「アルビレックス新潟」過去最高益の裏には積極的な広報とメディア活用があった
コラム
経営戦略×PR
2020.07.08

「アルビレックス新潟」過去最高益の裏には積極的な広報とメディア活用があった

アルビレックス新潟のファンのイメージ

予想はしていましたが、新型コロナ収束までもうしばらく時間がかかりそうな気配ですね。

東京では連日感染者50人越え、世界ではなんと感染者1000万人超えだそうです。
そんな中、世の中は少しずつ動き出し、Jリーグ再開など嬉しいニュースも少しずつ入ってきています。

新型コロナでサッカーだけでなく多くの業種が疲弊している中、広報的な視点でもキラリと光るチームがあります。
J1に先立ち、先日6月27日に再開したJ2「アルビレックス新潟」です。

実はこの「アルビレックス新潟」、つい最近までクラブ解散の危機だったそうなのですが、今の是永社長が就任し、たった1年間で税引き後の純利益で過去最高益の1.7億円超の黒字決算。
その改革の舞台裏や戦略・ビジョンなどは是永社長が上梓された「つぶやかずにはいられない。」に詳しくは譲りますが、広報やメディア活用についても本の中で触れられています。

 

アルビレックス新潟は地元密着でチームをインフラ化

『電気・ガス・水道・アルビレックス』というキャッチコピーが、「地元に貢献したい」「地元と共に在りたい」という是永社長の想いを体現していて特に秀逸だと思います。

電気・ガス・水道のライフラインのように、地元になくてはならないもの、という想いを込めていますが、もちろんスタートはサッカークラブはなくても困らないものであり、それを必要なものと認知されるには、ブランドデザインをしっかりデザインしてズレがないように発信していく事が肝要です。

特に積極的に活用されているのは著書の題名「つぶやかずにはいられない」にもあるようにTwitterです。

最近もほぼ毎日Twitterで配信されており、多い日は1日に複数回発信されています。それにも関わらず、1つのツイートに最低でも30分以上の時間をかけ、熱量を140文字の中に叩き込んでおられるそうです。

オウンドメディア、新聞やTV等のパブリシティも効果的に組み合わせ、なんと就任以前と比べて2019年度のメディア露出は144%増になったそうです。

 

アルビレックス新潟は是永社長がシンボルとなって発信

普通の企業もサッカークラブも長く続く存在になる為にはファン層を築き愛され続ける事が重要です。

「この人が言うなら間違いない」「この人の言っていることなら信じてみよう」というシンボル的存在が大事で、その組織を体現している社長自らが、そのシンボル的存在になって発信するのが好ましい、とおっしゃっています。

ただ、形だけの遠い存在になってしまうと良くないので、毎試合会場に行きサポーターと直接コミュニケーションをとったり、地域住民や地元企業との接触頻度を高めて壁が出来ないようにも取り組まれているそうです。

 

アルビレックス新潟の広報はPR活動は原点 まとめ

社長はもちろん、組織やプロジェクトのトップ、またそれらの方々をサポートする広報担当者にとっても、商品サービスのファクトや、クライアントのベネフィットに注力するだけでなく、ビジョンや戦略と社会課題に合わせてストーリーを作り、上手く発信していく広報力が今後ますます重要になってくるのではないでしょうか。