採用面接 紙ゼロに ソフトバンク、システム開発 志願書などiPadで管理
コラム
経営戦略×PR
2019.02.20

採用面接 紙ゼロに ソフトバンク、システム開発 志願書などiPadで管理

PR会社・メディア研究員の視点

8月8日の日経産業新聞1面に記載されていた記事をご紹介致します。 

「採用面接 紙ゼロに ソフトバンク、システム開発 志願書などiPadで管理」

ソフトバンクは米アップルの「iPad」を使った人事担当者向け採用支援システムを開発しました。

エントリーシートの内容、面接の進行状況、試験結果などのデータをシステムで一元管理し、ペーパーレスにすることで情報流出のリスクを減らすのが狙いです。

また、面接担当者ごとの傾向も分析でき、先行過程の透明化にもつながると言われています。企業向けに今夏に提供開始とのことです。

開発したシステムでは、まず採用試験を受ける学生にウェブページを通じてエントリーしてもらい、個人情報や志望動機などの情報をシステムに蓄積しておきます。

実際の採用面接の際には、面接担当者が手元に用意したiPadにエントリーシートの内容がデジタル形式で表示され、面接担当者はiPadを見ながら面接を進められる仕組みです。

また画面から評価の数字・コメントなどをタッチパネルやペンタッチで入力する、といった操作も可能で、記入された数字やコメントはサーバに蓄積され、2次面接以降の担当者に引き継がれます。

面接担当者ごとの学生の通過率、どんな学生の通過が多いかといった採用の傾向もグラフで確認できるため、採用過程の透明化にも役立ちます。

紙の利用をなくすことにより、個人情報の資料保管コストや流失リスクの低減、データベースへの入力コストの削減にもつながります。

導入価格は200万円、維持費が月30万円で、人件費などのコストを400~500万円削減できると見込んでいます。

ソフトバンクの法人営業部門を通じ、企業の人事担当者を中心に売り込み、初年度20~30社への導入を目指す模様です。

選考状況の「見える化」は、組織の透明化にもつながると思われます。偏った採用を防ぎ、公平な評価で選考が行われているか否かをチェックできる機能は、とても画期的だと思います。

残る課題としては、データベースからの情報流出防止・そして災害等緊急時の管理対策等の強化が挙げられるのではないでしょうか。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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