近畿大学の「Kindai Picks」がバズった理由は?実利と広報がセットになった傑作戦略
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2020.07.15

近畿大学の「Kindai Picks」がバズった理由は?実利と広報がセットになった傑作戦略

バズのイメージ_右肩上がりのグラフ

オウンドメディアに実利とユーモアを! その掛け声のもとにはじまった近畿大学のプロジェクト。

新型コロナウィルスの影響下で、各業種業態不測の事態や対応が続く中、時流を捉えながらユーモアも忘れない独自の取り組みをしている大学があるのをご存知でしょうか。

それが独自の施策で唯一無二のブランドイメージを築き上げてきた近畿大学の話題のPR施策「Kindai Picks 」をご紹介します。

 

近畿大学のユニークなオウンドメディア「Kindai Picks 」

同大が行う施策の一つにオウンドメディア「Kindai Picks 」があります。

これは、同大医学部のウィルス感染免疫学専門家の宮澤教授によるウィルス対策講座の動画配信や、NHKで放送され話題をさらった番組『みんなで筋肉体操』の監修を務めた同大生物物理工学部・人間環境デザイン工学科の谷本准教授が考案した、外出自粛期間中に自宅でできる「おうちで筋肉近大体操」の動画配信です。

まさに、実利とユーモアを兼ね備えた情報で視聴者を飽きさせない取り組みをしています。

■らしさと笑いのバランスが大切

今回の新型コロナウィルスの影響下で、社会全体が自粛ムードに求められたのが真面目さだ。大学広報において、危機管理広報。つまり情報の正確さ、わかりやすさが求められました。

その両立が難しかったと同大経営戦略部長の世耕氏はこう語っています。

「例えば大学のHPのデザイン。仮に真面目さを前面にだし『新型コロナウィルスに関する大学の取り組み』ばかり列挙してしまうと、一気にこれまでのデザイン性が失われてしまう」

そこで、HPトップ画像の写真を近畿大学の荘厳な煉瓦造りの門が閉鎖されている写真に切り替えました。
「この写真を見ることで視覚的に本学が新型コロナウィルスに対応していることを、HPの本来のデザイン性を損なわずに伝えることができます」と同氏は説明する。

PR広報戦略においても同様の流れがあり、特に新型コロナウィルスの影響により、普段通りでの情報発信が返って不謹慎ととらえられたり、逆に自粛ムードを鑑みてまったく企画の長所や伝えたいポイントが反映されていない情報も多くなっています。

■自粛疲れを感じる中、バズった施策

自粛ムードを鑑みる中で、同大のクリエイティビティあふれる取り組みの一つに「マグロ型マスクカバー」があります。

世間に「自粛疲れ」が広がる中、少しでも笑を提供したい、その一心で企画されたそうだ。GW中の5月1日に公開され、約5万3000いいねを獲得しました。

 

「Kindai Picks 」が広報担当に教えてくれるPRの原点 まとめ

現在も収束の兆しは見えないが、「(今のところ)出すべき情報は迅速に出しつつ、近畿大らしさを失わない広報ができた」と手応えを示す世耕氏。

この状況下でも、自らの長所にもう一度立ち返り、時流とどのように情報を組み合わせて、ブランディングを行っていくかという本質を体現している事例でした。

今だからこそ、もう一度会社、組織、個人の存在意義に立ち返ったPR広報を見直せるいい機会となるのではないでしょうか。