夏直前~お盆期間は絶好のPRチャンス?広報担当の正しい動き方、メディアアポイントの取り方とは
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2020.11.25

夏直前~お盆期間は絶好のPRチャンス?広報担当の正しい動き方、メディアアポイントの取り方とは

7~8月中のメディア関係者の状況はどうなるのでしょうか?

正解は、結構暇になる。とくに「お盆」前後がポイントとなります。ぜひ知っておきましょう♡

 

お盆期間の前後はメディアに集まるネタ・プレリリースが減る

お盆休み中は色々な企業や役所が休みを取りますから、メディアに集まるネタやプレリリースが少なくなります。雑誌であれば「合併号」などがありますから、ネタ集めを休むことができるかもしれません。

しかし、テレビや新聞は基本的に年中無休ですから、ネタ集めをストップさせるわけにはいきません。
そのため、特に「お盆前後~8月末」くらいまでは、普段に比べて「メディアのネタ集めに対する必死さ」が強くなります。

つまり、企業の広報担当にとっては狙い目なのです。

 

「お盆前進行」にも注目しましょう

お盆の前後に休むメディア関係者が多いです。

しかし「普段通り仕事をして、いきなり休む」ということは難しく、連休の前にある程度多くネタを集めておいたり、記事を作っておいたりする人がほとんどです。

ですから「7月上旬~中旬くらいからお盆の直前まで」は、メディア関係者にもエンジンがかかると考えておきましょう。

 

7~8月中に広報担当がネタやプレリリースを売り込むポイント3つ

○1:「暇ネタ」や「ボツネタ」を使ってみる

先ほどもお伝えしたとおり、メディア関係者がネタ探しに必死になる時期ですから、普段に比べると「採用率」が高くなります。また、「採用されたときの扱い方」も良くなる傾向にあります。

ですから、まず「以前、他のメディアに対してボツになったネタ」を再利用してみましょう。
ハードルが下がっていますから、あっさり採用してもらえる可能性があります。ただ、何も手を加えずに取材に繋がるほど甘くはないので、

・可能であれば「時事ネタ」や「季節ネタ」に作り替える
・「遅い情報」があれば更新しておく
・「トレンド遅れ」があれば更新しておく
・「そのメディアが好みそうなネタ」に改良する

などの工夫をしましょう。

ある程度経験のあるメディア関係者であれば、「お盆前は、やや質の低いネタも来る」という事が分かっているので、あまりに乱暴な「ネタのリサイクル」をすると見抜かれます。

「志の低い広報担当だな」と思われてしまえば、その情報が社内で周知され、今後よほどのことがなければ取材してもらえなくなる恐れがあります。

それから、暇ネタ(時事性、季節性の薄いネタ)もこの時期であれば採用されやすい傾向にあります。「作ったはいいが、いつ売り込めば分からず持て余している」というプレリリースがあれば、これを機に送ってみましょう。

○2:知り合いのメディア関係者にはいつ休むか聞いてもいい

ゴールデンウイークとは違って、夏休みの場合は、「具体的にいつ休むか」が記者によってかなり異なります。
知り合いのメディア関係者がいれば、それとなく「お休みの予定はありますか?」などと聞いてしまって構いません。

○3:お盆期間中はメディア関係者と直接会うチャンスです

8月15日の前後などお盆期間の真っ只中でも、全ての記者が休むわけではありません。緊急のニュースなどに備えて、出社しているメディア関係者がある程度はいます。

ですが、先ほどもお伝えしたとおり、普段に比べてネタやプレリリースの売り込みが減りますし、取材のアポイントメントも取りにくいので、ヒマになる傾向にあります。

ですから、連絡先が分かっている記者がいる場合は、この時期を狙って連絡してみましょう。

この際、「ご都合のよろしい日を教えていただけますか」という聞き方ではなく、「本日、今から会えませんか?」と質問してしまって構いません。

後者であれば「ああ、ヒマだし会ってみようかな」と思ってくれるかもしれません。前者のほうが一見面談の約束を取りやすそうですが、「お盆休み後のことは全然分からないし……」と言われて、断られる可能性が高くなります。

ちなみに、
「今、偶然○○社さんから15分ほどのところにいるのですが……」という聞き方をするとより上手くいきます。もちろん本当に偶然である必要はありません!

 

お盆期間中が休みの広報担当はどうすべきか?

「そうは言っても、お盆期間中は自分も休みなんだよな……」という広報担当も少なくないと思います。
そういった広報はどう行動すべきなのでしょうか。

○1:可能であれば休日をずらしてもらう

ある程度の規模の会社の場合は難しいと思いますが、可能であれば休日をずらしてもらいましょう。

年間カレンダーなどを見て、1月や4月の段階に「お盆は休みである」と分かると思いますので、責任者等に「休日を動かしてください!」と直談判しましょう。先ほどから解説しているような「お盆期間中はチャンスであるという事」をきちんと伝えることができれば、休日を動かしてもらえるかもしれません。

もしかしたら「その年はリクエストが通らず、来年以降の話に……」という流れになるかもしれませんが、挑戦すべきだとは思います。

ただし、「他の広報担当者」がいる場合は、無理強いをしてはいけません。満場一致のとき以外は、休日をずらすリクエストは出さないようにしましょう。

○2:休日をずらせない場合はその前後で頑張るしかない

休日をスライドさせることができない場合は、その前後でネタやプレリリースを多く送るようにしましょう。

また、休日の直前や直後には、先ほどお伝えした通り「メディア関係者への連絡→面談」を狙ってみましょう。「お盆休み自体」に狙うよりは成功率は下がりますが、他の時期よりは可能性は高いです。

○3:休日に働くのは厳禁です!

休日に「分析」のために新聞や雑誌、テレビ番組を漁るのは良いでしょう。また、偶然メディア関係者から電話連絡が来たときなどに話をするのも大丈夫です。

ただし、「メディア関係者に頼まれて、実際に顔を合わせる」のは休日の行動としてはギリギリです。
そして、「自分からアポイントメントを取って、顔を合わせる」のは休日の行動としては完全にNGです。

広報担当であっても休むときは休まなければ心身が持ちません。
また、社内規定によっては、休日に仕事をしている事が明るみになればペナルティを課せられることもあるでしょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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