YouTube用の文章がレベルアップするライティングのポイント7選【即効性アリ】
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2025.11.17

YouTube用の文章がレベルアップするライティングのポイント7選【即効性アリ】

記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール

この記事ではYouTubeを活用したい広報担当者やPRマーケティングに興味のある全ての方に向けて、YouTube用の文章作成を上達させるためのポイントなどについてお伝えしていきます。

「あくまで動画なのだからテキストにそこまでこだわる必要はない」とお考えの方もいるかもしれませんが、実際には文章を追求しないと質の高い動画を作ることは難しいです。

そこで本記事ではYouTube活動にライティングスキルが必要な理由、そしてライティングの具体的なポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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YouTube活動にライティングスキルが必要な4つの理由

ここでいうライティングスキルとは文章作成スキルのこと。YouTube活動にこのスキルが必要な理由はどこにあるのでしょうか。

理由①:台本作成に必要

YouTube動画には台本作成が必要です。そうでないと行き当たりばったりになり、再生回数やチャンネル登録者数が伸びる動画を作ることはできません。

そして自分で読むための台本なのですが、基本的には「台本に沿いつつ適度にアレンジして喋る」のではなく「一字一句台本通りに読む」ので(前者には卓越したスキルが必要なため)、自分が読みやすい・視聴者に伝わりやすい台本でなければなりません。

理由②:タイトル・サムネイル・概要欄など文章作成が必要な場面は多い

動画内容そのものだけでなく、タイトル・サムネイル、動画の概要欄、チャンネルそのものの概要欄など文章作成が必要な場面はかなり多いです。これらの質も高くないと、動画の内容がいくら魅力的でも人が寄り付かなくなってしまいます。

理由③:SNS発信などにもライティングスキルが必要

どのような目的でYouTube活動をするとしてもSNS発信などで宣伝することが大事。そしてSNS投稿文を魅力的なものにするためにも文章力が欠かせません。

また、YouTube活動の目的によってはSNS以外にも、LINE、メールマガジン、商品・サービス・企業紹介文、情報商材関連のテキストなど様々な文章を作る必要があるはず。

理由④:文章そのものや論理展開のおかしさに気付くためにも文章力が必要

文章力がないと自分自身やアウトソーシング先などが作った文章のおかしさに気付くことができません。

また、説得力のある動画を作るためには「論理的に展開していて、論理的な説得力があること」も欠かせませんが、それができていない動画や文章を見抜くためにも文章力が必要です。

YouTube活動に必要なライティングスキルを身に付けるための3つの心構え

それではYouTube活動に必要なライティングスキルを磨くためのマインドをいくつか挙げていきます。心構えがきちんとしていないと文章作成能力を高めることは難しいです。

心構え①:ライティングスキルは勉強と訓練で習得する。勝手に上達することはない

日本人であり、おおよその日本語は読み書きできるからこそ、「最初から最低限のライティングスキルはある」、「台本作成などで文章作成をしているうちに勝手に上達する」などと考えがちですが、率直に言ってそれは間違いです。

例えば、真面目に書いていそうな硬いトーン&マナーのインターネット記事でも読みにくいものは多いですし、そういったサイトの過去記事を読んでも文章が全く上達していないケースが少なくありません。つまり自動でうまくなることはないということですね。

心構え②:しかし元々日本語を理解しているからこそ努力によって誰でも上達する

しかし元々日本語を理解しているからこそ、努力によって誰でも上達します。例えば1時間ほどインターネット検索を使って文章作成について学び、学んだ内容を意識しつつ文章作成を試すだけでもレベルアップすることでしょう。

これが小説やポエムならセンスも必要なので難しいかもしれませんが、YouTube用の文章はそうではないので心配はいりません。

心構え③:「なんとなく」「勢い」「自己没入」で文章を書かずに1文字1文字を意識する

文章作成をしているうちに「なんとなく」や「勢い」であまり考えずに書き進めるようになる人もいれば、「自己没入」が発生して「自分でないと100%は理解できない文章」を書いてしまう人も少なくありません。

そうならないためにも常に「入り込み」すぎず、客観的に文章を作成することをおすすめします。1文字1文字を全部意識するつもりで作成しつつ、一通り書き終えたら見直し・修正をしましょう。

すぐにYouTube用の文章が上達する具体的なライティングのポイント7つ

続いてはすぐにYouTube用の文章を上達させるための具体的なポイントをいくつか挙げていきます。これらを守るだけでも読みやすい文章になりますよ。

ポイント①:一文は80~120字まで。できれば60字まで

手っ取り早く読むやすい文章にするための方法として、一文を80~120字まで、できれば60字までにおさえるというテクニックがあります。たまに「一文が長いほどいい」と思っていそうな文章がありますが、それは間違いなので気を付けてください。

一文を短くするための主なポイントは以下の通り。

  • 文章を切る:「○○だが、実は」を「○○だ。しかし実は」にするなど
  • 箇条書きの活用:3つ以上の並列する要素がある場合は箇条書きでスッキリする場合が多い
  • 一文を分解してみる:特に複数の主語・述語が含まれている場合はこれで読みやすくなる

一番下ですが例えば、構造的に言えば「私は、大学で知り合った友達と、野球観戦に行く」なら、「私は野球観戦に行く。」「大学で知り合った友達と一緒に」とするなど。この文は短いので分解する必要はほぼありませんが、一文が長い場合はこの発想での分解を考えてみましょう。

ポイント②:まず結論から

例えば「○○の際に□□すると~(30字ほど)~よって食事管理が重要です」という文章は、なかなか結論が見えないので読みにくいです。

この場合は「食事管理が必要です。」「なぜなら○○の際に□□すると~」としましょう。これなら読む側は「食事管理が必要なのか。」「それはなぜだろう」と自然に意識できるので読みやすいです。

✅YouTube動画全体やトピックごとの結論を先に出すのはNG。あくまで文章単位の話です

ただしYouTube動画の冒頭で結論を言ったり、トピックごとの結論をそのトピックの最初に伝えたりするのはNG。その時点で満足して離脱する恐れがあるからです。「まず結論から」というのはあくまで文章単位の話なので気を付けてください。

ポイント③:主語と述語を自然につなぐ

例えば「そういう選択を自らできる人は」よりも「自らそういう選択ができる人は」の方が自然。前者も間違いではないものの小さな違和感があり、そういった視聴ストレスが細かく積み重なることで視聴維持率などが下がるので気を付けてください。

ポイント④:「動画」なら主語を省きすぎない

一般的な文章の場合、例えば「太郎さんは野球が大好きだ。」「太郎さんが野球を好きになったきっかけは小さい頃野球観戦に行ったことだ」なら、後半の「太郎さんが野球を好きになった」の部分は省略した方がスッキリし、理解もしやすくなります。

ただ、動画の場合は「読み返し」に該当することができないので、むやみに主語を省きすぎない方がいいケースもあります。この例文は短いので動画でもカットするべきかもしれませんが、それも全体の流れによります、。

いずれにしても「省ける主語は全部省く」ではなく、「主語(とそれに続く言葉)ごとに省くかどうか考える」という意識を持ちましょう。

ポイント⑤:冗長な「つなぎ部分」は省く

例えば「AIは今日も進化し続けている」なら「AIは進化し続けている」、「それはダイエットにおいても重要である」なら「それはダイエットでも重要である」など。このように冗長な「つなぎ」を思い切って省くことで全体が読みやすく、伝わりやすくなります。

ポイント⑥:過剰敬語に注意

例えば「チャンネル登録をしていただくようお願いいたします」なら「チャンネル登録をお願いします」など、不要な敬語・丁寧な表現を避けるなど。そもそもYouTube発信者はそこまでへりくだる立場ではありません。

また、「ご連絡させていただきたく存じます」なら「ご連絡いたします」など。このように「敬い」や「丁寧さ」のレベルを損ねずに読みやすくするのも大事です。

ポイント⑦:「だと思います」はできるだけ避ける

極端に言えば「日本一高い山は富士山だと思います」など明確な事実に対して「だと思います」を使うのはNGということ。自信がない人に見えますし、厳しい言い方をすると「まともな思考能力がない」と判断されてもおかしくありません。

「健康は大事だと思います」も基本はNG。シチュエーションにもよるので絶対に健康が大事とは言い切れませんが、あえて断定しない表現を使う必要はありません。

ただし、「人生はマラソンだと思います」くらいならOKですし、「人生はマラソンです」だと威圧感が出る恐れもあります。ただ、そもそも「だと思います」が多すぎると文脈に関係なく動画や文章の説得力を損なうので、連発しないようにしましょう(連発しなくていい文章にする)。

✅すべては文脈次第

このポイントに限らず「すべては文脈次第」ということも頭に入れておきましょう。

投げやりに聞こえるかもしれませんが、つまりは「文章の流れ」を自分自身で読み取りつつ、一字一句にこだわるということですね。それくらいの覚悟があって、ようやく読みやすい文章・見やすい動画になります。

Youtubeのライティング上達は一文を短く(60~120字以内)から始める(まとめ)

文章が自動的に上達することはほぼありませんが、勉強しつつ「きちんと書く意識」を常に持っていれば、特別なセンスや才能がなくても徐々にレベルアップしていくものです。本記事の内容を参考に励んでください。

特にこれまで文章作成へのこだわりがほぼなかった方は、やはり「一文を短く(60~120字以内)」から始めることをおすすめします。簡潔で読みやすくなりますし、一文を短くするために工夫する過程で文章が洗練されます。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事