ゴールデンウィークの大型連休時のプレスリリース作成・配信のポイント4選
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2025.10.07

ゴールデンウィークの大型連休時のプレスリリース作成・配信のポイント4選

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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、ゴールデンウィークの大型連休時にまつわるプレスリリースの作成・配信のポイントなどについてお伝えしていきます。

ゴールデンウィークはなにかと消費が活発化しやすい時期ですので、このタイミングに合わせてプレスリリースを配信するのは広報・PRの効果的な手段といえます。

そこで本記事では、ゴールデンウィークにまつわるプレスリリースの作成・配信のポイントや、他の時節イベントにまつわるプレスリリース作成のポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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ゴールデンウィークにおけるプレスリリース作成・配信のポイント4選

それではゴールデンウィークに合わせてプレスリリースを作成・配信するにあたってのポイントをいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。

例えば「とにかくゴールデンウィークの時期に合わせさえすればいい」、「ゴールデンウィークという言葉を多めに使えば成り立つ」などと考えているとプレスリリースを作っても思ったような効果が出ない可能性が高いです。

ポイント①:「ゴールデンウィーク」以外のトレンドキーワードも入れる

「ゴールデンウィーク」というキーワードさえ入れればアクセス数がアップしたり、興味を引きやすくなったりするように思えるかもしれません。しかし、実際にはこの記事の多くのプレスリリースに「ゴールデンウィーク」という文言が使われているのでそれだけでは弱いです。

そのため例えば、「旅行」「お家時間」「外食」「節約」「巣ごもり」、さらに近年の傾向として「暑さ対策」「紫外線対策」などのキーワードも入れることも検討してみましょう(もちろん他にも様々なキーワードが考えられます)。

ただ、プレスリリースで扱いたい商品・サービス、取り組み・イベントなどとの関連性があるキーワードでないと意味がないので気を付けてください。多少強引な結び付けになるのは構いませんが(強引さが面白さにつながる場合も)、無理矢理すぎると効果が出ないどころか、「普通にプレスリリースを書く方がいい」など逆効果になる恐れもあります。

✅きちんとリサーチを行って効果的なキーワードを選ぶ

上で挙げた関連キーワードはあくまで例でしかないので、実際にはきちんとリサーチを行った上で適切なキーワードを選びましょう。早い段階からGoogle検索やSNS検索などで調べ始めたり、検索や分析ツールを使って論理的にキーワードを選んだりすることが大事です。

ポイント②:一般消費者を意識して情報を入れる

「ゴールデンウィークならでは」の一般消費者の動向を意識してプレスリリースに情報を盛り込むことも大事です。例えば「外出先で使う日焼け止め」なら以下の通り。

  • 「パッケージ入り」で商品画像を掲載し、外出先のコンビニエンスストアなどでも商品を見つけやすくする
  • 「様々なシーンで日焼け止めを使っている写真」を普段のプレスリリースより多く載せる
  • 「ゴールデンウィーク中に使い切ることができるコンパクトサイズ」であることをアピール

通常のプレスリリースに入れる情報も当然のように含めつつ、さらに「ゴールデンウィーク期間中とその前後に人々はどのような情報を求めるか」を考えて、それに合う情報を入れましょう。

✅プレスリリースが長くなりすぎる場合は適度に情報をカットする

ただしプレスリリースが長くなりすぎる場合は適度に情報をカットしましょう。例えば、商品の基本情報の説明は少なめにして代わりにゴールデンウィークならではの情報を入れるなど。

さらに普通は商品にまつわるストーリーを入れるところを大胆にカットして、「ゴールデンウィーク中にどのように使ってほしいか」、「特にどのような人をターゲットにしているか」、「商品が消費者のゴールデンウィークに関してどのように役立つか」を多く入れるなどもいいでしょう。

ゴールデンウィーク関連に限らず、プレスリリースは「あれもこれも」とつい長くしてしまいがちです。しかし基本は「1プレスリリース1テーマ」にするべきですし、「情報を多く入れればどれかが引っかかる」という考え方も間違っているので、むしろ余計な情報は削除して簡潔にまとめるべきです。

ポイント③:普段より幅広いメディア・媒体に対応できるように素材を用意する

元々どのような狙いでプレスリリースを配信するかにもよりますが、特に多くの人に見てもらうことを目的としてPR TIMESなどのオンラインプラットフォームで公開する場合は、いつもより幅広いメディア・媒体に対応できるように素材を用意することをおすすめします。

実際に普段よりもプレスリリースのPV数などが上がり、中には日頃はあまり縁がないようなメディア・メディア関係者も閲覧する可能性があるためです。「ゴールデンウィーク」というキーワードが強く、他に盛り込んだキーワードによっても引き込むことができる場合があるからですね。

さて「物理的商品」を例に取ると、用意したい素材は主に以下の通りです。

  • 正面から、後ろから、横から、上からなど一般的なパッケージ画像
  • パッケージから取り出した状態の商品画像
  • 商品自体にフタがある場合は開けた状態と閉じた状態の画像
  • 様々なシーンで商品を使用している人物画像(イラストでも可)
  • 使い切ってから商品を処理(捨てる、リサイクルする、外箱を小物入れにするなど)している画像
  • それぞれの白抜き画像

どのようなメディアでも白抜き画像は重宝する傾向にあるので、できる限り用意しましょう。

✅画像素材はURL先のページなどでダウンロードできるようにする

「プレスリリースに掲載している画像」をそのままコピーすると画質が荒くなるなどのトラブルが起きる可能性があり、メディア関係者としては困る場合が多いです。

そのためURLで飛べる「画像素材のダウンロードページ」などを用意して、そのURLをプレスリリースに記載しておくといいでしょう。

これなら画像素材がたくさんありすぎる場合でも、「ここに掲載していない画像も用意しております」などとメッセージを添えておけば見てもらうことができるかもしれません。

ポイント④:ゴールデンウィークに間に合うようにプレスリリースを作成・配信する

当然ですがゴールデンウィークに間に合うようにプレスリリースを作成・配信する必要があります。まず、PR TIMESなどのオンラインプラットフォームで公開する場合は、ゴールデンウィークの1週間前くらいにプレスリリースが完成していれば十分です(数日前でもなんとかなります)。

ただ、テレビ、新聞、雑誌などでの報道・掲載を狙うのであれば、それよりも大幅に早いタイミングで作成・送付を完了する必要があります。メディア関係者がプレスリリースを読み、番組や記事にするまでのタイムラグがあるためですね。

例えば月刊誌なら遅くとも雑誌発売の2カ月前、できれば3~4カ月前には送付したいところ。日刊の新聞でも2週間前には送付するのが理想です。ここから逆算すると場合によってはゴールデンウィークの半年前には動き出さなければならないケースもあるかもしれません。

時節イベントにまつわるプレスリリースに共通するポイントを4つにまとめると?

改めて時節イベントにまつわるプレスリリースに共通するポイントを以下にまとめました。基本的にゴールデンウィーク以外の時節イベントにも当てはまることです。

  • 「その時節イベント」だけがキーワードでは通用しない
  • 一般消費者のその時期のニーズや使用シーンを意識して情報を入れる
  • いつもよりも幅広いメディア・媒体に対応できるようにビジュアル素材を入れる
  • その時節イベントに間に合うようにプレスリリースを作成・送付する

いずれにしても狙った時節イベントに間に合うようにプレスリリースを作成・送付しなければなりません。遅れてしまった場合もプレスリリースの内容を調整することで、どこかのメディアには送付できる可能性もありますが、それまでの労力の大半が無駄になることは確かです。

時節イベントに関係するプレスリリースを出す場合は時間が勝負(まとめ)

一昔前に比べると「さらなる不景気」「温暖化」「SNS(拡散文化)の爆発的な普及」などもあるため、ゴールデンウィークにまつわるプレスリリースを出す場合は、それらを意識して「ゴールデンウィーク」以外のキーワードも盛り込むことが大事です。

また、ゴールデンウィークに限らず時節イベントに関係するプレスリリースを出す場合は、それに間に合うように動き出す必要があります。もちろん他のタスクもあるでしょうから、早めに「タスクリスト」を整理した上で余裕をもって動き始めることをおすすめします。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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④:日本経済新聞での連載記事