広報不要論を真摯に考える!どんな時代でも重宝されるPRとは?
コラム
主婦共感×PR
2022.07.21

広報不要論を真摯に考える!どんな時代でも重宝されるPRとは?

現在、新型コロナウイルスのパンデミックによる、経済へのダメージは図り知れないものとなっています。

コロナウイルス以前より、景気の悪化はずっと懸念されていましたが、今回のパンデミックの一件でさらに加速したように思えてなりません。

不況に追い込まれていく中で、私たちの生活、また仕事にも大きな確変をもたらすのではないでしょうか?

*こちらも人気:PR・広告・宣伝の違いって?現役記者が解説

*記事を書いた人:「めざましテレビ」「王様のブランチ」元放送作家

 

今こそ本来あるべき広報を見つめなおそう

最近のメディアをリサーチしていると、「激しい変化の中でも、残り続ける仕事とは何なのか?」とありとあらゆるインフルエンサーたち(主にビジネスYou Tuber)がコンテンツとしてネット上で憶測を立てています。

また以前から、AI技術の進化でなくなる仕事という類の書籍は数多く出ており、実業家の堀江貴文氏の「AIに奪われる仕事はもともと必要なかった」というような発言も記憶に新しいのではないでしょうか。

それらを踏まえた上で、PR会社の一社員として、気になるところとしては“PRって生き残り続けるのか ?またAIに奪われないのか?”という疑問です。

今回のコラムは、PRの現状、そして海外PRと日本のPRを比較し、今後求められるPRを私なりに、まとめてみたものです。企業広報・またPRを自社で行っていきたい方々は、参考にいただければと思います。

 

KPIを露出数や広告換算値で測るだけのPRはなくなっていく

PRや広報の成果は、それぞれの企業で異なりますが、露出数や広告換算値で測られることが多いように感じます。

こんなにIT化やデジタル化により、すべてのデータが数字としてはっきりと表われる世の中において、成果がすごくボヤっとしている。

従来の新聞・TV・雑誌のマスのみだった頃には通用していたのかもしれません。が、WEBやSNS、また動画のプラットフォームが登場し、それらが与える人々への影響が大きい現代では、露出数や広告換算値だけでは成果を図るのが難しくなっているのが現状です。また、そこに対して予算をかけてくことに疑問を持ち始める経営陣も多くなってくるのではないでしょうか?

これからのPRは露出した量だけではなく、露出した内容の質が求められるようになってくると言えるでしょう。

■海外におけるPRの立ち位置は日本と違う?

なぜ日本は広告換算値や露出量をゴールにする効果測定の方法になってしまったのでしょうか?

そこでここからは、海外のPRと日本のPRを比べてみていきたいと思います。効果測定の方法の違いは海外と日本におけるPRの立ち位置の違いからくるものといえるでしょう。日本の場合、PR会社が広告代理店の下請けになる場合が多く、そのためPRが全体のコミュニケーション設計まで入ることができず、断片的なPRになってしまうことが多くなってしまいます。

それゆえに、PRの成果は露出数や広告換算値が評価設定とされてしまうことが多くなりました。一方で、海外の場合ですと、コミュニケーションの設計から上流の過程から戦略を立てることが多く、その結果、PRの量だけではなく、売上までをみた露出の質にも成果の判断基準とされるのです。

■今後、数年単位での世界恐慌が予測される中、PRは残る仕事のか?

正直、現在の広告換算値だけを成果とするPRでは、今後残っていくのは難しくなっていくのではないかと思います。今後、残る道としては、従来のマスだけではなく、デジタル領域のリーチからコンバージョン率また広告の内容までを見据えた統合型PRを行っていくことなのではないでしょうか。

また、コンテンツを生み出すことや人の心をつかんでいくキャッチコピー等の作成はまだまだAIの技術に奪われないものかと思っています。

 

広報不要論の上をいく活動をめざそう

アニメのような世界に、どんどんと移り変わっていく世の中、それに合わせて私たちPRの世界もさらに進化していかないといけないのかもしれません。

今後、PRを行なっていく中ですこしでもお役に立てたらと思います!では、また次回のコラムをお楽しみ下さい~♪


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事