メディア受けする情報開発の仕方が分からない!そんな場合は「接点思考」を利用せよ
コラム
成功事例×PR
2020.03.07

メディア受けする情報開発の仕方が分からない!そんな場合は「接点思考」を利用せよ

企業の広報・PR担当の方には、『プレスリリースを打つネタが無い』『メディア受けする情報開発の仕方が分からない』等の悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?

実は、その悩み『接点思考』をするだけで解決できるんです。

 

広報・PR活動の原点に返ってみよう

画像引用_旭川動物園の行動展示風景

PRとはパブリックリレーションの略、つまり、世の中との関わり方をしっかりと考える作業です。
メディアに取り上げられる事だけを目的としているのではありません。

世の中の興味関心と自社の強み弱みの掛け合わせがPRの基本です。生活者と良好な関係を作るなら接点を一つでも増やす事が大切です。

休日の過ごし方、好きな食べ物、最近の悩み事?
初恋にときめく若かりし頃、好きなあの子と仲良くなりたいが為に共通点を沢山探しましたよね・・・?

実はPRの考え方(ネタつくり)は、好きなあの子と仲良くなる考え方と全く同じなんです。

本コラムでは、生活者との接点を見つけるこの情報開発を『接点思考』と呼ぶことにします。

◆『接点思考』の考え方

『接点思考』とは、マーケティング戦略の立案に活用するSWOT分析に似ています。
そして、SWOT分析とは自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を洗い出し,企業のマーケティング戦略を考えるフレームワークの事です。

PR視点で言い換えると、自社の自負・自虐、生活者の関心・悩みになります。実は、これらをうまく組み合わせると、良いネタが作れるんです。

◆府中市の『フツー水族館』を有名水族館に!

例えば東京都府中市にある『フツー水族館』という、架空の水族館を例にあなたと私で、PRネタを考えてみませんか?

フツー水族館は、ファミリー層がちらほらと訪れる、まずまずの賑わいの水族館です。
ただ、何か宣伝となる施策を打たなければ、隣町に新しくできた” インスタバエ水族館 ”にお客さんが吸収されつつあります。

接点思考でそれぞれの項目を洗い出すと、

・強み:名物な館長さんがいる
・弱み:夕方以降は誰もお客さんが来ない
・関心:お魚をゆっくりと見たい眺めたい
・悩み:夏休みの自由研究が終わらない

それぞれの項目をかけわせると、

・強み×悩み=「名物館長が教える魚の秘密教室を夏休みに開催」
・弱み×関心=「夕方から宿泊できる水族館の先着お泊りツアー」

という、トレンドになりそうなPRネタが作れます。

夏休み教室は、新聞の生活欄・社会欄にお泊りツアーはよく聞く、あの水族館も実施してませんか?

 

まとめ 接点思考のパブリックリレーション

パブリックリレーション(PR)とは、メディア露出するだけではなく、生活者と良い関係性を構築する事が本来の目的です。
メディアに取り上げられる事は、あくまでもその手段にすぎません。

なので、様々な視点で”世の中”と”自社”を見つめて
少しでも接点を作っていく事が大切なんです。
そんな『接点思考』でネタを考えてみると、メディア露出はオマケでついてきます。メディアは社会的に価値のある情報を取り上げるのですから。

皆さんも、『接点思考』で本当のPR活動をしてみませんか?


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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