SEOの効果はアクセス解析で検証しましょう!効果測定の準備と方法を解説
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2020.07.29

SEOの効果はアクセス解析で検証しましょう!効果測定の準備と方法を解説

SEOの効果はアクセス解析で検証していきます。いまや、広報や社内のマーケティング担当がSEOの効果測定の領域を任されることが多くなってきました。そのため、その方法についてポイントを押さえて学んでいきましょう。

そして、SEOの効果を測る「効果測定」の準備をすることも大切です。その方法についても学んでいきましょう。

 

SEOの効果は緩やかな成長を目指す

よく「SEOの効果はどのくらいで出ますか?」と聞かれます。SEOの効果が出るタイミングはサイトごとに違います。

新規ドメインか、既存URLか、大規模サイトか、個人サイトか、どんな変更を行ったか、などといったさまざまな要因によって異なってきます。例えば既存ドメインのチューニングなら早ければ翌週から早速検索からの訪問者が増加することもあります。また最近はサイトの作りだけでなく、ユーザーが訪問して満足してくれるか、リピートしてくれるか、サイトの外で話題になっていくか、といった要素も加味されているので、安定して増加するようになるまでには時間がかかることでしょう。

完全に効果が出るまで1年は見ておくといいと思います。ただし、一度効果が出るとサイトの内容を変えない限り効果が持続するので、投資対効果は非常に高い集客方法となります。

 

SEOの効果は「順位」だけでなく「ログ」を見る

検索順位を追うこともひとつの指標にはなりますが、それ以上にアクセス解析で訪問者数の変化を確認することをおすすめします。

自然検索の流入がどれくらい増えたか、どのようなページへの訪問が増えたか、流入は増えても直帰されたり、購入率が下がっていないかなど、いろいろな観点から状況を把握することで、問題が見つかることもあります。

また現在、Googleでの流入キーワードはSearch Consoleの検索パフォーマンスで確認できます。サイト名以外のワードがどのくらい増えたか、スマートフォンでの流入キーワードはどのような傾向かなどさまざまな分析が可能となっています。一方で、ロングテールの検索キーワードは、種類が多すぎてキーワードごとの検索順位を調べきれません。そのため、アクセス解析でログを測ることが重要となるのです。

■アクセス解析の準備

アクセス解析ツールは施策前に必ず導入しておきましょう。すでに解析ツールが入っているサイトでも、全ページにトラッキングコード(訪問者の測定に使用するコード)が入っているかを必ず確認しましょう。

プログラムで自動生成される動的ページではコードを貼り忘れることはないと思いますが、自動生成されない静的ページでは、意外とコードの貼り忘れがあるものです。当サイトでは、Googleアナリティクスを使ったアクセス解析を解説します。Googleアナリティクスとは、自分のサイトへのアクセスを月間1000万ヒットまで無料で解析できるアクセス解析ツールです。標準のレポート以外にも豊富な機能が用意されているため、非常に高度な分析を行うことができます。

■Search Consoleの準備

Search Consoleとは、Googleが提供するWeb担当者向けのチェックツールです。MFIへの移行の通知や、ペナルティを受けた場合のメッセージもここに届きます。クロールのエラーなど課題も把握することができるので、必ず準備しておきましょう。

■SEO施策前の検索順位を計測しておく

検索順位だけに依存するのはいけませんが、やはり順位の推移も追っておく必要があります。必ず施策前の順位を忘れずに計測しておきましょう。対策したい主要なキーワードや新たに対策するキーワードなど、サイト規模に応じて数十から数百のキーワードで順位を計測します。

その際にそのキーワードでどのURLがヒットしたのかを「ヒットURL」として必ず記録しておきましょう。そのキーワードでヒットすると期待したURLや対策したURLがヒットしない場合は、「構造認識がうまくいっていない」「サイト内に類似ページが多数ある」など、何かしらの課題が存在します。

順位の計測ツールは無料/有料さまざまなものが提供されています。さほど量が多くなければSearch Consoleの検索アナリティクスの「掲載順位」を確認しましょう。

■キャッシュ情報も重要な指標になる

キャッシュとはGoogleが最後にクロールした時点でのWebページが表示される機能です。

何らかの理由でページが表示されなくなった場合のバックアップとして、Googleは各ページのデータを保存しています。ページがクロールされているか、最後にいつ来たか、といった情報がわかるので、自分のサイトのクロール状況がわかります。

例えば、自分のサイトで1ヶ月前にリリースしたページなのにキャッシュがなければ、Googleにきちんとクロールされていない可能性があります。キャッシュがあっても日付が2ヶ月前などであれば、Googleがクロールしにくいなどの問題があるかもしれません。

 

SEOの効果は楽しみながら対策すると長続きします まとめ

SEO施策がひと通り終わったら、効果を検証します。これは担当者の皆さんにとってもきっとドキドキ、ワクワクする作業だと思います。効果は順位だけでなく、必ずアクセスログを見てサイトへの流入状況や新たな課題を確認しましょう。

また、SEOの効果を検証するには事前に準備が必要となります。アクセス解析のためのGoogleアナリティクスとSearch Consoleの登録、さらにSEO対策前の検索順位の計測です。効果検証はもちろん、施策前の現状把握にも使えるので準備する必要があります。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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