雑誌に掲載される秘策を6つ|広報担当者のための売り込みのコツ
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広報活動/戦略PR
2019.12.30

雑誌に掲載される秘策を6つ|広報担当者のための売り込みのコツ

自社の宣伝や情報を雑誌に掲載してもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。
いくつかコツを紹介します。

 

広報担当者のための売り込みのコツ

1:まずは色々な雑誌をチェック

一例として、

・週刊ダイヤモンド
・週刊東洋経済
・日経ビジネス

などのビジネス誌には、商品開発関連の紹介記事、社長インタビュー、その他特集記事など、実に様々なコーナーがあります。
また、各種週刊誌にも、会社の宣伝イベントを掲載する欄や、グルメ関連・健康関連などの情報を載せるページがあるものです。

ちなみに、雑誌購入費が経費にならない場合は、インターネット喫茶などで様々な雑誌をチェックするのがおすすめです。(ただしビジネス誌については有名誌しか置かれない事が多いです)

●2:載りたい「雑誌」ではなく「コーナー」単位まで絞る

先述の通り、雑誌には色々なコーナーがあるので、単に「載せてください」と言われても出版社・編集部としても困ります。
ですから、「トレンド最前線(仮)というコーナーに載せてください」と依頼できるように絞り込みましょう。

ちなみにその「コーナー」ですが、例えば

・社長の趣味
・社長の愛用の文房具
・社長が読んでいる本
・社長の趣味

などを紹介しているユニークなコーナーもあります。
まずは、こういったところから狙うのも良いでしょう。

*参考リンク:社長PRの全手法とは?

●3:経営者を売り込む資料をびっしり作り込む

どのような雑誌のどのようなコーナーへの売り込みをするにしても、上記のような「社長個人の人となり」が分かるような資料を、びっしり作り込んでください。

全く予想していない方向から「社長さんの休日が面白いですね。掲載させてください」とアプローチがかかるかもしれないからです。また、売り込んだ雑誌ではなく「同じ出版社の別の雑誌」から声がかかる場合もあります。

「新コーナーの第一回を飾る」という事もなくはないので、どんなに不要に思える情報でも資料に載せておきましょう。

これは広報担当者が全力を注ぐべき部分です。社長について詳しく知っておけば何かと役立ちますしね。

●4:特集への備え方

特集についてですが、どのようなテーマの記事をどの時期に載せるのが予想するのは困難です。

しかし、「本当に載るかどうかは置いておいてとりあえず売り込む!」という方針を採りましょう。
そうすれば、特集記事の作成をするタイミングになって「あの企業のネタが使えるかも……」と出版社から声がかかる可能性があります。

●5:自社サイトの質を高める

最近では、雑誌関係者もインターネットでネタを探すようになっています。
ですから、ブログやホームページ等の自社サイトの運営を熱心に行うことをおすすめします。

ただ、もちろんネット上には無数のサイト・ページがありますから、非常に質が高いサイトにしないと目にかけてもらえません。

したがって

  • 専門性を高くすること
  • 時事性を重視すること
  • ユニークであること

などを意識してサイトの更新をしていく必要があります。

もちろん「うちの会社は別に専門性が高いわけではない……」という場合もあるはずです。
そういったケースでは、「特定の分野に関連付けた記事」をひたすら追加していくことを推奨します。

例えば「○○業界に関して、我が社の商品・サービスはどう役立つか」というイメージ。
「○○」には、ふるさと納税、オリンピック……などなど、話題になりやすい分野が入ります。

●6:正直に頼む

企画書などを作ったら、出版社や編集部に連絡をしましょう。
その際、「企画書があります。そちらの雑誌に掲載していただきたいのですが、いかがでしょうか」と、腹芸を使わず正直に頼むことをオススメします。

*関連リンク:プレスリリースは戦略的に使おう!全知識を知る

 

まとめ

「記事を作ってくれる人」を求めている編集部は少なくなく、その場合はとんとん拍子で掲載が決まるケースもあります。
変に駆け引きをしたところで、相手のプロですから「ああ、掲載してほしいのか」と察します。ですから、最初から素直に臨みましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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③:プレジデントでの連載記事
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