ビジネスは初動がすべて!仮想思考を意識してアクションのスピードを速めよう
戦略一覧
コンサルティングスキル
2020.12.19

ビジネスは初動がすべて!仮想思考を意識してアクションのスピードを速めよう

「初動がすべての鍵」。

この言葉は警視庁などで使われているものです。たとえば、警察の刑事事件の捜査であれば、問題解決(この場合、事件解決)が遅れれば遅れてしまうほど、

①犯人がさらなる犯罪を重ねる可能性が出てくる
②被害者の不安や疑念が消えない(捜査の協力を得にくくなる)
③証拠品や人々の記憶が劣化していく
④割ける人員や予算が減る

などのデメリットが生じます。だからこそ、早い段階から仮説を持ちながら、当たりをつけつつ証拠集めをしたり、優先順位をつけた役割分担をした初動が大切となるのです。

コンサルタントの必須スキルであると同時に、マーケッターや広報担当者が身につけていれば、必ずライバルと差をつける能力となるはずです。

 

初動がすべての鍵となる

ビジネスでもこの点に変わりはありません。「不良品の出荷停止・回収」や「大切なVIPを怒らせてしまった」などといったことは、なるべく早めに解決したい課題です。

では、どうしたらこれを実現することができるでしょうか?

 

初動を速める3つのコツ

第一に、早期の問題発見ですね。顧客に怒鳴られてから対応するのではなくて、その前に、その兆候を早期に感じ取る感受性が必要となります。

第二は、仮説思考を意識してメリハリをしっかりとつけることです。刑事捜査であれば、「この手の事件は、○○の可能性が高い」などと当たりをつけて聞き込みを行ったり、証拠集めを行うことでしょう。

それと同じことをビジネスでも行うのです。ただ、仮説を立てる際には、過去の経験を用いながらも、過度に特定のことに引っ張られないという絶妙なバランス感覚が必要になってきます。

第三は、アクションのスピードです。考えることと行動を別々に行っていては遅いといった事態も最近は増えてきています。(もちろん考えなしに妄動することは避けつつ、フットワークを軽く、関係する人間とコミュニケーションをとっていき、どんどん問題解決を進めていく必要があります)。

これらを行う際に、仮に若い方であったとしても自分が当事者意識を持ってリーダーシップをとることが必要となります。

昨今ではリーダーシップやそれと対比されるフォロワーシップは、特定の人の役割ではなく、時と場合に応じて皆が果たしうる機能であると考えられてきています。問題解決の中心に自分がいると考えたなら、どんどん周りを巻き込んでことを進めていく積極性が、近年では非常に必要な要素となっているのです。

 

仮想思考を意識してメリハリをつけること、アクションのスピードが大切

何事も最初が肝心というように、初動がすべての鍵であるということを学びました。ビジネスにおいては、早期の問題発見や、仮想思考を意識してメリハリをつけること、アクションのスピードが大切であることがわかりました。

その際に、自らリーダーシップをとるといった積極性を持つことが重要であることも覚えておきましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事