
日本は世界でも有数の温泉大国だが、
その中でも最近色々な取り組みで注目を集めているのが、大分県の別府温泉だ。
その別府温泉で、また新たな取り組みが起こっている。
国民の祝日「湯の日」の制定を目指して活動する温泉好きの女子高生が企画した、
「JK(地元高校生)温泉甲子園2019」が11月10日に別府で開催される。別府市が開催する公開プレゼンテーションで事業資金を調達する「ワンベップドリーム」に出場しグランプリを受賞した。
今回は、そんな別府温泉の広報戦略を探ってみたい。
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大分県の別府温泉の広報PR「湯〜園地」はなぜ大ヒットしたのか
とろこで別府と言えば、地方創生動画PR「湯〜園地」や「シンフロ」で有名だ。
この動画PRが大成功したのには、いくつものポイントがあると思っている。
まず今までに他の自治体で取り組んだ事がないような斬新な発想とネーミング。
「別府=温泉」からくる湯と遊園地で「湯〜園地」、
そして、別府市の長野市長が動画内で「100万回再生されたら、『湯~園地』実現いたします!」と、
公言するイイ意味で“悪ノリ”。
ゆるキャラブームでも、今でも元気に残っているものは一部しかない。
どこの自治体も、他がやっているから我が街でも、と右に倣えで全然面白くないが、
やはり先陣を切って始めた街や明確なコンセプトを持っている街は残っている。
別府市は自分達で想いを高らかに掲げ、他の街の真似ではなくリスクを取って新しい事を仕掛けている。
別府温泉「湯〜園地」はいち早くクラウドファンディングにも注目
また別府市が他の街と変わってユニークなのは、
税金を使わずクラウドファンディング活用という資金調達方法にも表れている。
市長が“悪ノリ”して宣言した100万回再生をわずか3日と余裕で突破。
3日間限定の温泉テーマパーク「湯~園地」が、実現することになったが、
更に秀逸なのは、お金を集める際だけでなく、いざ「湯〜園地」を開催する際にも
市民をボランティアで巻き込みつつ街ぐるみで、みんなの想いを一体化している事だ。
私たちの広報PRにどう活かすか
このプロジェクトからは色々な事が学べる。
新しさやユニークさでエッジを切るだけでなく、そこに至る想いに丁寧に寄り添い、
「湯~園地」宣言から実際の開催まで、本当に出来るのか?というハラハラする経過にも人を惹きつけ、
そして街のみんなの想いを一体化して、次のスパイラルへ誘導している。
皆さんも、こういったエッセンスを参考にして、取り組んでみては!?
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