YouTubeをマーケティングに活用するには?消費者の購買活動への影響とステップを考える
コラム
動画PR・YouTube
2020.09.30

YouTubeをマーケティングに活用するには?消費者の購買活動への影響とステップを考える

ここでは、YouTubeをマーケティングの手段として活用できる方法を考えてみましょう。

動画制作のクリエイターはもちろん、広報とマーケティング責任者にとっては必須の知識となります。しっかりマスターしてしまいましょう💛

 

YouTubeマーケティングの基礎知識

YouTubeを使う目的としては興味を楽しむ・退屈しのぎ・幸せに感じる・集中する・リラックスする・刺激を受ける・懐かしむといったエンタテインメント目的のもの。

自己啓発・何かをやるための手順を知る・意思決定する・最新情報を得るといった情報目的のもの、積極的につながる・繋がりに反応する・相互に繋がるといった繋がり目的のものがあります。

また、YouTubeが与える購買活動への影響としては、68%のYouTubeユーザーが購買決定の参考のためにYouTubeを視聴すると答えています。

 

YouTubeをマーケティングとして使う方法とは?使い方は人それぞれ

テレビ番組は極論を言ってしまえば、マーケティングの道具です。しかしながら、普段、私たちはテレビ番組を情報収集のためだけに視聴をしているわけではありません。

同様に、YouTubeも情報収集だけを目的として利用しているのではありません。自宅でくつろいでいるときに視聴することもあれば、仕事や作業に集中するための音楽を聞く目的で利用することもあります。知り合いから送れられてきたメッセージに動画が含まれていて、それを視聴することもあります。

普段の生活の中でYouTubeの動画を視聴する習慣があるということも珍しくはありません。たとえば、朝起きたときに目覚めの動画を流したり、寝る前に焚き火などの動画を見る習慣があるユーザーは数多くいるでしょう。好きなYouTubeクリエイターが動画を公開する時間が決まっている場合、その時間はYouTubeを視聴する時間となっている場合もあります。

 

エンタテインメント、情報収集、人との繋がりが主な使用目的

このようにYouTubeの動画はさまざまなシーンで視聴されています。

それでは、ユーザーが動画を視聴する動機というものは何でしょうか? YouTubeは、携帯端末による視聴動機について調査を行ったところ、ユーザーの視聴動機としては、主にエンタテインメント、情報、繋がりの3種類だったと伝えています。

「エンタテインメント」とは、YouTubeクリエイターの動画を見たり、YouTubeで音楽を聞いたりといったことが挙げられます。「情報」とは、知りたい情報を検索し、動画を視聴するといった、学習や情報収集をメインとするものです。「繋がり」とは、家族や友人など第三者から送られてきた動画の視聴になります。

■モノを買う前に他者の意見を求める

商品の購入を考える際に、購入した人が身近にいれば、その人に感想を求めることはよくあることでしょう。類似の商品が複数ある場合には、比較検討のためにWebを閲覧して、ユーザーが投稿した感想や意見を参考にすることもあります。長く使う商品や高額な商品ほどより慎重になり、Web検索を繰り返す傾向が見られます。

Web上にある商品情報は、ユーザーが投稿した文章や画像が一般的です。製造企業がWeb上に公開している商品情報も文章や画像が多いですね。商品の購入を検討するユーザーは、すでにその商品を購入した他のユーザーが投稿した感想や、企業が公開している商品情報を集めて、それから購入するかどうかを判断します。

しかし、ユーザーが集める情報の多くは文章と画像であり、これまででは動画を視聴して商品の購入を判断するという選択肢はありませんでした。

■YouTubeを見て商品購入の意思決定をする

YouTube上には、商品に関する感想や使用感をユーザーに向けて伝える動画が数多く公開されています。これらは、レビュー動画と呼ばれており、動画内で実際に商品を使って、その使用感をユーザーに向けて届けています。

レビュー動画が求められる傾向はここ最近高まってきており、GoogleはYouTubeに関する統計情報の中で、「68%のYouTubeユーザーが購買決定の参考のためにYouTubeを視聴する」と発表しています。

Web上では、これまででは文章と画像が主な情報伝達の手段でしたが、動画の登場と普及によって、ユーザーは商品の使用感や使用の様子をよりイメージしやすくなりました。動画は文字と映像の他に、音声も伝えることができます。さらに、動画には長さがあり、時間軸を表現するといったことが可能であるため、どのぐらい時間がかかるかについても伝えることができます。

動画は文章や画像よりも、より多くの情報を伝達することができ、ユーザー側もそれを受け取ることができるために、動画を視聴する傾向が強まってきていると言えます。

 

まとめ YouTubeマーケティングはますます必要となる

YouTubeは生活のさまざまなシーンで利用されます。日々の生活リズムの中にYouTubeの視聴が習慣化されることもあります。そして、主にエンタテインメント、情報、繋がりが主な視聴動機となっています。

また、消費者は他者の意見を参考にします。中でも68%のYouTubeユーザーが購買決定のためにYouTubeを視聴すると言われています。それは、動画はテキストや画像と比べてより多くの情報を保持しているためです。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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