ソーシャルメディアSEOとは?リンク評価の関係性を知り検索結果の苦手分野をカバーしよう
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2020.06.26

ソーシャルメディアSEOとは?リンク評価の関係性を知り検索結果の苦手分野をカバーしよう

マーケティングだけでなく、自社の広報やPRプロモーションにもなくてはならないソーシャルメディア。

TwitterやFacebookをはじめとするソーシャルメディア上で設置されるリンクの多くは、「nofollow属性」と呼ばれるリンク先のページを検索エンジンの評価の対象としない設定になっています。

ただし、はてなブックマークなどの一部のソーシャルメディアでは、nofollow属性が設定されていないサービスも存在します。だからといって、リンク効果のあるソーシャルメディアおよびサービス上で、自作自演でリンクを大量作成すればいいという話ではありません。

ソーシャルメディアSEOには情報の拡散力がある

ソーシャルメディアは情報の拡散力に強みのあるサービスです。リンク効果の有無に関係なく、どのようなコンテンツを用意すればたくさんの人に興味を持ってもらい、リーチすることができるのか考えましょう。

■拡散すればサービスや商材の言及数が増える

SEOの本来の目的は、サイトの訪問者を増やすことでしたね。

そう考えると、検索順位に直接影響を与えることではなくても、ソーシャルメディアでの情報発信も集客の手助けになります。また、検索エンジンは「サイトのコンテンツがどのようにソーシャルメディア上で共有され興味や関心を集めているか」という「ソーシャルシグナル」という指標を持っていると言われています。

サイト運営側によるソーシャルメディア運用でコンテンツがユーザーにリーチし、サービスや商材の言及数が増加するのは良いことですが、サイト運営側によるソーシャルメディア運用以外でサービスや商材の言及が自然発生するのが理想です。

そのためにサイト内のコンテンツはもちろんのこと、サービスや商材の質を高め、ユーザーに好まれるように業務を続けていきましょう。

■短縮URLの利用にはリスクもある

Twitterには全角で140文字という文字数制限があり、例えば、キャンペーンの告知文と一緒にサイトのURLを投稿する場合などに、140文字制限を超えてしまいがちです。

その際に活用できるのが「短縮URL」という短いURLを発行するサービスです。短縮URLとはリダイレクトを行い、別のURLに転送する仕組みです。そのため、短縮URLを提供する運営会社が事業縮小などによって短縮URLに使用していたドメインを手放すことになってしまうと、短縮URLが機能しなくなってしまいます。結果的にソーシャルメディアの投稿内容に含まれた短縮URLからサイトへ流入する機会がなくなってしまいます。

短縮URLを利用する際は、そうしたリスクがあることも認識しておきましょう。

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ソーシャルメディアでSEOすれば検索してくれない潜在客にアピールできる

以前にも解説しましたが、SEOは何かすでに目的を持って検索してくれる訪問者にしかリーチしません。

いくら検索順位を上げても、そもそも検索してくれない訪問者にはアピールできません。テレビCMや新聞広告などを打てば、こちらから情報を発信して潜在客へのアピールも可能ですが、そんな予算がない企業も多いでしょう。そんな状況で登場したのがソーシャルメディアです。

予算をかけずに、インターネット上で情報発信が可能になり、その情報拡散効果で潜在客へのアピールも可能になります。

■投稿によりユーザーとの関係性を深める

ソーシャルメディアの中で企業が情報発信に利用できる代表的なサービスがTwitterとFacebookです。

Twitterでは通常のユーザーと同じようにアカウントを、Facebookでは企業や団体の情報発信用に用意されたFacebookページを作成することで情報発信することができるようになります。

サイトの運営と大きく異なる点は、ソーシャルメディアがコミュニケーションツールとして利用されていることです。TwitterもFacebookも投稿が流れていくフロー形式の画面なので、そうした画面で企業の情報がどのような内容でどのようなタイミングで表示されるのが、その画面を閲覧しているユーザーにとって好ましい接触方法なのかを考えて、ソーシャルメディアを運用するようにしましょう。

■情報や会話がどんどん伝播される

ソーシャルメディアでは人と人、人と企業で行われているやりとりが見えることが最大の特徴です。

また、お客さんがソーシャルメディア上で商品の良さを発信していたり、おすすめしてくれたりしていることも発見できるようになりました。公開されたやりとりを誰でも見られるので、企業がお客さんといいやりとりを行っていれば、その内容が世の中にも広まっていきます。

一方で、対応が悪いとそのやりとりも世の中に伝わってしまいます。この、情報伝播力の高さがソーシャルメディアの何よりの特性です。情報がどんどん伝播して拡散していき、会社やサービスのことが広まっていく可能性があります。

 

まとめ ソーシャルメディアでSEOだけではリーチできない顧客にPR

ソーシャルメディアからのリンクは外部対策の効果があると思いますか?実際は、Googleのクローラーがクローリングできないソーシャルメディアサイトもあります。でも、ソーシャルメディアはSEOと無縁なわけではないのです。

また、残念ながら、SEOだけではリーチできないお客さんが存在するビジネスもあります。また、SEOだけではお客さんとの関係性を深めることが難しいのも現実です。そんなときに役に立つのがソーシャルメディアです。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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