PR会社への転職を成功させるコツ【業界裏事情】3つの職種・平均年収・仕事内容を解説
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2024.01.26

PR会社への転職を成功させるコツ【業界裏事情】3つの職種・平均年収・仕事内容を解説

転職先としてPR会社を検討している場合に気になるものの一つに、経験や資格などがいるのだろうかという悩みを持っている人がいるかもしれません。

とくにPR業界の未経験からPR会社への転職や、広報職へのキャリアチェンジを考えた場合、なかなか不安が尽きないものですよね。結論から申し上げますと、業界での経験はあってたほういいが、無くても大丈夫です。これからご紹介する基本的な知識と活動方法を手に入れれば!

そこで今回は、この業界の裏話も赤裸々に紹介しながら、誰でもわかるようにPR会社に転職する方法を解説していきます

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PR会社の意味や仕事内容は?クライアント企業のPRをお手伝い

情報の拡散画像

転職市場におけるあなたの価値や方法を学ぶ前に、まずは基礎知識を身につけましょう。

PRとは、「Public Relation」の略。従来はクライアント企業の広報の代行業務を請け負うのが主な仕事でした。しかし、現在では従来の広報活動だけではなく、戦略的に仕掛けていく「戦略PR」が主流になりつつあります。クライアント企業が売り出したい消費・サービスに対して、企画を立て、メディアを戦略的に活用し、情報を効果的にPRしていくことが仕事です。

 

PR会社への転職で選べる職種は大きく3種類

テレビ取材の風景

PR会社の職種は大きく分けて、メディアプロモーター、営業職、企画職の3種類に分かれます。

◎メディアプロモーター

メディアプロモーターは、PR会社独特の職種。テレビ・雑誌・メディア各種に足しげく通い、メディアが欲しがっている情報と、クライアント企業が提供したい情報をマッチングする仕事です。クライアント企業の商材を、クライアントに代わってメディアに紹介します。そのために、たくさんのメディアにアプローチをし、反応があるところを探します。反応があったメディアが見つかれば、盛り込んでほしい情報や原稿チェック、インタビューの日程の調整、質問事項、当日の進行なども行うこともあります。

◎営業職

PRをしたいクライアント企業に対して営業活動をする仕事です。

◎企画職

戦略PRを行う場合、中心となる職種です。クライアント企業の商品・サービスをより効果的にPRできるように、メディアを戦略的に活用するための企画を考えます。大手は選任者がいますが、中小の場合はメディアプロモーターか営業が企画立案を兼任しているのが実情です。

 

PR会社への転職事情・平均年収・具体的な選び方

面接する女性

PR会社は入れ替わりが多く、また新卒学生に対してのPR会社の認知度も低いせいか、結果的に中途採用の比率が高くなっていますそのため、中途採用に対しては寛容な業界といえます。とはいえ、PRの経験がある人がPR会社に転職してくる人も稀です。

ほとんどの会社で営業職を募集していません。そうした事情からコミッションなどの歩合を期待できないぶん、平均年収は一般的な広告代理店と同じか、役職に比べて少し低いぐらいと考えられます。求人広告の平均値を見る限り、おおむね400万~500万が平均値と考えておきましょう。

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◎PR経験があってPR会社に転職する人

それでも、PRの経験がある転職者はいます。彼らを分類すると4つに大きく分かれます。

PR他社からの転職
事業会社広報からの転職
広告代理店・マーケティング系からの転職
テレビ局・雑誌編集部などメディア業界からの転職

◎PR他社からの転職

同業他社のPR会社へ転職するケースです。多そうにみえますが、実際はあまりありません。PR会社は、同業他社との交流もあまりありません。したがって他社の良し悪しも分かりづらいので転職しづらいといえます。お互いに関わらないという暗黙の了解のようなものもあります。仮に転職してきたとしても、前職でのやり方を持ち込まれるのは迷惑と考える人が多く、かならずしも業界経験者が優遇されているわけでもないという事情も関係しているようです。

◎事業会社広報からの転職

事業会社広報からの転職もあります。しかし、PR会社を大手事業会社広報へのステップとして考えている人も多い印象です。事業会社での広報とは違い、PR会社は複数社の案件を同時に見ることになるため、同じように見えてもまた違う能力が試されます。

◎広告代理店・マーケティング系からの転職

広告代理店やマーケティング系もPR会社と似たような業務が多いはずですが、あまり多くはありません。わざわざ似たところで転職する必要はないと考えるのが多いのかもしれません。

◎テレビ局・雑誌編集部などメディア業界からの転職

メディア側からの転職組もいます。しかし、経験でいうとPRとはまったく業務が違いますので、スキルとして考えると未経験とさほど変わりません。

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未経験者がPR会社への転職を成功させるコツ

転職市場全体を見渡しても、営業、企画、メディアプロモーターのすべての職種で求人数が増えています。企画に関しては、公益法人日本パブリックリレーションズ協会が認定している「PRプランナー資格認定制度」などの資格がありますが、やはり求められているのは資格よりも「人間関係を作っていく力」のほうが重宝されているようです。

営業職やメディアプロモーターに関しては、PR業が未経験な方でも採用する会社は増加傾向にあります。企画職の場合は、経験が必要になる場合も多いのですが、企画職に異動することも視野におきながら、社内で他職種に就くのも一つの方法です。

未経験であるということは、裏をかえせば他の経験があるともいえます。PR会社は常に忙しいため人が足りていないところが多いです。興味のある方はPR会社に転職することを検討してみてはどうでしょうか?

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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