YouTubeの視聴回数の落とし穴とは?アルゴリズムはYouTube内での視聴のみ学習する
コラム
動画PR・YouTube
2020.08.25

YouTubeの視聴回数の落とし穴とは?アルゴリズムはYouTube内での視聴のみ学習する

YouTubeのアルゴリズムというものは、Webサイトで再生された動画など、YouTube以外での視聴の場合には、その視聴データのデータを取得できないという欠点があります。

しかし、動画再生数のカウントはされます。カウントはされるが視聴データのデータは取得できない、これが視聴回数の落とし穴です。

YouTubeの外部視聴による視聴データの空洞化

動画の視聴回数というものは、単に動画が再生されたときにカウントされます。これは、YouTube上での再生に限らず、Webサイトからのリンク上で動画が再生されてもカウントされることを意味します。

このようにして視聴回数が増えていくことは好ましいことでもあるのですが、これだけでは困ることも起こります。

たとえばアクセス数が多いページに動画を埋め込んで、数多くの視聴回数を得ることができたとしても、これはWebページ上で視聴されたものであって、YouTube上で視聴されたものとはなりません。

◎外部サイトでの視聴者の属性や細かな分析ができない

ここに視聴回数の落とし穴が存在します。

YouTubeのアルゴリズムというのは、「誰にどのような経路で視聴されたのか」というデータを基にして学習していくものになります。蓄積された膨大な量のデータを基に、どんな別のユーザーに表示していけばいいのかを判斷していくことになります。

しかし、Webページで再生されたものに関しては、データを取ることができず、「動画がどこまで再生されたのか」「視聴時間はいくつか」といった程度のデータしか取れず、「誰に視聴されたのか」「どのような経路で視聴されたのか」といったユーザーに関するもっと細かい情報に関しては取得することが困難です。

 

YouTube内で視聴されることの重要性

自社のWebページ上にユーザーが訪れているという時点で、その商品は世間に知られていると判斷することができます。

◎視聴回数の落とし穴

つまり、わざわざWebページまで来て動画を視聴しているユーザーというのは、その商品やサービスについて高い関心をもともと持っている可能性が高いと言えます。

そのようなユーザーに対して有効な動画ならば、商品やサービスの使い方に関する動画のようなものになるでしょう。しかし、この動画が効果を発揮するのは、Webサイトを訪れてくれたユーザーに対してであり、YouTube上でのユーザーに対してのものではありません。

◎YouTube内で動画が視聴されているかどうかが大切

企業がYouTubeを活用する目的としては、YouTubeユーザーへのプロモーション活動といったものがあります。似たような商品の購入を検討しているユーザーであったり、この企業の商品やサービスを知らなかったユーザーが、同様の商品やサービスから商品やサービスを知りたいという、潜在的な興味を持ったユーザーの獲得がそれに当たります。

検索で企業の商品やサービスにたどり着けなかったユーザーに対して、YouTube上でプロモーションを行うことで、YouTubeを利用する本当の意味が出てきます。そのためにも、YouTube内で動画が視聴されているかどうかといったことが重要な意味を持ってくるのです。

 

まとめ アルゴリズムはYouTube内での視聴のみ学習する

視聴回数に関しては、YouTube以外のサイト、たとえばWebサイト上で再生されてもカウントされます。

しかし、アルゴリズムはYouTube内での視聴のみ学習するように作られているため、動画はYouTubeで再生されることが重要であるということができます。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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