PESOメディアとは?メディアから消費者に「情報コンテンツ」が流れる新しい情報連鎖の構造を考える
コラム
成功事例×PR
2020.03.28

PESOメディアとは?メディアから消費者に「情報コンテンツ」が流れる新しい情報連鎖の構造を考える

新型コロナ、当初もっと早く終わるかと思っていましたが、オリンピックもとうとう延期が決定しましたね。
特に飲食店や観光業は壊滅的なダメージを負ってしまっており、お店の方々の体力があるうちに何とか収束に向かっていって欲しいものです。

お店の方々は何とか苦境を脱すべくあの手この手を繰り出していると思いますが、いっぽうで「なぜあの店はいつもメディアに取り上げられるの?」という事はありませんか?

今回はそうした「メディア活用の裏側」と「情報が流れる構造」を考えてみましょう。

PESOメディアとは?

聞き慣れない言葉かもしれませんが、メディアの分類として「PESO」があります。

元々「トリプルメディア」と呼ばれる、
「ペイドメディア(Paid Media)=広告全般」、
「アーンドメディア(Earned Media)=PRやパブリシティ活動全般」、
「オウンドメディア(Owned Media)=自社サイト、自社メディア」の3つに、

アーンドメディアから枝分かれして独立させた「シェアドメディア(Shared Media)=ソーシャルメディア全般」を加えたものが「PESO」です。

PESOモデルは、これらメディアをそれぞれ活かしつつ、連携して相乗効果を出していくことを狙う戦略です。

PESOメディアの連携

まず、情報発信の基礎となるのは自社サイトや自社SNSアカウント等のオウンドメディアです。
検索の受け皿となるコンテンツがないとネット上では存在が示せません。

次に、ただコンテンツを置いておくだけでは、砂漠にポツンとオアシスがあるようなもので、誰もそこに辿り着けません。
見つけてもらう工夫が必要で、広告であるペイドメディアに出すことも重要です。

さらに、コンテンツの爆発力を上げる方法に、新聞・TV等で記事や番組に取り上げられるアーンドメディアの活用があります。また、自社のファンにSNS等のシェアドメディアで拡散してもらい、それが先に挙げたアーンドメディアの火を付ける事も大事ですね。

これらメディアが相乗効果を発揮して時には爆発的な勢いで広がっていくことがあります。
例えば、オウンドメディアやペイドメディアでまず種蒔き、ある1つのコミュニティや属性においてヒットしSNSで拡散、
そのヒットした事象を新聞やTV等の1次メディアが取り上げ、1次メディアが取り上げたニュースを『Yahoo!ニュース』や『SmartNews』等の2次メディアが配信、話題となっている現象自体が更にニュースになり、ニュースの連鎖が起こる、
という事です。

これを、フォーメディアによる情報連鎖と私たちは呼称しています。
*関連リンク:弊社独自の情報連鎖の仕組みを詳しく知るには

 

■メディアを構造で考え、それを活かそう

そして重要なのが、そういった一連のPESOメディアの関係性や情報が流れる構造を考え、自分達に活かすことです。
まず自社サイト設置や自社SNSアカウントでの発信はもとより、予算に合わせてペイドメディアも活用します。

また、狙いたいトピックやターゲットと類似するニュースについて、シェアドメディアやアーンドメディアが「なぜ今感」「新規性」「独自性」等、どういう切り口で取り上げ、どう連鎖していくかを時系列順に調べあげ、それらが反応しそうなトピックを作り、連鎖を計算に入れてメディアに情報提供していきます。

なかなか一朝一夕には難しいかもしれませんが、大変な状況ではありますが、情報連鎖を活用して活路を見出してみてはいかがでしょうか!?


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事