
近年増加しているサブスクリプションモデル。
その中でも飲食業界における定額制は注目を集めてるんです。
特に注目を集めているのは株式会社favy。連日、テレビに引っ張りだこ。
飲食情報メディアを運営しつつ、リアル店舗では完全会員制の焼かない焼肉屋「29ON」、月額制でコーヒーを提供する「coffee mafia」を展開しています。
こちらの店舗は注目を浴び、成功を収めていると言えますが、
飲食店でサブスクリプションが成功する理由について、考えていきたいと思います。
飲食店がサブスクリプションを導入した理由
飲食店のビジネスは「今何を食べたいか」「この近くに良さげなお店はないか」といった、場所や気分でお見せを選ぶこと多く、偶発性が高いビジネスです。
また、利益を得るキャッシュポイントが1つしかないことや、顧客管理アナリティクスが機能していなくデータが貯まらないというマイナスポイントが多くありました。
それを解決するのがサブスクリプションモデルです。
サブスクリプションモデルの2つの強みとは?
「29ON」は固定の年会費という収益ベースの上に来店時の食事代が加わるため、メニューの原価率を高くしても健全な経営を続けることができます。
また会員制にすることですべてのお客様の来店回数や頻度を把握することができ、個別のマーケティングアプローチを行うことが可能になりました。
「coffee mafia」は定額制にすることで継続的に来店してもらえるという効果があります。月額2000円なため、一杯200円のコーヒーで元を取るには10回以上の来店が必要になるという意識もあってか平均来店回数は19回前後となっています。
■今後は飲食業界もデータドリブンで
顧客データと利用履歴の紐付けがあまり進んでいない飲食業界、他の世界ではデータドリブンでPDCAを回すのが当たり前ですが飲食業界はそうした戦略を進めるための土台がありません。サブスクリプションモデルを取り入れることによりきちんとしたアナリティクスやリ・ターゲティングの考えを実現できます。