少し期間が経ってから伸びるYouTubeチャンネルやYoutube動画の特徴3選
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2025.11.20

少し期間が経ってから伸びるYouTubeチャンネルやYoutube動画の特徴3選

記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール

この記事ではYouTubeを活用したい広報担当者やPRマーケティングに興味のある全ての方に向けて、少し期間が経ってから伸びるYouTubeチャンネルや動画の特徴などに関して解説します。

「投稿直後にわかりやすく再生回数が伸びないと厳しい」という側面も確かにあるものの、それだけでなく数週間~3カ月ほど経過してから動画の再生回数やチャンネル登録者数が伸びてくることもあります。

そこで本記事ではYouTubeチャンネルや動画の伸び方の実態、後から伸びてくる動画やチャンネルの特徴、後からでも伸びる動画を作るためのポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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少し期間が経ってから伸びるYouTubeチャンネル・動画もある

投稿した直後に動画がバズって再生回数が伸び、それに伴ってチャンネル登録者数が伸びるケースがあります。

ただ、それとは別に淡々と動画を投稿し続けていて、どこかのタイミングで急にチャンネル登録者数や再生回数が伸びていくことも。例えばこれまでは100回以下くらいだった再生回数が急激に数千~数万になり、チャンネル登録者数も数万レベルになることさえあります。

しかも、(SNSなどで告知することも大事ですが)YouTubeのおすすめ表示などの力だけでも伸びていくのです。つまりYouTube自体のアルゴリズムによるものなのですが、だからこそ2~3か月ほどチャンネル登録者数や再生回数が伸びないからといってすぐに諦めるのはもったいないです。

少し期間が経ってから伸びるYouTubeチャンネル・動画の特徴3つ

それでは少し期間が経ってから伸びてくる可能性があるYouTubeチャンネルや動画の特徴をいくつか挙げていきます。これらの特徴に当てはまるようなチャンネル・動画にしていくことが大事ですし、該当しそうなのであれば「期待」しても構いません。

特徴①:低くても毎日安定した再生回数がある

元々の再生回数が低い動画でも例えば「毎日10回くらいは再生回数が伸びている」という場合は、どこかのタイミングで急激に伸びる可能性があります。そういった動画が複数ある、もしくは大半の動画がそういった特徴がある場合はチャンネル登録者数も伸びるかもしれません。

そういった動画はYouTubeのアルゴリズムが「安定して再生されるだけの価値がある動画」として高く評価して、おすすめ表示などがされやすくなると言われています。そして10回→100回→1万回などとどんどん再生回数が伸びていくこともあり得ます。

逆に「投稿直後はある程度再生されるが、その後の伸びがほとんどない」という動画が多いチャンネルの場合は、どこかのタイミングでいきなり大きく伸びることはあまり期待できません。

特徴②:クリック率が高い状態を維持している

YouTube動画におけるクリック率とは、「ユーザーの画面に動画が表示されたうち、再生された比率」のことを指します。どれだけ多くおすすめ表示などがされても、再生する人が少なければクリック率も低いことになりますね(再生回数も当然低い傾向にある)。

動画のジャンルやチャンネルの方針にもよりますが、最低でも5%以上のクリック率が欲しいところです。クリック率が7~8%くらいならかなり上出来ですし、10%以上の場合はこれから伸びていく可能性が高いと考えて構いません。

✅一時的にクリック率が高いだけでなく「維持」されていることが大事

ただし一時期にクリック率が高いだけでなく、その率が「維持」されていることが大事です。なぜなら動画投稿直後は既存のチャンネル登録者や登録はしていないファンなどが再生するので、クリック率が高くなりやすいためです。

しかし再生回数が伸びていくにつれて、徐々にチャンネル登録をしていない層、チャンネルのことを全く知らない層にも動画が届いていくので、クリック率が大きく落ちていくことが少なくありません。

ですがそこで踏み止まって「知らない人でもクリックしてくれる動画」は、以降爆発的に伸びる可能性があるのです。そういった動画が複数あるチャンネルの場合は、チャンネル登録者の急増も期待できます。

特徴③:視聴維持率が高い

「視聴維持率が高い動画」=「視聴者をYouTubeに長く留まらせてくれる動画」なのでYouTubeのアルゴリズムは高く評価する傾向にあるとされています。また、アルゴリズムのことを抜きにしても「ブラウザバックせずに見続けたくなる動画」ですので価値は高いといえますよね。

目安として以下が満たされていると、そろそろ再生回数が急激に伸びる可能性があり、このような動画が何本もあればチャンネル登録者も爆発的に増えるかもしれません。

  • 再生時間10分ほど:40%以上
  • 再生時間8分ほど:50%以上
  • 再生時間4分ほど:65%以上

再生時間を8分以上にするYouTubeチャンネルが多いと思いますが(動画の途中にも広告をセットできるため)、視聴者維持率50%以上というのはそれほど簡単なことではないので工夫する必要があります。

期間が経ってからでも伸びるYouTubeチャンネル・動画を作成するための5つのポイント

続いては期間が経ってからでも伸びるYouTubeチャンネル・動画を作成するためのポイントをいくつか挙げていきます。

すでに何回か触れていますが、以下のポイントを満たす動画が複数あれば(理想は毎回そういった動画であれば)、どれかの動画が単独で伸びるだけでなく、チャンネル登録者数も増えていくことが期待できます。

ポイント①:タイトルやサムネイルで釣らない

動画の再生回数を増やすために、いわゆる「釣り」のようなタイトルやサムネイルにするYouTubeチャンネルも少なくありませんが、長い目で見れば逆効果になる可能性が高いのでやめましょう。

なぜなら「釣られて再生する」→「期待した内容ではないのですぐに閉じる」という人が増えて視聴者維持率が下がってしまう場合が多いからです。それでも一時的に再生回数は伸びるかもしれませんが、視聴者からの信頼も失うので何もいいことがありません。

そのためタイトルもサムネイルも動画の内容から外れない範囲を守りつつインパクトのあるものにすることが大事です。ちなみにサムネイル→タイトル→動画内容の順番で決めていった方がブレにくいのでおすすめします。

ポイント②:BGMの音量や声量に注意する

BGMが大きすぎる、声が小さくて聞き取りにくいなどのことがあると視聴者はすぐに離脱するものです。発信者側は内容がわかっていますし、「聞いてほしい」「見てほしい」という感覚もあるのでマヒするかもしれませんが、視聴者は「音」に厳しいことを覚えておきましょう。ちなみにイヤホンの有無によってかなり変わりますので、両方の環境でチェックしながら動画を作ることをおすすめします。

ポイント③:フルテロップ編集は必須

必ずフルテロップ編集をしましょう。これによって視聴者からすれば「あまり集中しなくても理解できる動画」になるので視聴ストレスが大幅に減ります。また、倍速で見る人にとってもありがたいものです。

さらにいうと画面に連続的に「動き」「変化」が生まれるので視聴者の集中力が増しますし、発信者側にも滑舌をそれほど気にする必要がなくなるというメリットがあります。

視聴者維持率の高い動画は、演者が抑揚、声色、身振り手振りなどにも気を遣っている場合が多いですが、それと聞き取りやすい滑舌を同時に満たすのは意外と難しいもの。だからこそフルテロップ編集によって難易度を下げましょう。

ポイント④:タイトルやサムネイルで情報を出しすぎないようにする

タイトルやサムネイルで情報を出しすぎて見なくてもだいたい理解できるようでは再生する人が減るのでクリック率が低くなってしまいます。

そのため例えば「ダイエットの秘訣とは?」というタイトルならいいですが(実際にダイエット系の動画を出すならもっと練ってください)、「ダイエットの秘訣は運動と食事管理のバランス」などタイトルで答えを出してしまうのはNGです。

ポイント⑤:キーワード選定をきちんと行う

タイトルやサムネイルで釣るのはNGなので、動画の内容との関連性が薄いキーワードを強引に入れるのは厳禁です。ただ、逆に言えば動画の内容に関わるキーワードはきちんとタイトルやサムネイルに含める必要があります。

キーワード選定の方法は様々ですが、やり方の一つにYouTubeの検索窓に「ダイエット」などと入力するというものがあります。これで検索ワードの上位候補が出るので、そこから動画の内容に沿うものを選ぶことで「いつまでも検索・再生され続ける動画」を作りやすくなります。

✅「再生され続ける動画」を作るならタイトルにメジャーなキーワードを1つ以上入れる

「再生され続ける動画」を作るならタイトルにメジャーなキーワード、言い換えると「いつでも検索されるような普遍的な言葉」を入れることをおすすめします。例えば、ダイエット、筋トレ、食事管理など。

逆に、ダイエット界隈で一時的に話題になった個人の名前、短期間流行したサプリメント、その他マニアックすぎるキーワードなどだけでタイトルを構成すると、投稿直後は再生されても徐々に需要が落ちて、いずれほとんど再生されなくなる可能性が高いです。

毎日少しずつ安定して再生され続けること目指そう(まとめ)

YouTubeチャンネルを持っていると、つい「投稿直後にどれだけ再生されるか」にばかり注目しがちです。しかし特にチャンネルを育てていきたい段階の場合、毎日少しずつでも安定して再生され続けることも重要なので覚えておきましょう。

そのために主に気にするべきなのが、クリック率と視聴維持率です。タイトルとサムネイルに無理のないキーワードを入れつつ、BGMのバランスを適切なものにして、フルテロップ編集も施せば、どこかのタイミングで動画やチャンネルが急激に伸びるかもしれません。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
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