採用PRマーケティングが今注目される理由とは!
PR戦略とは
戦略から実行まで「ソリューションの種類」
2023.02.27

採用PRマーケティングが今注目される理由とは!

今、企業の採用活動に「PRマーケティング」の考え方を取り入れる「採用マーケティング」が注目されています。

もちろん、広報力を活用して採用力を高めることもできますし、そういった企業がどんどん増えています。そこでこの記事では、採用にまつわりPRマーケティングについて紹介してみます。

*関連リンク:戦略的「採用広報」についてもチェックする

 

採用マーケティングとは

企業の採用プロセスをPRマーケティング的な視点で捉え、入社後もエンゲージメントを熟成していく考え方のことです。

今までの採用活動は「入社した人数」が成果指標になっていましたが、採用マーケティングは入社だけでなく採用したいターゲット層の意識を高め、就職希望者と企業のミスマッチを防ぎ、入社後のパフォーマンスや貢献度を高め企業に対するエンゲージメントを育成し続けることを目指しています。

なぜ、採用にマーケティングが必要になってきたのでしょうか。
その理由は、企業と就職希望者の接点が大きく変化してきたことにあります。

その変化とは3つあります。

①情報収集とコミュニケーションの変化

かつては、就職の情報は就職情報誌を見たり、OBOG訪問をしたりと採用プロセスに乗る必要がありました。
しかし、いまや企業情報はSNSやWEBを見て、自分で情報を探し自分のやり方で進めていく時代になりました。

②採用・応募期間の変化

最近の就職活動は以前より長期化しています。
早い者勝ちではなく、じっくり企業について調べて進めていきます。

③企業情報の内容の変化

企業の情報は今やwebサイトからも得ることができ、口コミ情報など企業以外からも発信されるようになりました。
こうした変化により、企業は求職者とのコミュニケーションの仕方を今一度考える必要があります。

 

採用のPRマーケティングのやり方

採用までの流れとして、「認知→興味→応募/選考→面談/面接→オファー」があります。

■PRマーケティングに必要なこと

上記のファネルはターゲットとする人材層から内定者まで絞り込んでいくプロセスです。まずターゲット層に認知してもらうためにメッセージを発信するコンテンツ基盤が必要になってきます。

そして、集めた候補者のデータを統合管理するデータベースを構築しなければなりません。

また、候補者とOne to Oneでコミュニケーションして自社の理解を深めて応募につなげるツールも必要になってきます。

■応募者のエンゲージメントを重視しろ!

マーケティングで考えると、ランディングページを用意し興味を持ってクリックした人(リード)を収集して、MA(マーケティングオートメーション)ツールでコミュニケーションするという流れになります。

採用以降は、「内定承諾→入社→受け入れ→活躍→ロイヤリティ」という流れになりこれは入社した人のエンゲージメントを高めるプロセスになります。

コストや効率を考えると、自社が希望する人材に広く採用の事実を認知してもらい、その中から「入社したい」という人を20人集め、その20人に入社してもらう方がベストです。

求める人材像を明らかにし、そのターゲット層に向けてメッセージを発信して応募を促していく方が入社後のパフォーマンスも期待できるのです。

 

PR×マーケティングで良い人財を獲得しよう

マーケティングに近いところでいうと「PR」も採用に利用することができます。

広告ではなくPRの力でメディアに露出すると、知名度だけでなく信頼度も高めることができます。
広告だと知名度を高めることはできますが、最近は広告に対する不信感を持つ人も多くなってきているため、高い費用を投じた割には効果的な反響がない場合が多くなってしまいます。

しかし、PRでの露出になると記事として世に出ていくため、信ぴょう性が高く、同時に知名度も高めることができます。
話題になっている企業は自然と耳にすることが増え、求職者が仕事を探す際にも目につきやすくなるのです。

 

まとめ

最近の採用事情は大きく変わり、ただ求人広告を出す、雑誌に出すという単純なことだけでは優秀な人材は集まらなくなってきました。

採用そのものの仕組みを変え、採用に至るまでの周りの環境も変えていかないといけないですね。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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