ヒット作を生み出すコンテンツは、日本ドラマを見ればみえてくる!?
コラム
主婦共感×PR
2023.02.27

ヒット作を生み出すコンテンツは、日本ドラマを見ればみえてくる!?

ここ最近、海外ドラマの日本向けリメイク作品が増えていることをご存知ですか?

例えば、最近では「グッドワイフ」が話題ですよね。
主演の常盤貴子さんが19年ぶりに日曜劇場の主役を務めることでも注目を集めてます。

実はこのドラマは、2009~2016年にかけてアメリカで放送された人気ドラマ「The Good Wife」のリメイク作なんです。

今回、最近、リメイクドラマが多いわけを、少しだけPR目線で探ってみたいと思います。

 

リメイクドラマがヒットしている2つの理由

最近はやたら多くの海外ドラマが日本版にリメイクされており、日本でもいよいよ海外ドラマのリメイク制作が活発化してきた印象を受けますよね。

ですが、かつての日本と海外のドラマ事情といえば、日本ドラマを海外リメイクすることが多かったように思います。

なかでもアジア圏での日本ドラマのリメイク作品は多岐に渡ります。日本原作のドラマ、バラエティ番組、マンガ原作などのコンテンツ、番組フォーマットが輸出され、海外で人気を集めることが多かった傾向が最近はでは海外のヒット作を輸入する傾向にあるんです。

ここで、なぜ今リメイク作が人気なのか!?を考えてみましょう。

①時代背景や社会性を現代に合わせることで、視聴者の共感を得ている

一度、世の中で人気を集め、色褪せていった作品でも、他国で制作されたオリジナル作品にその国独自の文化や社会問題、価値観などを織り込んだうえで、新たな命を吹き込む、単なる焼き直しではないリメイク作が続々と誕生しています。

②ネット配信でも手軽に楽しめる

最近では海外の人気ドラマはインターネットの普及によりNetflixやHuluといったドラマや映画が定額料金で見放題になるサービスが普及しているので、自国だけでなく色々な国の作品が幅広い層に浸透しています。国を越えておもしろいコンテンツがシェアされていくスピードは益々加速していると言えますね。

 

コンテンツはいまや世界共通語

幅広い層を楽しませるための作品づくりに向けたオリジナリティー溢れる戦略を立てることが重要と言えますね。さまざまなコンテンツが気軽に楽しめるようになる中で重要視されるのは、いかにコンテンツの質が高く、幅広い層の視聴者にPRできるかという点です。

ここまで増加するとなると、大ヒットした海外ドラマの日本リメイク版が原作以上のヒットを収める可能性は少なからずあるかもしれません。それは原作のファンの取り込みも期待でき、ヒットした実績があるからです。

広報でもマーケティングでも、人の心に刺さるヒットコンテンツは「世界共通語」といえるわけです。

 

しかし、じつはリメイク版には問題点もあります。次の2つです。

①日本でリメイクされて大ヒットするかと言われれば、やや厳しい点。

海外のヒット作品は、日本のような特異な文化のもとでリメイクすることは、逆にリスクがともなうことも考えられるのです。その最大の理由としては文化や情緒の違いなどでしょうか。

②日本のコンテンツ作成能力の弱体化

今、人気漫画が相次いで実写ドラマ・映画化されていることからもわかるように、大ヒットした漫画、小説などは映像化され尽くしてしまっているんです。だからと言って、オリジナルの脚本で勝負する作品は、原作モノと比べるとリスクが高く、減少傾向にある。すでに知名度の高い作品はコンテンツ自体のやり尽された感が起こっている状態なのです。

 

まとめ

海外ドラマのリメイクは、もともと人気がある原作のためコンテンツ自体が悪いわけではないとも考えられます。

リメイク版がヒットする可能性は未知数で配役の良さや日本の社会背景などにはまれば、海外ドラマのリメイク版も大反響!ということもあるかもしれませんよね。

安易にリメイクするのではなく、オリジナルドラマ同様、適切にローカライズしていくことが重要になっていくのでは、と思います。

とくに制作サイドの意気込みを感じる、良質な作品を送り出していってほしいですね。ドラマ製作者たちが、互いに国を越えてリメイクし合いながら見識を広げていくと、ドラマファンの度肝を抜くようなオリジナル作品誕生に繋がっていくかもしれません。世の中にヒット作を生み出す為の仕掛けが大切ということですね。

作品性と視聴率の両方で好評を博す名作を生み出されることを願いつつ、今後作られる日本の企画ドラマにも期待していきたいところですね。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事