
物事の全体像を捉えたり、分析・立案する場合にフレームワーク(枠組み)を使用すると、問題解決を含め、物事を非常にうまく処理しやすくなります。
「フレームワークで見よ」。このタイトルの言葉は、ビジネスコンサルタントやマーケティングや広報コンサルタントなど、多くの組織で言われる言葉です。
それほど難しくありません。3分ぐらいでマスターしてしまいましょう♡
「フレームワークで物事を見よ」とは?
ビジネスの1つの特徴として、形の明確な「モノ」とは異なり、ぼんやりしたものだという点があります。
たとえば「A氏が考えた新ビジネスって結局はどういったものなの?」と聞かれても、瞬時に回答することは意外と難しいものです。
「こんな感じのサービスで、こういった人に受ける内容のビジネスです」という回答をする人もいるかも知れませんが、それだけでは大事な点を見過ごしてしまいかねません。
あるいは、「今度入社するB氏ってどんな人なんですか?」といった質問もそうです。いろいろな特徴を語ることはできるでしょうが、これも大事な点を伝え漏らしてしまうかも知れません。
■フレームワークは抜けもれを防ぐ
そんなときに活躍するのがフレームワークです。
たとえば新ビジネスについて説明するのであれば、クレイトン・クリステンセン教授らが提唱したビジネスモデルの4要素、「提供価値」「利益方程式」「経営資源」「プロセス」で説明を行うと、だいたいのポイントは伝わることでしょう。
そのアイデアが効果的かといったことを再度分析する際にも、同じフレームワークを使うことができます。
■重要な要点を漏らすな
難しいと感じるようであれば、「誰に」「どのような価値を」「どのように提供し」「どのように儲けるのか」という観点で伝えたり分析してもいいと思います。
含まれる要素はほぼ同じで、重要な点を漏らしていないということが大切です。その上で、要素間の整数度合いなどを確認してみます。
ざっくり、ぼんやりをなくすのがフレームワークの最大の特徴
たとえばその事業が10代の若者をターゲットにしているにもかかわらず、それを伝えるメインの媒体がフェイスブックというのでは、あまり効果的ではなさそうだなとすぐに想像することができますね。「若者の利用の多いツイッターやLINE、インスタグラムの方が効果的じゃないか?」という議論がしやすくなるのがフレームワークで物事を整理することでの大きな効果です。
人物について説明するのであれば、「30代くらいの女性」といった基本的属性情報に加えて、「スキル(それに伴う実績)」「モチベーション、志」「人的ネットワーク」などで説明を行うと、その人がどんな仕事に向いているのか判断しやすくなることでしょう。
フレームワーク思考で分析すれば、抜けもれなく問題解決できる
フレームワークはビジネススクールで学ぶものだけを考えても数百に及びます。
こういったフレームワークを的確に用いるのがフレームワーク思考です。分析を始めとして、問題解決を仕事とするコンサルタントや、経営大学院などの卒業生であれば当たり前に身につけている思考パターンです。
一般に、永く使用されているフレームワークほど、時代の風雪に耐えた汎用性の高いものと言えます。
■フレームワークの利点は先人の知恵を活用できること
いずれにしても、「先人の知恵」が詰まった、囲碁や将棋に例えれば定石(定跡)に相当するものとなります。フレームワーク思考は、先人の知恵をうまく活用する思考方法ともいえるでしょう。
しかし、先人の知恵を活用することも重要ですが、場面場面に合わせて、自分なりに新しいフレームワークを、既存のフレームワークを参考にしながら考えてみることも非常に有効といえます。
たとえば良い夫婦かどうかを考えるならば、「愛情」「家計」「子育て」「人づきあい」の4つのフレームで考えるなどです。慣れてきたらそちらの比重を上げていくと、オリジナリティーの高い分析や示唆を導き出すことができるようになります。
まとめ フレームワークで基本を徹底的に固めよう
物事の全体像をうまく捉えたり、説明をするにはフレームワーク思考を用いると、すっとうまく説明ができたり捉えることができるということを学びました。