ここ最近、海外ドラマの日本向けリメイク作品が増えていることをご存知ですか?
例えば、最近では「グッドワイフ」が話題ですよね。
主演の常盤貴子さんが19年ぶりに日曜劇場の主役を務めることでも注目を集めてます。
実はこのドラマは、2009~2016年にかけてアメリカで放送された人気ドラマ「The Good Wife」のリメイク作なんです。
今回、最近、リメイクドラマが多いわけを、少しだけPR目線で探ってみたいと思います。
リメイクドラマがヒットしている2つの理由
最近はやたら多くの海外ドラマが日本版にリメイクされており、日本でもいよいよ海外ドラマのリメイク制作が活発化してきた印象を受けますよね。
ですが、かつての日本と海外のドラマ事情といえば、日本ドラマを海外リメイクすることが多かったように思います。
なかでもアジア圏での日本ドラマのリメイク作品は多岐に渡ります。日本原作のドラマ、バラエティ番組、マンガ原作などのコンテンツ、番組フォーマットが輸出され、海外で人気を集めることが多かった傾向が最近はでは海外のヒット作を輸入する傾向にあるんです。
ここで、なぜ今リメイク作が人気なのか!?を考えてみましょう。
①時代背景や社会性を現代に合わせることで、視聴者の共感を得ている
一度、世の中で人気を集め、色褪せていった作品でも、他国で制作されたオリジナル作品にその国独自の文化や社会問題、価値観などを織り込んだうえで、新たな命を吹き込む、単なる焼き直しではないリメイク作が続々と誕生しています。
②ネット配信でも手軽に楽しめる
最近では海外の人気ドラマはインターネットの普及によりNetflixやHuluといったドラマや映画が定額料金で見放題になるサービスが普及しているので、自国だけでなく色々な国の作品が幅広い層に浸透しています。国を越えておもしろいコンテンツがシェアされていくスピードは益々加速していると言えますね。
コンテンツはいまや世界共通語
幅広い層を楽しませるための作品づくりに向けたオリジナリティー溢れる戦略を立てることが重要と言えますね。さまざまなコンテンツが気軽に楽しめるようになる中で重要視されるのは、いかにコンテンツの質が高く、幅広い層の視聴者にPRできるかという点です。
ここまで増加するとなると、大ヒットした海外ドラマの日本リメイク版が原作以上のヒットを収める可能性は少なからずあるかもしれません。それは原作のファンの取り込みも期待でき、ヒットした実績があるからです。
広報でもマーケティングでも、人の心に刺さるヒットコンテンツは「世界共通語」といえるわけです。
しかし、じつはリメイク版には問題点もあります。次の2つです。
①日本でリメイクされて大ヒットするかと言われれば、やや厳しい点。
海外のヒット作品は、日本のような特異な文化のもとでリメイクすることは、逆にリスクがともなうことも考えられるのです。その最大の理由としては文化や情緒の違いなどでしょうか。
②日本のコンテンツ作成能力の弱体化
今、人気漫画が相次いで実写ドラマ・映画化されていることからもわかるように、大ヒットした漫画、小説などは映像化され尽くしてしまっているんです。だからと言って、オリジナルの脚本で勝負する作品は、原作モノと比べるとリスクが高く、減少傾向にある。すでに知名度の高い作品はコンテンツ自体のやり尽された感が起こっている状態なのです。
まとめ
海外ドラマのリメイクは、もともと人気がある原作のためコンテンツ自体が悪いわけではないとも考えられます。
リメイク版がヒットする可能性は未知数で配役の良さや日本の社会背景などにはまれば、海外ドラマのリメイク版も大反響!ということもあるかもしれませんよね。
安易にリメイクするのではなく、オリジナルドラマ同様、適切にローカライズしていくことが重要になっていくのでは、と思います。
とくに制作サイドの意気込みを感じる、良質な作品を送り出していってほしいですね。ドラマ製作者たちが、互いに国を越えてリメイクし合いながら見識を広げていくと、ドラマファンの度肝を抜くようなオリジナル作品誕生に繋がっていくかもしれません。世の中にヒット作を生み出す為の仕掛けが大切ということですね。
作品性と視聴率の両方で好評を博す名作を生み出されることを願いつつ、今後作られる日本の企画ドラマにも期待していきたいところですね。