メタ思考とは?解決案が見つからないときはメタレベルで観察しよう
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コンサルティングスキル
2020.12.23

メタ思考とは?解決案が見つからないときはメタレベルで観察しよう

メタ認知とは

「解決案が一つしか見つからなければ、それは、先入観に理屈をつけたにすぎないものと疑うべきである」。

これは経営学の大家である、ピーター・ドラッカーの言葉です。

コンサルタントでも広報担当者やマーケッターでも、それは同じです。人間は経験に学ぶ生き物であり、急いでいるときほど、とっさの判断で問題解決の方法を決め打ちしてしまう傾向があります。

 

先入観に支配されてはいけない理由

解決案が一つしか見つからなければ、それは、先入観に理屈をつけたにすぎないものと疑うべきである。

とっさに問題解決の方法を決めてしまうことは、小さな問題であればそれで別にかまいません。たとえば、電車が遅れているときに、別の最短ルートに乗り換えるというのはむしろ合理的で、結果もついてきますよね。

問題なのは、ある程度複雑な問題なのにもかかわらず、何らかの事情から結論を決め打ちして、かえって回り道をしてしまうことです。

たとえば部下のAさんとBさんの関係が悪くて、職場の雰囲気をそのせいで大きく損ねていたとします。これはやはり早期に解決したい問題となるでしょう。

本来であればなぜそのような事態になっているのかということ、現在の事情やそれを引き起こした原因を把握して、複数の選択肢の中から最も効果的でダメージの小さいアクションを打つべきなのだと思います。しかし往々にして人は、偏った意見から決断を下してしまいがちです。

 

判断に迷ったら、メタ思考で客観的に物事を判断しよう

この例でいいますと、たまたま自分とAさんが接する時間も長く、かつ知人である期間が長ければ、Aさんに肩入れしてしまって、Bさんを異動させるように上司に依頼するなどといったアクションをとってしまうかもしれませんね。

本人からすると、もうそれしかないような問題解決策に見えていて、いざメタレベル(自分を客観視した上位のレベル)で冷静に見ていれば、非常に限定的な範囲でしか物事を考えていないことに気づきます。

私はかつて、先輩や同僚などに「他の代案(戦略的代替案)は?」と聞かれても答えられずにいて、いかに自分が狭い視野でしか考えていなかったのかを思い知らされたことがあります。そうしたアドバイスやコーチングをしてくれる先輩や同僚などがいればいいのですが、多くの人はそのような環境にはいません。

そうした場合、信頼できる他人に意見を求めるのが有効な手段となります。彼らはしばしば自分が気がついていない視点を提供してくれます。

また、急いでいて視野狭窄に解決案が一つしか見つからなければ、それは、先入観に理屈をつけたにすぎないものと疑うべきです。メタ思考は勝手に身につくものではありませんので、時々意識的に、「自分の視点は偏っていないか?」「自分の情報源はバランスが取れているか?」などと自問すると効果的でしょう。

また、「なぜあのとき、あのアイデアが出なかったのか?」といった反省をすることも効果的ですので、時間的に余裕がある際には、冷静に振り返ってみるとよいと思います。

 

一呼吸おいて自分をメタレベルで観察すること

解決案が一つしかないときに疑うのは、それが先入観に理屈をつけたものに過ぎないのではないか、ということでした。そうならないように、メタな視点から物事を考えたり、第三者の意見を請うなどすることが効果的だということを学びました。

一呼吸おいて自分をメタレベルで観察することも非常に効果的なことなのです。メタ思考は勝手に身につくものではありませんので、時々意識的に、「自分の視点は偏っていないか?」「自分の情報源はバランスが取れているか?」などと自問すると効果的でしょう。

また、「なぜあのとき、あのアイデアが出なかったのか?」といった反省をすることも効果的ですので、時間的に余裕がある際には、冷静に振り返ってみるとよいと思います。