取材してくれたとしても、自分の希望どおりの内容になるとは限りません。あくまでもメディア側は客観的な視点での報道を意識します。そのため、メディア側にとって都合のいいように加工されたとしても覚悟するしかありません。
情報元がコントロールできないからこそ、視聴者(読者)は安心して見ることができるともいえます。

◎記事にしてもらえるか分からない

新聞社やテレビ局には毎日大量のプレスリリースが届きます。その数は電子メールの普及もあり、年々増加傾向にあります。そのため、ますます競争率が高くなっているのが現状です。
仮にその競争率を勝ち抜いたとしても、自分が報道して欲しいタイミングとは違う可能性もあり、その点ではデメリットです。

 

プレスリリースの様式

プレスリリースに様式はあるのでしょうか。実は、様式は決まったものがありません。メディア側にとってみれば、必要な情報があればどのような様式でも問題はないのです。

とはいえ、メディア担当者も忙しいので、無駄に長くしたような文章は嫌われます。FAXで送付する場合は、バラバラになってしまうため、1枚に簡潔にまとめたほうが良いという意見もあったのですが、電子メールが主流になってきた今、あまり長さにこだわる必要はないようです。とはいえ、ある程度の書き方がありますので参考にしてみてください。

*参考リンク:プレスリリースの効果的な書き方

 

◎プレスリリースにかかる費用はほとんどナシ

プレスリリースによって、メディア側から取材、掲載されたとしても請求はありません。広告代理店などを通して広告枠を買うのとは違い、プレスリリースはメディア側から取材をしたいと思う場合にしか掲載されません。あくまでもメディア側の意図に応えるカタチですので費用が発生しないのです。
かかる費用といえば、プレスリリースを発送する際、FAXで送れば電話代、郵送で送れば切手代など。わずかなお金で行うことができるのがプレスリリースの魅力です。

◎プレスリリースとニュースリリースとの違い

最近、プレスリリースに近い言葉でニュースリリースということが言われるようになりました。内容自体はこの2つは何も変わりません。では、何が違うかというと対象が違います。プレスリリースは、プレス(メディア)に対して送るもの。一方ニュースリリースは、自社で一般のお客様向に対してニュースを発表したものです。

◎プレスリリースを送るべき理由

コンスタントにプレスリリースを送っている会社を見ると、プレスリリースの効果を実感していると感じます。広告と違い、取材されて掲載されるプレスリリースの内容は、視聴者(読者)からの信頼も厚いのです。広告と違い、プレスリリースは計算が立たないところが多いのですが、それでも消費者の信頼を勝ち取る意味ではなくてはならない手法なのです。

参考リンク:プレスリリースの配信スタンド10社の徹底比較

 

プレスリリースの必要性を評価する5つのチェックポイント

プレスリリースを配信する段階になると、今度はメディアに送付しようとしているプレスリリースのストーリー(内容)は有用なのかという疑問がでてきます。ここでは自社で行う場合、やった方が良いセルフチェック項目を以下の5つとりあげます。

  1. 一般社会にとってこの内容は有用なのか
  2. 自分自身がイケてる内容だと思うか
  3. 顧客があなたの会社のストーリーに喜ぶか
  4. 掲載してもらいたいメディアと自社のストーリーの相性は良いか
  5. 伝えてほしいジャーナリストと自社のストーリーは相性が良いか
  6. 一般社会にとってこの内容は有用なのか

 

あなたの会社が提供しようとしている内容が、一般社会にとって必要かどうかを検討します。自社の中だけで考えると、これは価値があると思っても、一般社会では価値がないかもしれません。

◎自分自身がイケてる内容だと思うか

会社内では盛り上がっている内容だとしても、あなた自身があまり乗り気でないかもしれません。その時は、努めて冷静になり何に引っかかっているか検討してみると良いでしょう。

◎顧客があなたの会社のストーリーに喜ぶか

あなたの会社の顧客は今回提出するストーリーを見たら、喜ぶでしょうか?それともガッカリするでしょうか?ガッカリすると感じたら、なぜそう感じたかを考えてみましょう。

◎掲載してもらいたいメディアと自社のストーリーの相性は良いか

あなたの会社のストーリーと掲載して欲しいメディアの論調の方向は同じ方向でしょうか?方向が同じでなければ掲載されないかもしれません。

◎伝えてほしいジャーナリストと自社のストーリーは相性が良いか

あなたの会社のストーリーと、伝えてほしいジャーナリストの論調は同じ方向でしょうか?方向性が違うと、批判的に捉えられてしまうかもしれません。

 

プレスリリースはアイディア次第では中小企業も大企業と対等に戦えます

プレスリリースはメディアに自社の商品・サービスを伝えることで、メディアに取り上げてもらうように促す行動です。

アイディア次第では、大きいメディアに取り上げてもらうことができ、その影響力は計り知れません。かかる費用は送付する郵便切手代や電話代だけで済みます。中小企業ほど恩恵を受けやすいプレスリリース。ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか?

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