「自信」のある広報担当者は失敗しやすい?その理由は
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2023.02.27

「自信」のある広報担当者は失敗しやすい?その理由は

「広報」というのはどんどん人と関わっていく仕事です。
そのため、他の職種に比べて「自信が持てないよ……」という理由で悩んでいる方が多いようです。

ヨソの企業の広報担当と関わる機会もあるでしょうから、そのときにどうしても「うわっ、どの広報さんも私なんて比べ物にならないくらい凄いなあ……」と思ってしまうんです。

では、本記事のタイトルの「自信」がある広報は失敗しやすい、とはどういう意味でしょうか。

 

「自信がないと広報担当なんて、仕事ができないのでは……?」と感じるかもしれません。が、実際にはそんなことはありません。
その理由を紹介していきましょう。この記事を通して「広報やPR担当の『自信』というものへの幻想」を取り払っていただければ幸いです。

「自信」がもたらすものが何なのか考えてみましょう

新任の広報担当のイメージ

「裏付けのある自信」があると、本人は高いモチベーションで日々精力的に仕事ができるかもしれません。

……が、せいぜいその程度です。
「メンタルへの好影響」以上に意味があるとは筆者には思えません。

あとはわかりやすい話になりますが、
「裏付けのない自信」があると、仕事に悪影響を及ぼします。

・他人の助言を受け入れることができない
・人に相談することができない
・なんとなく偉そうな態度になって他人に煙たがられる

などなど、です。

また、別の企業での広報経験がある場合も気を付けなくてはなりません。

「過剰に自信を持ってしまいやすい」というのもそうですし、
「これで、今まで上手くやってこれたんだし、他方法を試す必要なし」と思って、新天地での仕事の向上心や、コミュニケーションがスムーズに進まなくなることがあります。

そうした慢心を防ぐためにも、「会社が変わったら、広報担当者は新人になる」というくらいの意識でいましょう。

自信のない広報担当者は成功する広報担当へ!その4つのポイントは?

広報戦略の構築

「裏付けのある自信」であれば持っていても構いません。
そういったメンタルで安定させた方が、良い成果が出る人もいるでしょう。

しかし、それでも筆者は「自信が全くない広報担当者」のほうが成功すると思います。
その理由は主に4つあります。

1:事前準備を物凄くしっかり行う

自信がない広報担当者は、一つ一つの仕事に対して「どうしよう……どうしよう……」とアタフタしながら、非常に入念に準備をします。

仕事に「雑」な部分があろうものなら絶対に失敗すると思い込んでいるので、「微に入り細を穿つ」レベルの作業をします。

少しでも自分の仕事の失敗率を下げるために新聞をしっかり読みますし、まわりの他の関係者やスタッフ一人一人に対しても礼儀を尽くします。

しかし、自信があり過ぎると「まあ、俺ならなんとかできる」「むしろ、なぜ私の言うことを聞かないの?」と考えて、事前準備がずさんなものになります。

2:自分の会社に対する愛情が深い

「自信の広報担当者は長続きせずに、すぐに辞めてしまうのでは……」と感じたかもしれません。
確かにその通りでもあります。自分の会社に対する愛情がなければ、あっさり離職してしまってもおかしくありません。

ですが、自社への愛があると、口では「辛い」「私なんかダメだ」と言いつつも、きちんと仕事をします。

これが「自信過剰な広報担当」となると、「愛情」が会社に向かわずに、自分に向けられてしまって、仕事の質が低くなる恐れがあるのです。まあ、簡単に言えば自惚れてしまうということですね。

3:一人で全てをこなそうとしない

自信がない広報担当者の場合で、「必ずしも自分でこなさなくても良い仕事」の場合は、必要に応じて他人に任せます。
自信がないので横柄な態度にはならず、「すみません……。○○を手伝ってもらっていいですか?」と礼儀正しく依頼します。

そして、

  • いつも一所懸命仕事をしていて
  • 会社への愛があって
  • 礼儀正しい

という素敵な広報担当者ですから、何も言わずとも周りの社員がサポートしてくれるようになるはずです。

4:他社の広報から学び合うことにためらいがない

そして、最後に自信がないので、広報を学ぶ機会があると「何か見習うべきことはないかな……」と必死に勉強しようとします。

自信過剰な広報だと、そんなことは絶対にしませんよね。
「これはいいかも……」と内心で思っていたとしても、意地になって実践しない可能性さえあります。
また、自社への愛が深く熱意もありますから、他社の広報にも自分の会社の魅力を語ります。
今は、それぞれの企業の広報担当者が助け合う時代です。
「他社広報は神様です!」ぐらいのマインドを持てば、自信のない広報担当者が助けてもらえる可能性だってあります。

おまけ:広報初心者が持つべき「こんなもんか……理論」とは?

最後に、これは筆者が考えた用語なので、他では通じませんが、
「こんなもんか……理論」というものがあります。

これは簡単に言うと、
『「自信のなさそうなのに仕事ができる人」を見ると、「仕事ができる人って、こんなもんなのか……」と感じて、モチベーションが上がる』というものです。

もっと乱暴に言えば
「こいつにできるなら俺にもできる」です。

ですから、「私って自分に自信が全然ないよなあ……」と思っている皆さん。
落ち込むことは全くありません。周囲によい影響を与えています(笑)。

「それ、嬉しくない!」と感じるかもしれませんが、仕事はできている証拠なので安心してください。「自信がなさそうで、仕事もできない」。これでは、周りのモチベーションは当然下がりますので。

 

まとめ 結局は自信なんてどうでもいい!そのワケとは?

長々と語っておいてなんですが、「自信なんてどうでもいい」というのが筆者の結論です。

そもそも「自信とは何か」という定義の部分から始まりますしね。
それに「こんなもんか……理論」というのも、「こいつにできるなら俺にもできる、と『自信』を持つ」ということから始まることでもありますよね。
精神的に迷ってしまってモヤモヤしたときは、

「とりあえず、会社と自分と、理解して下さるメディアや記者と、そして仲間のために」と考えるのがおすすめです。それであっさり問題が解決することもありますよ。

自信なんてなくたって、「情熱」があれば成果は出せますからね。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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