コカ・コーラ『ふるふるシェイカー』は逆転の発想で大ヒット!
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2019.01.24

コカ・コーラ『ふるふるシェイカー』は逆転の発想で大ヒット!

ふるふるシェイカーは「ファンタ」ブランド日本導入50周年という節目の年に、これまでにない、あっと驚くようなコンセプトの製品を作りたいという考えから生まれた。

振ったらあけられない炭酸飲料を「振らなきゃ飲めない」という逆転の発想を商品に取り込むことで、新しい切り口を炭酸飲料市場に提案した。

ふるふるシェイカーは炭酸入りのゼリー飲料なのに缶を振り、中のゼリーを崩さないと飲めない。ゼリーの食感と炭酸の爽やかな口当たりを楽しめ、小腹がすいたときのおやつにぴったりの商品になっている。

「振らなきゃ飲めない炭酸?」「食べる?飲む?」というコンセプトは消費者の興味を引き、発売前から大きな反響があった。販売当日からマクドナルドの”シャカシャカチキン”との全国コラボレーションサンプリングや、PRイベント、TVCMなどのマーケティング活動を実施し、ファン層を着実に獲得した。

また、ポップなデザインからも次世代を担う10代のファンを獲得。オフィス、病院、パチンコ店など滞在時間の長い場所にある自販機で、10代以上の年齢層からの支持も獲得していった。

オレンジ味から「他の味も出してほしい」という消費者の声に迅速に応え、コアフレーバーであるグレープ、レモンと展開し、確実に消費者を獲得。新商品の定番化が難しい清涼飲料市場で、ヒット商品からリピーター獲得につなげ、みごとに成功した。さらに、新商品として「ファンタ ふるふるチャージ」を発売し、新市場にも進出。

革新的過ぎて生産調整に時間を要したにも関わらず、日本食料新聞社の優秀ヒット賞を受賞するなど、成功をおさめた。

PRのポイント
ゼロベースから商品開発をし、革新的なアイデアを形にした。
発売前に消費者の興味をそそり、発売と同時にマクドナルドとコラボするなどして認知度を高め、消費者のニーズを正確にキャッチし新味を投入、新市場へのブランドシェア拡大と、そのときに合致したPR戦略を展開した。

執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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