【現役記者が解説】プレスリリース配信おすすめ13社!有料無料を徹底比較
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2023.04.24

【現役記者が解説】プレスリリース配信おすすめ13社!有料無料を徹底比較

当記事では、プレスリリースの配信会社の料金比較や選び方、リリース配信する際の注意点などを解説しています。

プレスリリース配信サイトって本当に意味があるの?
「どこも配信掲載数をPRしているけど、違いがよくわからない

そういった質問を抱えている方も多いと思います。とはいえ、

①効果があるのならプレスリリース配信サイトを使ってみたいけど?
②一番安くて、効率的にメディアに届く配信サービスはどれ?
③プレスリリースを配信するなら「量より質」というのはなぜ?
④無料と有料のプレスリリース配信サイトの違いは?

という疑問をお持ちではないでしょうか。

そこで、今回はそんなプレスリリース配信サイトにまつわる悩みや疑問を、広報歴20年、累計75万部作家で現役記者が利害を度外視したプロ観点から解説します。

具体的に手に入るノウハウは以下の4つ。

プレスリリース配信10サービスの特徴
無料のプレスリリース配信3サービスの比較
「金額」「掲載数」「特徴」の3つの視点で徹底分析
無料よりも有料プレスリリース配信サイトを使った方が良い理由

これらを順番でご紹介していきます。2分ぐらいで読めますし、プレスリリース配信サイトに対する疑問が劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!

*こちらも人気:放送作家が教えるテレビを呼び込むプレスリリース書き方

プレスリリース配信サービスとは

プレスリリース配信

プレスリリース配信サイトとは、その文字のごとく企業や個人がプレスリリースを発信したいと考えた時に、サポートしてくれるウェブサービスです。

以前は、新聞やテレビ局などのメディアに直接プレスリリースを郵送することが主流でした。とくにテレビ局はFAX送信が主体で、メール配信も今ほどではありませんでした。しかし、現在ではインターネットを使って、たくさんのメディアに同時にプレスリリースを配信する「プレスリリース配信サービス」を使うことが急速に広まっています。

 

プレスリリース配信サイトを利用するメリット

プレスリリース配信

ツテがないメディアにも配信できる
ウェブ上での掲載によって取材されることがある
SNSと連動して消費者に直接関われる

まず、プレスリリース配信サイトを利用することで、これら3つのメリットを享受できるようになりました。
具体的に見ていきましょう。

メリット1.ツテがないメディアにも配信できる

1つ目は、今までツテがないと送信できなかった、新聞社や大手メディアなどの複数のメディアに同時に送ることができるようになったことです。そのため、プレスリリースの内容が良ければ、拡散力のあるメディアに取り上げてもらえるようになりました。

メリット2.ウェブ上での掲載によって取材されることがある

2つ目が、プレスリリース配信サイトに依頼したことで、取材も増えたことです。ニュースとして掲載されることで、そのニュースを見た法人や個人が取材のきっかけとして使うようになりました。魅力的な発信を続けていくことで取材という起爆剤も使えることとなりました。

メリット3.SNSと連動して消費者に直接関われる

3つ目がSNSによる拡散ができるようになったことです。一般のユーザーがインターネット上にあるプレスリリースの内容を見つけ、SNSで拡散してくれるようになりました。SNSは拡散能力が非常に高い性質をもっています。

今まで以上に興味深いコンテンツを発信できる企業は、魅力的な果実を手に入れることができるようになったのです。

*参考リンク:プロ直伝!誰も知らないプレスリリースの戦略的活用法を知る

 

プレスリリース配信サービスの選び方【2023年最新】

プレスリリース配信

プレスリリース配信サービスは、有料・無料のものを含めるとかなりの数のサイトが存在します。その中で選ぶポイントは以下の4つです。

選び方1.価格

有料のプレスリリース配信サービスの相場は1本2.5万円~3万円。安いところは定額で1万円のところもありますが、サービスとの兼ね合いで見比べる必要があります。

選び方2.プランの種類の多さ

配信プランを大きく分けると、1本単位の配信、月額の定額制、年間契約といった3種類で構成されています。自社の発信量に応じたプランを選択します。

選び方3.提携メディア数

サービスごとに、提携しているメディアの数は違います。数が多ければ多いほどいいと考えたくなるのですが、自社に合わないメディアに発信しても意味はありません。総合的に判断しましょう。

選び方4.サポートやオプションの充実度

配信サービスサイトによって、サポートやオプションが代わります。初心者であれば、いろいろと面倒を見てくれる方が良いですし、無駄な手間を省いてくれるサイトもあります。

*関連リンク:お薦め人気コンテンツ!広報部門の5つの役割と必須スキルとは?

 

おすすめプレスリリース配信サービス7社を比較

プレスリリース配信

現在、日本に実在する代表的なプレスリリースの配信サービスを以下に網羅してみました。おそらく、もっとも客観的に比較検証された記事だと思います。ぜい参考にしてみてください。

PR TIMES
ValuePress
@Press
共同通信PRワイヤー
Dream News
News2u
Digital PR Platform

 

1.PR TIMES

PRTIMESサイトより画面画像

プレスリリース配信サイトでナンバー1のシェアを誇っているのがPR TIMES。東証一部であるベクトルグループが提供しているサービスで上場企業の約1/4が利用しており、大手メディアである、日経新聞社、朝日新聞社、フジテレビ、TBS、KADOKAWA、講談社などが顧客です。
ベクトルグループ全体で、戦略PR、映像制作、インターネット広告事業、海外展開をしており、企業の主なPR戦略はここでカバーできてしまいます。
配信の結果測定だけでなく、「効果的なリリース配信」という観点での丁寧なアドバイスを受けることもできます。大手でありながら、気軽に相談できることもポイントが高いといえます。

*外部リンク:PR TIMES

 

2.ValuePress

ValuePressより引用画像

特に中小企業に支持が多いのがValuePress。企業数だけでいうと、業界ナンバー1の約5万社が登録しています。初心者に使いやすく、初めてのプレスリリースはValuePressからスタートするとスムーズです。
FacebookやTwitterでの拡散の他、月額プランであれば、10媒体に発信してくれます。

*外部リンク:ValuePress

 

3.@Press

@Pressより引用画像

PR TIMESと並ぶ代表的なプレスリリース配信サイトが@Press。取材や記事に取り上げられやすいということで、「記事になりやすさナンバー1」をうたっているサイトです。プレスリリースを作成する際、同じ担当者が校正から配信の選定まで責任をもって対応してくれるので、メディア側からも好感度が良いサービスになっています。
ちゃんと人が精査して発信しているため、関係ないメディアに送ることがありません。キュレーションメディアに、掲載したかどうかのチェックがしてもらえるのも、プラスのポイントです。自分でチェックするとなると膨大な手間がかかるので、生産性が上がりうれしい限り。

*外部リンク:@Press

 

4.共同通信PRワイヤー

共同通信PRワイヤーより引用画像

共同通信社グループ企業である、共同通信PRワイヤーは日本のメディアだけでなく、海外メディアへ配信できることが特徴です。海外向けである英文プレスリリースを世界150万カ所、30,000以上の媒体に配信します。
自社で配信するプレスリリースが海外向けの場合、共同通信PRワイヤーが一番のおすすめです。

*外部リンク:共同通信PRワイヤー

 

5.Dream News

Dream Newsより引用画像

有料プレスリリース配信サイトの中で、リーズナブルな料金設定のサイトがDream News。通常のプレスリリース配信サイトになると、1本を配信することにかかるコストが2.5~3万円。一方、Dream Newsは定額1万円、かつ30日間何度も配信できます。
安いからといって、メディアとは7,000社以上と提携しており、決して少ないわけではありません。ポータルサイトとも提携しているため、拡散することも見込めます。
予算が限られている会社であれば、Dream Newsはおすすめです。

*外部リンク:Dream News

 

6.News2u

News2uより引用画像

配信スタンドサービスの中では老舗中の老舗です。20年近くサービスを提供し続けてきたのがNews2u。@PressのようにNews2uもプレスリリースの原稿チェック、アドバイスなどのサービスがあり、文章を作成するのが苦手な方やノウハウをあまり持っていない広報担当者にはありがたいサービスです。

*外部リンク:News2u

 

7.Digital PR Platform

Digital PR Platformより引用画像

PR会社であるプラップジャパンが母体のプレスリリース配信サービスサイト。この業界では新興サービスの部類に入ります。CRMを導入してユニークな機能を追加。デジタルやAI測定などの開発部分にも力を入れており、定量的に測定できるのが特徴。マクドナルドやキリン、リクルートが利用しているといわれています。

*外部リンク:Digital PR Platform

 

無料で使えるプレスリリース配信サービス

取材を受ける女性

有料の配信サービスは確かに魅力的ですが、あまり予算をもっていないという企業も多いでしょう。ここでは無料のプレスリリース配信サービスを3つ紹介していきます。

 

8.ValuePress!のフリーコース

ValuePress!の無料版としてフリーコースがあります。有料の場合、300~1,500媒体にプレスリリースが掲載されるのに対し、無料版はわずか最大10媒体。あくまでも無料のお試しという位置づけです。

 

9.イノベーションズアイ

サイトへの会員登録は必要ですが、無料でプレスリリースを配信できます。その他にも企業情報の掲載も可能です。産経新聞グループなので信頼感もあります。

現役の記者がプレスリリースの書き方や配信方法をレクチャーしてくれるセミナーを定期的に開催しているのも特徴です。

*外部リンク:イノベーションアイの公式サイト

 

10.プレスリリースゼロ

プレスリリースゼロは企業のサービスや商品を無料できます。無料だということもあり数は少ないですが20媒体に配信が可能です。

無料のプレスリリース配信サイトは、掲載できる媒体の数も少なく、しかも媒体名が伏せられていることが多いのも特徴です。これでは効果的な配信ができません。かつ、自社にマッチしない媒体にプレスリリースを配信することで、余計なトラブルを生む可能性もあります。
その意味では、有料とはいえ効果が測定できるサービスを使った方が、時間もお金も結局はお得です。無料版は、お試しという位置づけで操作などを見てみたいという時だけ使うようにしたほうが良さそうです。

*外部リンク:プレスリリースゼロの公式サイト

 

独自性を極めたユニークなプレスリリース配信3社

プレスリリース配信のサービス比較の最後は独自性をテーマにしてみました。変化球がありますが、有効性もあります。テーマや課題にあわせて使い分けてみると良いでしょう。

 

1.ロコプレス名古屋

画像:ロコプレス名古屋

こちらは、ローカル限定のリリースサイトです。なんと!名古屋地域だけに集中して限定している配信スタンドを発見しました。その名も「ロコプレス名古屋」。意外と侮れないのが、その厳選度。中京テレビをはじめ、中日新聞や中日ローカルメディアなどを網羅しています。地元に強みを持つ配信サービス、もし名古屋エリアでの情報拡散やPRをお考えなら、活用してみてもいいかもしれませんね。

*関連リンク:ロコプレス名古屋

 

2.ELEASE PRESS(リリースプレス)

リリースプレスはちょっとマイナーすぎるので紹介しようかと迷いましたが、情報の網羅性と親和性を高めるために、ユーザーの方にメリットがあればと思い紹介しています。こちらはリリースを各種メディアに配信、掲載するプレスリリース配信サービスですが、その有効性はご自身の目で確かめることをオススメします。

料金プランも月額3000円と驚くほど定額です。これで無制限配信とは驚きですが、定額のため活用するメリットを感じられるようであれば、情報をリリースしてみてもいいかもしれません。比較的話題のWEBメディアにおいても掲載されるようです。なお、ご判断は自己責任でお願いいたします。

*関連リンク:リリースプレス
※リリースプレスは現在、PR TIMESに統合されています。最初からPR TIMESのダミーサービスだったのかもしれません。詳細は不明です。

 

3.オンドメディアリリース

最後にご紹介するのが、オンドメディアリリースという手法です。つまり、自社のサイトにプレスリリースを掲載することです。

この効果も意外と侮れません。結婚相談者大手のパートナーエージェンシーなどは、自社プレスリリース一覧に過去のリリースをストックすることで、情報の一元化を非常に高い検索効果を生み出しています。見ているだけで、「ああ、この会社は結婚相談のリーディングカンパニーなんだな」という印象も与えることもできます。下記にURLを掲載しました。参考にしてみると良いかもしれません。

*関連リンク:パートナーエージェンシー

 

プレスリリース配信サイトのおすすめは大手

広報PRの基本

プレスリリース配信サイトによって、料金もサービスもバラバラであることを今回はお伝えしました。自社にとって必要なサービスを見極め、選択する必要があるでしょう。とはいえ、どこを選んでよいか分からないという方は大手を選んでおけば間違いないでしょう。金額もそれほど変わらず、サービスも豊富だからです。

無料のプレスリリース配信サイトはあまりおすすめできません。あくまでも操作になれてみるお試しだと割り切った方が良い結果がでそうです。

プレスリリース配信サイトを有効に使い、効果的なPRを行ってみてはいかがでしょうか。

*この記事も参考になるかも⇒メディアごとの攻め方を5つに分類したよ


執筆者・監修者
上岡正明
PR戦略プランナー・ヒットの仕掛け人
登録者23万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者22万人のビジネス系YouTube

企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。

戦略PR、広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内PR、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行して大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)修了。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計20冊75万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで有識者や専門家記者として寄稿連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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