肉フェスはなぜPRが成功し、しかもこんなに盛り上がるの? 自称イケメンPRマンが斜め切り
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2023.02.27

肉フェスはなぜPRが成功し、しかもこんなに盛り上がるの? 自称イケメンPRマンが斜め切り

9月に入り夏の終わりも近づいてきましたね。
今年の連休は、どこかにお出かけしてゆっくりと羽を伸ばせたでしょうか?

さて今回は、今年の連休も大人気のお出かけスポットとなった肉フェスについて取り上げてみたいと思います。

そもそも肉フェスとは?

ヒントと男性

なかなか食べに行けない有名店や行列店をはじめ各国大使館などが協力し世界の肉料理が一堂に会し、肉ブームの火付け役とも言えるフードフェスティバル
2014年にスタートしたお肉の祭典で、今年で5年目を迎えます。

毎回30万人以上を動員し、出店数はのべ1100店舗以上、開催回数44回、
そして累計来場者は630万人以上と年々規模を拡大し続けている人気のフェスイベントになります。

さてここからは、人気の秘密についてPR視点で紐も解いていきたいと思います。

 

PR視点による肉フェス大ヒットの3つの理由

プロモーションについて

1. 新たな体感型フードイベントとしてエンターテイメント性の提供

もともと肉フェスを運営する会社は、音楽に関するイベントを中心とした事業を行っておりました。
そこで料理というものに音楽のフェスの様に全国の有名店が一堂に集結したり、料理を食べながら音楽を楽しめたりと、
エンターテイメント性を持たせたイベントへと昇華させて新しい価値観を提供しました。

これにより、従来の食イベントにはない、新しさや面白さが多くの注目を集めました。

 

2. 一度は行ってみたい思わせる仕掛け

全国の有名店や高級店の肉料理が数百円から千円程度で食べられるように設計されており、
手軽に多くのお店を食べ比べすることができたり、目当ての店が遠くからでもわかるような看板や会場のレイアウト。

そして肉フェスというキャッチーやネーミングと語感もわかりやすさとインパクトに一役買っています。
音楽以外で「フェス」という言葉を使ったのは肉フェスが初めてのようです。

こうして手軽さとわかりやすさインパクトを前面に打ち出したこともヒットの理由一つと言えるでしょう。

 

3. 思わすシェアしたくなるような商品

今では当たり前になりつつある“熟成肉”や“肉寿司”といった新しい肉料理の楽しみ方をいち早く提供したり、
“飲めるハンバーグ”や“門崎熟成肉 塊焼”などキャッチーネーミングと、

インスタ映えして思わずシェアしたくなるような、
目新しいメニューが続々と肉フェスから誕生して、口コミでどんどんと広がりファンを獲得していきました。

これまで肉料理は大人が高いお金を出してかしこまって食べるというイメージがあり、
料理自体も焼肉、ステーキ、ハンバーグ、すき焼きなどが定番でしたが、肉フェスによってこのイメージが大きく変わり、
今日の肉ブームへと広がりを見せました。

 

まとめ ブームは起きるものではない!起こすものだ★

大勢の人々が参加

肉フェスの事例を見てみると、「新しさ」「面白さ」「手軽さ」「わかりやすさ」「シェアしたくなる仕掛け」
ブームに必要な要素が存分に盛り込まれており、
このヒットは当然の結果と言えるのではないでしょうか?

令和の時代に突入し、これからは消費者により体験価値や自分事として注目や興味を持ってもらおうとする流れが強まってきています。

PRによるメディアを通じた一方的な認知ではなく、いかに消費者を巻き込み、
オーガニックで派生していけるかが大きなポイントになりそうですね。

*この記事も参考になるかも:モノやサービスを売る7つのポイント


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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