MFIとは?Googleのモバイルファーストインデックスを世界一わかりやすく解説
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2020.07.22

MFIとは?Googleのモバイルファーストインデックスを世界一わかりやすく解説

最近なにかと話題のモバイルファーストインデックス(以下MFI)登録とは、Googleのインデックス登録とランキングのこと。モバイル版のコンテンツを優先的に使用するということを意味しています。

これまでは、サイト誘導やキャンペーンにおいてユーザーのクエリとページの関連性を評価するにあたっては、主にパソコン版のページのコンテンツがインデックスで使用されてきていました。その、MFIについて正しく理解していきたいと思います。

どれも、広報やマーケティング担当者にとって必須の知識です。それでは見ていきましょう。

 

MFI(モバイルファーストインデックス)によって変わるのはコンテンツの集め方

従来では、デスクトップのユーザーエージェント(以下UA)を持つクローラー(Googlebot)がデスクトップ向けのコンテンツを収集していました。わずかですがスマートフォンのUAを持つクローラーもスマートフォン向けのコンテンツを収集していましたが、インデックス対象は今までデスクトップ向けのコンテンツでした。MFIに移行すると、スマートフォンのUAを持つクローラーがスマートフォン向けコンテンツを収集してインデックスします。

デスクトップのUAを持つクローラーも引き続いてクロールを続けていきますが、MFI以降はスマートフォンのUAを持つクローラーによるクロールが大半を占めています。つまり、コンテンツの集め方が変わります。

■MFI以降もインデックスはひとつ

「モバイルファーストインデックス」と呼ばれていますが、スマートフォン向けのコンテンツが最初(ファースト)にインデックスされ、デスクトップ向けのコンテンツが2番目にインデックスされるといったわけではありません。

MFI以前も以降も、インデックスするコンテンツはひとつです。つまりは、今までデスクトップ向けコンテンツがインデックスされていたのが、スマートフォン向けコンテンツがインデックスされるように切り替わるのです。スマートフォン向けコンテンツがインデックスされた場合、デスクトップ向けコンテンツはインデックスされません。

なお、サイトにスマートフォン向けコンテンツが存在しない場合、または、スマートフォン向けコンテンツでMFIの準備ができていない場合は、デスクトップ向けのコンテンツが引き続きインデックスされ続けることになります。

 

MFI(モバイルファーストインデックス)のレスポンシブWebデザインの場合は対応が不要

レスポンシブWebデザインで制作されたコンテンツの場合は、デスクトップとスマートフォンのどちらのUAに対しても同じコンテンツを表示するために、MFIに移行する際の特別な対応を必要としません。一方、レスポンシブWebデザイン以外で制作されたスマートフォン向けサイトに対しては、MFIに移行するための対応方法が存在しています。詳しくは次回解説いたします。

■スマートフォン向けコンテンツが優位になるわけではない

MFIの登場により、コンテンツの集め方が変わりますが、コンテンツを評価するランキングに優位性はありません。スマートフォン向けのコンテンツがデスクトップ向けのコンテンツよりコンテンツ評価として優れているというわけではない点に注意しましょう。ただし、スマートフォンでGoogle検索した検索結果ではモバイルフレンドリーなコンテンツが優位になります。

■GoogleのMFI(モバイルファーストインデックス)への移行

GoogleはMFIに移行するにあたって、MFIに移行しても問題ないサイト(つまり準備が完了したサイト)からMFIへ移行するとアナウンスしています。このため、焦ってレスポンシブWebデザインに作りかえるといった必要性はありません。サイト運用のスケジュールの中で、MFIの要件を満たせるような実装スケジュールを組むようにしましょう。自分のサイトがMFIに移行しているかどうかは、Search Consoleで確認することができます。

 

まとめ モバイルファーストインデックスの登場以前と以降の変化を注意深く観察しよう

モバイルファーストインデックスとは、Googleのクローラーがコンテンツを収集(クロール)する際の新しい方式です。

モバイルファーストインデックスの登場以前と以降でSEOにとってはどんな変化が生じるのか、正しく理解をしておきましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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