【センスが無くてもできる】企業やサービスのキャッチコピーを考える流れ たった5つの方法
コラム
経営戦略×PR
2014.02.13

【センスが無くてもできる】企業やサービスのキャッチコピーを考える流れ たった5つの方法

こんにちは。

皆さまの会社やサービスにキャッチコピーはありますでしょうか?

一文程度で中身を伝える宣伝文句。

必要なのは、「センス!」なんて言われそうなフィールドですね。

数字をいれる、とか、質問形にする、とか、いろいろなテクニックが語られていますが、

もっと、誰でもできるような方法を、フレームワーク的にまとめてみました。

キャッチコピーがあることで、得られるメリットは、以下の3つが重要な点かと思います。

①強みが凝縮されて伝わる

②サービスの中身がスグに伝わる

③ブランドの軸がブレにくくなる

パッと見ただけ、聞いただけで、
なんとなく中身が伝わる。

特に、営業時などに「説明するのが難しいな~」と感じているサービスであれば、
キャッチコピーで概要をイメージさせてから説明をはじめると、
相手と理解の方向性を併せられるので、早く・深く、納得してくれるでしょう。

さて、キャッチコピーを用意するメリットを感じて頂いた所で、
具体的に、どのようにキャッチコピーを発想してゆくのか、
考えてゆきましょう。

1.テーマになるサービスの強みと特徴を洗い出す

まずは、発想の基点として、
テーマにするサービスの強みと特徴を洗い出しましょう。

バカにされそうなことでも、とにかくアウトプットします。

そこから連想ゲーム的に発想が広がることも期待出来ます。

2.ユーザーニーズを考える

次に、市場がどのようなものに食いつくのかを考えます。

ユーザーが何を欲しがっているのか、と言い換えて、発想してみても良いかも知れません。

ユーザー層を想定して、「20~30代 男性」など、誰にメッセージを伝えるコピーにするのかを設定して、その人達が、サービスに何を求めていそうか、考えてみましょう。

3.「強み・特徴」と「ユーザーニーズ」を結びつける

1と2でピックアップした「強み・特徴」と「ユーザーニーズ」を結びつけてみましょう。

なるべく関連性が高そうなところから、あたりを付けて、ひとつ結びつけてみます。

これで、「《誰に》、《何を》、どのように伝えるか」の

《誰に》、《何を》までが設定できました。

残りは、《どのように》だけですね。

この《どのように》がキャッチコピーです。

4.とにかく言い換えてみる

3で設定した、《誰に》、《何を》をブツブツ呟きながら、
とにかく言い換えてみます。

たった2つの単語あるいは文章を言い換えるだけです。

簡単です。絶対できます。

言い換えのコツは、単に類義語にするのでは無くて、
選んだ単語から連想されるものを口に出してゆくことです。

《誰に》を言い換えたら、次はその流れを途切れさせずに、
《何を》の言い換えに移りましょう。

それでよさそうなものが出なければ、次は、
《何を》を言い換えてから、《誰に》の言い換えに移ってみましょう。

この時、ブツブツ呟きながらやるのがポイントです。

つぶやくことで、音のリズムや語感を確認しながら、
気持ちの良いものを探ってゆくのです。

5.キャッチコピーを選ぶ

4で出したキャッチコピー案から、採用するものを選びます。

この時に選ぶ基準としては、「カッコいいもの。」

それだけを基準にしないようにしてください。

案を選ぶ際には、
「《誰に》、《何を》、《どのように》伝えるか」の3つの要素を埋めてみて、
それぞれに矛盾が無いことを確認してください。

そうすることで、「カッコいいけど。。。それで??」と言われる
ひとりよがりキャッチコピーを回避する事ができます。

キャッチコピーは、あくまでも、
「サービスの強み・特徴を、極めて解りやすく伝えるモノ」
であることを念頭に置いたキャッチコピーを開発してゆきましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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