マーケティングでYouTube動画をうまく活用・運用するコツとメリットを解説
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2020.07.06

マーケティングでYouTube動画をうまく活用・運用するコツとメリットを解説

最近のマーケティングや広報のニーズとしては、動画も入っています。そこで、YouTubeの動画をうまく使い、マーケティングからリード獲得、さらにはSEOへとつなげていく方法を紹介。

また、動画を活用した広報やマーケティングを含め検索順位が下げられるリンクペナルティというものが存在します。これはGoogleの定めるガイドラインから逸脱したものが対象となります。なるべくリンクペナルティをうけないようにするにはどうすればいいか、ここから学んでいきたいと思います。

検索結果に動画が表示される場合がある

Google検索で検索するキーワードによっては検索結果として動画が表示されることがありますが、なぜWebサイトではなく動画が表示されるのでしょうか?

それは、検索したユーザーの検索意図として、動画を見ることによって得られる体験が含まれるからと考えることができます。では、どのようなキーワードで検索した際に、動画が表示されるのでしょうか。

アーティスト名を検索するとミュージックビデオが表示されることが多く、「パンケーキ 食べ方」や「テント 張り方」などといったハウツーを調べるキーワードでも動画が表示される傾向があります。Webページの文章と画像よりも、動画で理解したいユーザーが増えているからといえます。

 

動画コンテンツをユーザーのニーズから作成する

運用するWebサイトに関してプロモーション動画を作成しようと考えた場合に、一体どのような動画を作成したらいいでしょうか?YouTubeにもキーワードプランナーがあれば便利ですが、現在ではYouTube用のキーワードプランナーは存在していません。

機械的に調べるのであれば、YouTubeの検索ボックスに表示される検索サジェストや、表示された動画の再生回数からヒントを得ていくといった方法が考えられます。ユーザーニーズから考えるのであれば、カスタマーサポートを行う担当者にヒアリングするのも有効です。製品やサービスについてわかりにくい、手順を知りたいといったユーザーの悩みが存在するのであれば、わかりやすくそれを解説する動画をWebサイト内のコンテンツ中に表示してもいいでしょう。

また、YouTubeにアップロードした動画はYouTubeアナリティクスで動画がどのように閲覧されているかを確認することができます。どのような動画が多く視聴されているか、視聴されている動画の中でも最後まで視聴されているかなどを確認し、動画コンテンツの作成に活用していきましょう。

 

動画を閲覧するユーザーの気持ちを考える

SEOはWeb検索からの流入と考えられがちですが、YouTubeからも流入を獲得することができます。動画の説明文にWebサイトへのリンクを設定することができるからです。動画を閲覧したユーザーにWebサイトにも興味を持ってもらえるように説明文を記載し、そのユーザーにとって最適なWebサイト内のコンテンツへのリンクを紹介していきましょう。

 

動画を含めガイドライン違反をしないように気を付けましょう

検索順位を操作するために意図的に設置したリンクは、Googleの定めるガイドラインへの違反になります。

これは自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれることになります。よかれと思って行ったサイト内の変更やサイト外でのプロモーションなどの施策が、結果としてガイドライン違反になってしまうこともあります。知らず知らずのうちにガイドライン違反とならないためにも、リンクに関するペナルティ行為を把握しておくことは大切です。

■ガイドライン違反になる行為を把握しましょう

主にリンクに関するペナルティに該当するリンクは、サイトの価値を不当に上げようとするリンクの購入行為です。これには、リンクやリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品のレビューを書いてリンクしてもらうことと引き換えに「無料」で商品を送ることなどの行為も含まれます。リンクを獲得する見返りに、特別なサービスを提供しないように注意しましょう。また、テーマに関連性がないのに相互リンクのみを目的とした相互リンクページを作成することやテキスト広告の設置なども違反となります。

■ペナルティリスクを下げるリンクの設置方法

「費用を払うのでサイトにリンクを設置してほしい」という問い合わせがきたら注意しましょう。ペナルティを受けるとサイトの評価が下がり、検索順位の著しい低下につながります。

最悪の場合、サイト名で検索しても検索結果上に表示されなくなる可能性さえあるのです。もし、自身のサイトにて純広告などの用途でリンクを設置する場合は検索エンジンに影響を与えないようにリンクを張りましょう。<a>タグに<rel=”notfollow”>属性を入れることで回避するといった方法もあります。

■まとめ

スマートフォンでも動画が見やすくなり、YouTubeの動画を閲覧する機会が多くなったのではないでしょうか。キーワードによっては検索結果に動画が表示されることもあります。どのような対策が有効かについて触れました。

また、リンクを獲得する方法にもさまざまなものがありますが、中にはGoogleのガイドライン違反になりペナルティを受けてしまう行為も存在しています。そのような行為を理解して、誤った対策をとらないようにしましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
テレビコメンテーター・経済記者
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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