【2022年最新】PR会社と広告代理店の違いとは?意外と知らない「超基本」を押さえよう
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2022.06.23

【2022年最新】PR会社と広告代理店の違いとは?意外と知らない「超基本」を押さえよう

ステークホルダーの意味とは?

PR会社と広告代理店の違いを1分で説明できる人は意外とすくないもの。

PR会社というと「PRする会社」だから広告代理店と同じだと考えている人もいるかもしれません。しかしながら、PR会社は広報を専門とする会社であり、広告代理店は広告が放送や出版、掲載されるまでの手続きを行う会社。そこには、明確な違いがあります。

今回は、そんなPR会社と広告代理店の明確な違いや上手な活用方法について、最新情報を交えながら詳しく解説していきます。

※ち筆者である私は業界歴33年。「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」の放送作家や日本テレビ「ストーリーランド」などの脚本家をどを手掛けてきました。(累計55万部ベストセラー作家の著者プロフィールはこちら

今回はそうした経験やノウハウを踏まえ大手広告代理店のメリットデメリットから、広告業界やテレビ制作の裏話など、2022年最新版としてここでしか読めない内容に仕上げています。

PR会社の3つの有効か活用法から、料金(コスト)面や費用対効果を高めるコツまで3分で読めてしまいますよ。ぜひお楽しみに!

 

PR会社と広告代理店との違いを知る前にPR(Public Relations)を理解する

和製英語の「PR」という言葉は、宣伝するというニュアンスが日本語にはあります。

そのため、勘違いしやすいのですがPRは「Public Relations」の略であり、自己宣伝という意味はありません。Public Relationは、社会の人々から理解してもらい、信頼関係を築きあげ、最終的にはファンになってもらうために行う行為です。そのため、日本語に訳すと「宣伝」よりも「広報」に近い意味になります。

*こちらも人気:これで完璧!テレビや新聞がどどんと集まるプレスリリースの7つの書き方

 

PR会社と広告代理店の料金・特徴・サービス比較などの基本知識

情報の拡散画像

◎PRと広告の違いは支払うコスト、つまりお金が発生するかどうか

PRも広告も、企業や組織・団体の商品・サービスを知ってもらうための活動であり、そのためにマスメディアを中心に活用します。マスメディアを利用する場合、PRと広告の大きな違いは、メディアに掲載してもらうためにメディアに対してお金が発生するかどうかです。PRの場合、メディアに価値がある情報だと認識してもらうことに力を注ぎます。一方、広告は掲載元にお金を払うことで掲載してもらいます。

◎PR会社はクライアント企業の「広報・ブランディング」を担当

PR会社は、クライアント企業の宣伝というよりも広報を担当しているといっていいでしょう。PR会社はクライアント企業に対し、メディアに取り上げてもらえる効果的な方法をアドバイスしたり、メディアに対してクライアント企業が取り上げてもらえるような働きかけをしたりします。メディアに対して影響力を出せるプレスリリース能力や、ノウハウを持っているかがPR会社の強みになります。

◎広告代理店はクライアント企業の「広告・代理人」を担当

広告代理店は、クライアント企業の広告を制作、そして実際に放送、出版、掲載されるまでのプロセスを代行するのが仕事です。広告を利用した宣伝活動は、テレビのコマーシャルや新聞・雑誌紙面、インターネット上にある広告のバナーなどの広告枠を購入することで行います。購入するにあたって仲介を果たすのが広告代理店の仕事です。

*関連リンク:より戦略の上位にある「広報戦略」を3分で理解しよう!

 

PR会社と広告代理店の明確な違いとは

宣伝会議の風景

だいぶ浸透してきたPR会社と広告代理店の違いですが、まだまだ誤解も多いもの。まず、
取り扱っているフィールドが違います。広告代理店の主な仕事内容としてはこのようなものがあります。

  1. 商品発売の報道発表
  2. 新聞広告の作成と出稿
  3. ネット広告の作成と出稿
  4. テレビCMの作成と出稿
  5. ラジオCMの作成と出稿
  6. 屋外広告の作成と出稿
  7. 雑誌広告の作成と出稿
  8. コンビニでの店頭キャンペーン
  9. 量販店での店頭キャンペーン

 

一方、PR会社には「大手PR会社」と海外イベントやコスメビューティー、スポーツなど得意分野を活かした「専門PR会社」の大きく2つの種類があります。ただ、どちらも主な仕事は以下のようなものです。

  1. ニュースリリース発表
  2. PRイベントの実施
  3. 商品発売の報道発表
  4. 雑誌コラムへの取材依頼
  5. ラジオ番組でのプレゼント企画提案
  6. バラエティー番組への取材依頼
  7. コラムニストへのサンプリング
  8. 生活ジャーナリストへのサンプリング
  9. 各記事の論調分析
  10. 報道からの取材対応窓口

 

このように、自社の商品・サービスを広めていく上で、「広報PR」と「広告」はまったく別物のであるという認識が必要です。

PR会社の得意分野は段階的な情報発信。一方、広告代理店の得意分野は瞬間風速を上げる情報発信です。PR会社は時間をかけ、段階的にニュース発信をして話題を作っていくことが可能です、広告代理店は、短期間に認知をあげるなどのインパクトのある広告展開が得意です。

また、各PR会社、各広告代理店によっても強みは違います。インターネット広告に強みをもっている会社、ある媒体で話題を作るのが得意なPR会社などがあります。ですので、できるだけ多くの会社から自分にあったPR会社、広告代理店を選択するとよいでしょう。

◎PRを活用した広報活動は余計なコストがかからない

PR会社を活用することのメリットは明確です。

・メディアに対してコストがかからない
・客観的な評価がされやすい

以上はPR会社を活用をすることで、おそらくもっとも大きな恩恵であり、メリットとして享受することができます。メディア側から、記事にしたい、取り上げて欲しいという依頼がくることでメディアに費用を払うことなく掲載してもらえます。PR会社に依頼することにより、外部からみた自社の魅力を明確にして、効果をあげることが可能です。

一方、デメリットもあります。

・メディアに露出する時期を指定できない
・メディアに掲載してもらえるかの保証がない

つまり、露出の費用は基本的にかかりませんが、メディア露出のコントロールができません。

◎広告を利用すれば確実に露出できる

逆に広告を利用した活動は、以下のようなメリットがあります。

・企業が露出したいタイミングで行うことができる。

一方、デメリットは、

・広告枠を購入するためコストがかかる。
・企業と広告代理店で認識のズレが発生することがある

があります。自社のタイミングで行うためには、それなりの費用が発生します。また、広告の内容を広告代理店が作る場合、自社で考えていたイメージと違う広告ができてしまうということも考えられます。そのためには、綿密に連絡を取る必要があります。

 

広告代理店とは違うPR会社の働きと効果を事例で検証【2022年最新版】

パブリックリレーションとPRの効果

では、あえてPR会社に依頼する理由はなんでしょうか。そこに戦略的な視点や効果がなければ、広告代理店ではなくPR会社を選定する理由がありませんよね。

PR会社は コミュニケーションのプロとして、社会に役立つ情報の開発や発信、タイミングに関するアイデアを提供する役割を担っています。マスコミに対して様々な繋がりを持っていますから、企業にとって最適な方法を提案することができるのです。

経験と知識があり、信頼できるスタッフによって、どのようにPR・広報活動を行うことが最良なのか提案をします。
そして、専門スタッフによる企画の立案も行います。
ただ一方的に情報を発信することが役割ではありません。世相がどのようになっているかを調査し、分析していく能力も必要とされます。そして、マスコミがどのような企画を持っているのか、ということについても情報収集します。それをまた分析し、適切なPRマーケティング戦略を作り上げていきます。

そうしたPR会社と広告代理手の違いを、マーケッターやメディア業界内にいても明確に答えられる人は多くありません。そこで、明日部下や取引先に聞かれても大丈夫なのように、PR会社と広告代理店の3つの具体的な違いについて、事例やポイントをまとめてみました。

(1)クライアントとマスコミと良好な関係性を築く

PR・広報活動はマスコミとの関係性が大切ですから、その折衝業務も担当します。人間関係において相互理解が必要であるように、企業にとってもそれは必要です。たとえば消費者に自社について、商品について理解してもらい、信頼を得ることは、PR・広報活動において非常に重要な役割です。

広報活動であるPRは、 一方的なものではなく、求める相手との間に双方向的な関係性を築くことが目的です。PRコンサルティング会社はそのための サポートを行い、戦略を作るプロフェッショナルです。

(2)広告代理店とは違う!広報ファーストのプロフェッショナル

PR会社は専門知識やノウハウなどを商品としていますが、広告代理店と同じようなものであるとも捉えられがちです。

メディアを使った広報活動として第一に考えられるものは広告です。

広告代理店は文字通り、広告主とメディアを結ぶ役割を担っています。広告枠の取引の仲立ちだけでなく、制作会社への指示も行います。大手総合広告代理店は制作部門も持っており、一貫して依頼作業を行う場合もあります。広告における広告代理店の役割は非常に大きいものです。

ですが、広告は企業の主観的な情報を一方的に発信するにすぎません。PR・広報活動では、相手方がどう理解して評価しているかを知ることも大事です。

(3)ブランディングとマーケティングの双方の架け橋となるのもPR会社の役目

一方的な広報にならないよう、PR会社のサポート、フォローがあれば、広告もより効果的になるでしょう。広告代理店は広告のプロフェッショナルであり、広報のプロフェッショナルではありません。

一般大衆、消費者、従業員、個人投資家や株主といった個人や取引先、各関連団体、世論、そして「社会」まで、企業を取り巻く環境は広範囲に及びます。

昨今はSNS炎上やステマなどの事例も多く取りざたされるようになりました。当然それぞれとの関係性を好ましいものにするための方法も様々です。広告はあくまで広報・PR活動のひとつの手段にすぎません。より効果的で的確な広報活動を行うためにPR会社の、いわば一級建築士としてのコンサルタント能力や、広報のプロとしての問題解決力が役立つと言えるでしょう。

 

【まとめ】PR会社は信頼を獲得することを重点に置いている

信頼と男性

PRは前述していますが、社会の人々から理解してもらい、信頼関係を築きあげ、最終的にはファンになってもらうために行う行為です。

信頼されるためにも、誤解を与えるようなことはできません。PR会社が行う、プレスリリースは事実のみしか書くことができません。また、信頼を得るためには適切な対応が必要です。例えば事故や不祥事が起きた時です。そのような場合、どのように対応していくかで企業の存続が変わっていく場合もありますが、このような仕事もPR会社の役割です。

一方、広告はインパクトを出すために、ある特徴部分を強調した宣伝をすることもあります。もちろん、決められた範囲内での表現方法だとは思いますが、広告とPRのアプローチは違うのです。

 

———————————————
◎この記事の執筆・監修者:上岡正明
———————————————

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
一般社団法人日本認知脳科学協会理事
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役

著者累計55万部突破。人気放送作家であり、ユーチューバーとしても約7カ月で8万人のチャンネル登録者を持つ広報戦略のエキスパート。PR戦略や新事業開発のコンサルティング会社であるフロンティアコンサルティングを設立。また、海外の研究機関や大学院にてMBA(経営情報学)修了して認知脳科学と神経心理学とマーケティング分野の関連性について研究。

人気テレビの放送作家や脚本家としては「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「クイズミリオネア」「タモリのスーパーボキャブラ天国」などを担当。作家としても朝日新聞出版社、ダイヤモンド社から11冊の本を出版。

所属学会:日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、一般社団法人日本脳科学認知学会、一般社団法人小児発達心理学学会の各学会員。