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100の打ち手
2014.02.12

002 マスメディア

マスメディアとは、不特定多数へ情報発信するマスコミュニケーションの伝達手段

「4マス媒体」とは新聞・雑誌・テレビ・ラジオのことを指します。

現在では、この4媒体に「インターネット(ウェブ)」も加え、5マスメディアと考えても良いでしょう。

マスメディアにより実現される情報の伝達(コミュニケーション)が「マスコミュニケーション」、いわゆる「マスコミ」のことです。

 
マスメディアは販売促進や広告のための媒体として利用されていましたが、今日では企業イメージの創造に利用するケースも増えています。

しかし実際のマスコミの行動・報道内容が疑問視されるケースも起きています。

1980年代後半からは偏見を持った報道・差別的な報道や捏造報道が多発。ワイドショーなどによるプライバシーの侵害行為がありました。

また、2000年前後からは急激に発展したインターネット等の影響で、より大きい反マスメディアの動きが見られています。

そういった面をとりあげ「マスゴミ」と揶揄されることもあるようです。

メディア・リテラシー/「情報を評価・識別する能力」の重要性が高まっている

メディア・リテラシーとは、情報メディアを主体的に読み解いてその真偽を見抜き、取捨選択して活用する能力のことです。

つまり「媒体(メディア)」を使いこなす能力といえるでしょう。

対象となるメディアには、テレビ、新聞、ラジオをはじめ、映画、音楽、書籍・雑誌などの出版物、広告などの宣伝、インターネット、ソーシャル、クチコミなど様々なものがあります。また、各種芸術等が含まれる場合もあります。

一昔前は、電話や手紙などでコミュニケーションをとり、新聞やテレビ・ラジオから情報を取得する、というメディアの利用方法で事足りていました。

しかし現在、急激な技術の進歩によりインターネットや携帯電話、タブレット端末など様々なデバイスとコミュニケーション手段が台頭しています。

そのため、各メディアの本質を理解し「情報を適切に利用する高い能力」の重要性が日に日に増しているのです

各メディアが大きく発展している昨今、誰もが大量の情報に触れています。

その膨大な情報の中から必要なものを選択し、活用するノウハウを強化していく必要があるでしょう。

これは企業競争に勝つためにも大変重要な能力です。

情報を伝える ― 実際の姿とは異なるものになると心得よ

情報を世間一般に伝える場合、あなたはどんな手段をとるでしょうか。

テレビCMをうつ、センター街に大きな広告をだす、人気雑誌にペイドパブリシティ(記事広告)を出稿する、SNS(Twitter、Facebook)を利用してファンを増やし拡散させる・・・・この他にも手段は幾通りもあります。

もちろん、ひとつの媒体だけでなく、クロスメディアで戦略的に情報伝達することもあるでしょう。

ここで理解しておきたいのは、どのような性質をもつメディアを使うかによって伝え方や表現方法、伝えられる情報に差が生じる、ということです。

各メディアにはそれぞれ長所と短所があります。また、媒体ごとの情報容量や時間の制限、編集規定による影響なども考えられます。

一つの物事(企業、商品、サービス、イベント、人物、取り組み 等)を伝える際、その「全て」をいっきに伝えることは物理的に不可能です。

もし自社HPなど自由度があり文字制限がない媒体を用いたとしても、ユーザーに全ページを読んでもらい、深く理解してもらうことは難しいでしょう。文章、映像、図解、イラストなど様々な表現方法でコンタクトする必要があります。

つまり、メディアを活用して情報を伝えるには何かしらの編集が発生し、そうして伝えられた情報は必ず「自らが伝えたい事柄とは異なる姿」とならざるを得ないのです。

このような理由から発信する者は、自らの情報をも取捨選択しなければなりません。

メディア・リテラシーは、情報を受信する側だけでなく、発信する側にも求められるのです。

情報を受け取る ― 正しく利用することを学ぶべし

メディアを通して情報を受け取る(受信者)の場合、「情報を評価・識別する能力」が必要です。

つまり、あたなの受け取った情報が「正しい」とは限らないということ。

程度の差こそあれ、偏った意見や嘘、誇張、そもそもで間違った情報が含まれている場合が多くあります。

ゴシップネタを掲載している週刊誌や誰でも気軽に書き込みができるSNSなど、「これは本当のことなのだろうか」と感じたことは誰にでもあると思います。

つまり、触れた情報を鵜呑みにせず、メディアの特徴やその目的、内容、背景等を的確に読み取る必要があるのです。

「情報を評価・識別する能力」が無ければ、物事の本質を見抜くことや正しい知識を身につけることは出来ません。

また、場合によっては不利益を被ってしまうこともあります。

そのため、受け取り側は発信された情報が「信頼できるかどうか」を判断することは勿論、さらにその情報の誤り、情報発信者の意図・目的・背景を読み取り、取捨選択することが大切です。

また、情報は文字だけではありません。

映像や音声や音楽と共に伝えられることがあります。

一視点からではなく、多角的に情報を分析していきましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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