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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、ゴールデンウィークの大型連休時にまつわるプレスリリースの作成・配信のポイントなどについてお伝えしていきます。
ゴールデンウィークはなにかと消費が活発化しやすい時期ですので、このタイミングに合わせてプレスリリースを配信するのは広報・PRの効果的な手段といえます。
そこで本記事では、ゴールデンウィークにまつわるプレスリリースの作成・配信のポイントや、他の時節イベントにまつわるプレスリリース作成のポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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ゴールデンウィークにおけるプレスリリース作成・配信のポイント4選
それではゴールデンウィークに合わせてプレスリリースを作成・配信するにあたってのポイントをいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。
例えば「とにかくゴールデンウィークの時期に合わせさえすればいい」、「ゴールデンウィークという言葉を多めに使えば成り立つ」などと考えているとプレスリリースを作っても思ったような効果が出ない可能性が高いです。
ポイント①:「ゴールデンウィーク」以外のトレンドキーワードも入れる
「ゴールデンウィーク」というキーワードさえ入れればアクセス数がアップしたり、興味を引きやすくなったりするように思えるかもしれません。しかし、実際にはこの記事の多くのプレスリリースに「ゴールデンウィーク」という文言が使われているのでそれだけでは弱いです。
そのため例えば、「旅行」「お家時間」「外食」「節約」「巣ごもり」、さらに近年の傾向として「暑さ対策」「紫外線対策」などのキーワードも入れることも検討してみましょう(もちろん他にも様々なキーワードが考えられます)。
ただ、プレスリリースで扱いたい商品・サービス、取り組み・イベントなどとの関連性があるキーワードでないと意味がないので気を付けてください。多少強引な結び付けになるのは構いませんが(強引さが面白さにつながる場合も)、無理矢理すぎると効果が出ないどころか、「普通にプレスリリースを書く方がいい」など逆効果になる恐れもあります。
✅きちんとリサーチを行って効果的なキーワードを選ぶ
上で挙げた関連キーワードはあくまで例でしかないので、実際にはきちんとリサーチを行った上で適切なキーワードを選びましょう。早い段階からGoogle検索やSNS検索などで調べ始めたり、検索や分析ツールを使って論理的にキーワードを選んだりすることが大事です。
ポイント②:一般消費者を意識して情報を入れる
「ゴールデンウィークならでは」の一般消費者の動向を意識してプレスリリースに情報を盛り込むことも大事です。例えば「外出先で使う日焼け止め」なら以下の通り。
- 「パッケージ入り」で商品画像を掲載し、外出先のコンビニエンスストアなどでも商品を見つけやすくする
- 「様々なシーンで日焼け止めを使っている写真」を普段のプレスリリースより多く載せる
- 「ゴールデンウィーク中に使い切ることができるコンパクトサイズ」であることをアピール
通常のプレスリリースに入れる情報も当然のように含めつつ、さらに「ゴールデンウィーク期間中とその前後に人々はどのような情報を求めるか」を考えて、それに合う情報を入れましょう。
✅プレスリリースが長くなりすぎる場合は適度に情報をカットする
ただしプレスリリースが長くなりすぎる場合は適度に情報をカットしましょう。例えば、商品の基本情報の説明は少なめにして代わりにゴールデンウィークならではの情報を入れるなど。
さらに普通は商品にまつわるストーリーを入れるところを大胆にカットして、「ゴールデンウィーク中にどのように使ってほしいか」、「特にどのような人をターゲットにしているか」、「商品が消費者のゴールデンウィークに関してどのように役立つか」を多く入れるなどもいいでしょう。
ゴールデンウィーク関連に限らず、プレスリリースは「あれもこれも」とつい長くしてしまいがちです。しかし基本は「1プレスリリース1テーマ」にするべきですし、「情報を多く入れればどれかが引っかかる」という考え方も間違っているので、むしろ余計な情報は削除して簡潔にまとめるべきです。
ポイント③:普段より幅広いメディア・媒体に対応できるように素材を用意する
元々どのような狙いでプレスリリースを配信するかにもよりますが、特に多くの人に見てもらうことを目的としてPR TIMESなどのオンラインプラットフォームで公開する場合は、いつもより幅広いメディア・媒体に対応できるように素材を用意することをおすすめします。
実際に普段よりもプレスリリースのPV数などが上がり、中には日頃はあまり縁がないようなメディア・メディア関係者も閲覧する可能性があるためです。「ゴールデンウィーク」というキーワードが強く、他に盛り込んだキーワードによっても引き込むことができる場合があるからですね。
さて「物理的商品」を例に取ると、用意したい素材は主に以下の通りです。
- 正面から、後ろから、横から、上からなど一般的なパッケージ画像
- パッケージから取り出した状態の商品画像
- 商品自体にフタがある場合は開けた状態と閉じた状態の画像
- 様々なシーンで商品を使用している人物画像(イラストでも可)
- 使い切ってから商品を処理(捨てる、リサイクルする、外箱を小物入れにするなど)している画像
- それぞれの白抜き画像
どのようなメディアでも白抜き画像は重宝する傾向にあるので、できる限り用意しましょう。
✅画像素材はURL先のページなどでダウンロードできるようにする
「プレスリリースに掲載している画像」をそのままコピーすると画質が荒くなるなどのトラブルが起きる可能性があり、メディア関係者としては困る場合が多いです。
そのためURLで飛べる「画像素材のダウンロードページ」などを用意して、そのURLをプレスリリースに記載しておくといいでしょう。
これなら画像素材がたくさんありすぎる場合でも、「ここに掲載していない画像も用意しております」などとメッセージを添えておけば見てもらうことができるかもしれません。
ポイント④:ゴールデンウィークに間に合うようにプレスリリースを作成・配信する
当然ですがゴールデンウィークに間に合うようにプレスリリースを作成・配信する必要があります。まず、PR TIMESなどのオンラインプラットフォームで公開する場合は、ゴールデンウィークの1週間前くらいにプレスリリースが完成していれば十分です(数日前でもなんとかなります)。
ただ、テレビ、新聞、雑誌などでの報道・掲載を狙うのであれば、それよりも大幅に早いタイミングで作成・送付を完了する必要があります。メディア関係者がプレスリリースを読み、番組や記事にするまでのタイムラグがあるためですね。
例えば月刊誌なら遅くとも雑誌発売の2カ月前、できれば3~4カ月前には送付したいところ。日刊の新聞でも2週間前には送付するのが理想です。ここから逆算すると場合によってはゴールデンウィークの半年前には動き出さなければならないケースもあるかもしれません。
時節イベントにまつわるプレスリリースに共通するポイントを4つにまとめると?
改めて時節イベントにまつわるプレスリリースに共通するポイントを以下にまとめました。基本的にゴールデンウィーク以外の時節イベントにも当てはまることです。
- 「その時節イベント」だけがキーワードでは通用しない
- 一般消費者のその時期のニーズや使用シーンを意識して情報を入れる
- いつもよりも幅広いメディア・媒体に対応できるようにビジュアル素材を入れる
- その時節イベントに間に合うようにプレスリリースを作成・送付する
いずれにしても狙った時節イベントに間に合うようにプレスリリースを作成・送付しなければなりません。遅れてしまった場合もプレスリリースの内容を調整することで、どこかのメディアには送付できる可能性もありますが、それまでの労力の大半が無駄になることは確かです。
時節イベントに関係するプレスリリースを出す場合は時間が勝負(まとめ)
一昔前に比べると「さらなる不景気」「温暖化」「SNS(拡散文化)の爆発的な普及」などもあるため、ゴールデンウィークにまつわるプレスリリースを出す場合は、それらを意識して「ゴールデンウィーク」以外のキーワードも盛り込むことが大事です。
また、ゴールデンウィークに限らず時節イベントに関係するプレスリリースを出す場合は、それに間に合うように動き出す必要があります。もちろん他のタスクもあるでしょうから、早めに「タスクリスト」を整理した上で余裕をもって動き始めることをおすすめします。
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