大ヒット連続!大分市別府温泉「湯〜園地」のPR戦略は何がそんなにすごいのか?
コラム
経営戦略×PR
2019.10.04

大ヒット連続!大分市別府温泉「湯〜園地」のPR戦略は何がそんなにすごいのか?

日本は世界でも有数の温泉大国だが、
その中でも最近色々な取り組みで注目を集めているのが、大分県の別府温泉だ。
その別府温泉で、また新たな取り組みが起こっている。

国民の祝日「湯の日」の制定を目指して活動する温泉好きの女子高生が企画した、
「JK(地元高校生)温泉甲子園2019」が11月10日に別府で開催される。別府市が開催する公開プレゼンテーションで事業資金を調達する「ワンベップドリーム」に出場しグランプリを受賞した。

今回は、そんな別府温泉の広報戦略を探ってみたい。

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大分県の別府温泉の広報PR「湯〜園地」はなぜ大ヒットしたのか

宿の風景

とろこで別府と言えば、地方創生動画PR「湯〜園地」や「シンフロ」で有名だ。
この動画PRが大成功したのには、いくつものポイントがあると思っている。

まず今までに他の自治体で取り組んだ事がないような斬新な発想とネーミング。
「別府=温泉」からくる湯と遊園地で「湯〜園地」、

そして、別府市の長野市長が動画内で「100万回再生されたら、『湯~園地』実現いたします!」と、
公言するイイ意味で“悪ノリ”。

ゆるキャラブームでも、今でも元気に残っているものは一部しかない。
どこの自治体も、他がやっているから我が街でも、と右に倣えで全然面白くないが、
やはり先陣を切って始めた街や明確なコンセプトを持っている街は残っている。
別府市は自分達で想いを高らかに掲げ、他の街の真似ではなくリスクを取って新しい事を仕掛けている。

 

別府温泉「湯〜園地」はいち早くクラウドファンディングにも注目

情報を精査する男女

また別府市が他の街と変わってユニークなのは、
税金を使わずクラウドファンディング活用という資金調達方法にも表れている。

市長が“悪ノリ”して宣言した100万回再生をわずか3日と余裕で突破。
3日間限定の温泉テーマパーク「湯~園地」が、実現することになったが、
更に秀逸なのは、お金を集める際だけでなく、いざ「湯〜園地」を開催する際にも
市民をボランティアで巻き込みつつ街ぐるみで、みんなの想いを一体化している事だ。

 

私たちの広報PRにどう活かすか

プレスリリース戦略を考える女性

このプロジェクトからは色々な事が学べる。

新しさやユニークさでエッジを切るだけでなく、そこに至る想いに丁寧に寄り添い、
「湯~園地」宣言から実際の開催まで、本当に出来るのか?というハラハラする経過にも人を惹きつけ、
そして街のみんなの想いを一体化して、次のスパイラルへ誘導している。

皆さんも、こういったエッセンスを参考にして、取り組んでみては!?

*役立つリンク:業界関係者が教えるプレスリリースの本当の書き方!


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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