動画の長さによって、アルゴリズムとユーザーの評価は変わります。
「動画の尺はただ長ければいい」「動画が長い方をアリゴリズムは評価する」というのは大きな誤解です。ここでは、YouTubeのよくある誤解と対策法について紹介します。
広報担当者やマーケティング責任者が知ることで、より競合対策や自社のブランディングが有利に働くはずです。もちろん、なるべ専門用語を使わず簡単に解説していきいます。
それでは、いってみましょう♡
動画コンテンツの長さはどれぐらいが一番適切か?
例えば、1分の長さの動画だと、総再生時間数が10分、平均再生率が95%。けれど、アルゴリズムからの評価は「総再生時間数が短い」、ユーザーからの評価は「短いからよく分からない」となります。
20分の長さの動画だと、総再生時間数が50分、平均再生率が20%。そして、アルゴリズムからの評価は「平均再生率が短い」、ユーザーからの評価は「長すぎて飽きた」となります。
6分の長さの動画だと、総再生時間数が75分、平均再生率が55%、この場合、アルゴリズムからの評価は「総再生時間数・再生率共に高い」、ユーザーからの評価は「内容がまとまっていて良かった」となります。
ユーザーの視聴目的と合致させることが一番重要
動画というと、当然一定のレベルは求められます。
◎映像クオリティーと視聴回数にはほとんど関係ない?
「肝心の見たいところが見えない撮影方法で作られている」「画面が揺れすぎて気分が悪くなってくる」「喋っている声が小さすぎて聞こえない」など、映像としてのクオリティーが低いものだと、ユーザーはすぐに視聴をやめてしまうことでしょう。
ということは、すべての動画を映像制作のプロフェッショナルに頼んで制作しなければ、視聴回数が稼げないかというと、そうでもないのです。むしろ、実際には映像のクオリティーと視聴回数にはほとんど関係がないということができます。
◎最も重要なことは、その動画を「なぜ見るのか」
動画は短い方がいい、音が入ってないほうがいいなどさまざまなことが言われているのですが、実際にはそんなことはなく、ユーザーが視聴したい動画であれば、どれだけ長い動画であっても、音が入っていても、そのような理由だけで視聴を止めるといったことはないのです。最も重要なことは、その動画を「なぜ見るのか」ということに対しての明確な答えがあることなのです。
動画の長さ×高視聴者維持率が視聴回数増加のカギ
では、ユーザーが視聴したい動画であれば、長い動画でも良いのかというと、そうではありません。
動画のジャンルや伝えたいメッセージにより、適切な動画の長さというのは自動的に決まってきます。長過ぎるがために、視聴者維持率が下がってしまっては本末転倒となります。
これが、アルゴリズム最適化の観点だけから見れば、長い動画のほうがアルゴリズムの評価を得やすいのですが、これはアルゴリズムが総視聴時間数を重視する傾向にあるからで、ユーザーからの評価も考えると、長さよりも質が重要である場合が多いです。
◎長さよりも質が重要の理由とは
単純に1分の動画と20分の動画を比較したときに、視聴者維持率が同じならば、20分の動画が総視聴時間は20倍のため、アルゴリズムはこちらを評価するようになります。
ただし、1分の動画と20分の動画が同じ視聴者維持率というケースは稀で、多くの場合、長い動画のほうが途中で飽きてしまうので、視聴者維持率は下がってしまう傾向にあります。
◎最後まで見られることという条件を満たそう
ユーザーに動画の最後まで視聴してもらうために、どのように動画を構成していくかの工夫が必要不可欠となります。
最初の5秒が重要ということがよく言われるがために、冒頭にタイトルを入れてしまうなどしてしまうと、ユーザーの大半は最初の5秒を見終わった後に興味を失い、視聴することをやめてしまうことでしょう。
最初の5秒が重要と言われるのは、視聴者維持率の低下を最低限にすることが目的であって、続けてみてもらうには、別のファクターが必要となるのです。それが、適切なユーザーに表示され、クリックされることで視聴回数が増加し、さらに最後まで見られることという条件を満たすことが、視聴回数を増やすのに必要不可欠なファクターなのです。
あなたの動画コンテンツを「視聴する理由」を追求しよう
低クオリティーの映像では視聴をやめてしまいます。しかし、「視聴する理由」があればユーザーは視聴をします。高い視聴者維持率が視聴回数を増加させるカギとなることでしょう。