動画コンテンツの長さはどれぐらいが一番適切?あなたの動画を視聴する理由を追求しよう
コラム
動画PR・YouTube
2020.09.27

動画コンテンツの長さはどれぐらいが一番適切?あなたの動画を視聴する理由を追求しよう

動画の長さによって、アルゴリズムとユーザーの評価は変わります。

「動画の尺はただ長ければいい」「動画が長い方をアリゴリズムは評価する」というのは大きな誤解です。ここでは、YouTubeのよくある誤解と対策法について紹介します。

広報担当者やマーケティング責任者が知ることで、より競合対策や自社のブランディングが有利に働くはずです。もちろん、なるべ専門用語を使わず簡単に解説していきいます。

それでは、いってみましょう♡

 

動画コンテンツの長さはどれぐらいが一番適切か?

例えば、1分の長さの動画だと、総再生時間数が10分、平均再生率が95%。けれど、アルゴリズムからの評価は「総再生時間数が短い」、ユーザーからの評価は「短いからよく分からない」となります。

20分の長さの動画だと、総再生時間数が50分、平均再生率が20%。そして、アルゴリズムからの評価は「平均再生率が短い」、ユーザーからの評価は「長すぎて飽きた」となります。

6分の長さの動画だと、総再生時間数が75分、平均再生率が55%、この場合、アルゴリズムからの評価は「総再生時間数・再生率共に高い」、ユーザーからの評価は「内容がまとまっていて良かった」となります。

 

ユーザーの視聴目的と合致させることが一番重要

動画というと、当然一定のレベルは求められます。

映像クオリティーと視聴回数にはほとんど関係ない?

「肝心の見たいところが見えない撮影方法で作られている」「画面が揺れすぎて気分が悪くなってくる」「喋っている声が小さすぎて聞こえない」など、映像としてのクオリティーが低いものだと、ユーザーはすぐに視聴をやめてしまうことでしょう。

ということは、すべての動画を映像制作のプロフェッショナルに頼んで制作しなければ、視聴回数が稼げないかというと、そうでもないのです。むしろ、実際には映像のクオリティーと視聴回数にはほとんど関係がないということができます。

最も重要なことは、その動画を「なぜ見るのか」

動画は短い方がいい、音が入ってないほうがいいなどさまざまなことが言われているのですが、実際にはそんなことはなく、ユーザーが視聴したい動画であれば、どれだけ長い動画であっても、音が入っていても、そのような理由だけで視聴を止めるといったことはないのです。最も重要なことは、その動画を「なぜ見るのか」ということに対しての明確な答えがあることなのです。

 

動画の長さ×高視聴者維持率が視聴回数増加のカギ

では、ユーザーが視聴したい動画であれば、長い動画でも良いのかというと、そうではありません。

動画のジャンルや伝えたいメッセージにより、適切な動画の長さというのは自動的に決まってきます。長過ぎるがために、視聴者維持率が下がってしまっては本末転倒となります。

これが、アルゴリズム最適化の観点だけから見れば、長い動画のほうがアルゴリズムの評価を得やすいのですが、これはアルゴリズムが総視聴時間数を重視する傾向にあるからで、ユーザーからの評価も考えると、長さよりも質が重要である場合が多いです。

◎長さよりも質が重要の理由とは

単純に1分の動画と20分の動画を比較したときに、視聴者維持率が同じならば、20分の動画が総視聴時間は20倍のため、アルゴリズムはこちらを評価するようになります。

ただし、1分の動画と20分の動画が同じ視聴者維持率というケースは稀で、多くの場合、長い動画のほうが途中で飽きてしまうので、視聴者維持率は下がってしまう傾向にあります。

◎最後まで見られることという条件を満たそう

ユーザーに動画の最後まで視聴してもらうために、どのように動画を構成していくかの工夫が必要不可欠となります。

最初の5秒が重要ということがよく言われるがために、冒頭にタイトルを入れてしまうなどしてしまうと、ユーザーの大半は最初の5秒を見終わった後に興味を失い、視聴することをやめてしまうことでしょう。

最初の5秒が重要と言われるのは、視聴者維持率の低下を最低限にすることが目的であって、続けてみてもらうには、別のファクターが必要となるのです。それが、適切なユーザーに表示され、クリックされることで視聴回数が増加し、さらに最後まで見られることという条件を満たすことが、視聴回数を増やすのに必要不可欠なファクターなのです。

 

あなたの動画コンテンツを「視聴する理由」を追求しよう

低クオリティーの映像では視聴をやめてしまいます。しかし、「視聴する理由」があればユーザーは視聴をします。高い視聴者維持率が視聴回数を増加させるカギとなることでしょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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