広報会議の5つの活用方法や価格や購買層・読み方のコツを解説
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2023.09.29

広報会議の5つの活用方法や価格や購買層・読み方のコツを解説

広報会議は、PR戦略や広報課題解決の宝箱や!」 そう、呼ぶ人もいるとかいないとか……。じっさい広報会議を有効に使えば、一気にプランナーとして成長できますし、広報の課題も解決できます。 今回は、そんな広報会議の戦略的5つの活用方法を『共感PR(朝日新聞出版社)』など30万部のベストセラー作家であり、「めざましテレビ」「王様のブランチ」元放送作家の上岡正明氏に語っていただきます。

*人気記事:PR会社一覧を紹介!厳選20社ランキングとカオスマップ

*こちらも人気:PRと広告の最大の違い知ってる?現役記者が解説  

広報会議って?特徴・価格・読者層

広報会議の情報アーカイブのイメージ

■広報会議にはどんな特徴があるの?

広報会議とは?そんな基本的な知識からご紹介。 まず、広報会議とはなんでしょうか。広報会議を発刊する株式会社宣伝会議によりますと、日本で唯一の広報実務者のための専門誌ということです。ジャンルとしては業界・技術専門誌。広報に関する情報を紹介し、基本手金は毎月1日に発売されています。 創刊 2005年となっています。公表されている発行部数は約 50,000部、定価 1,300円です。大企業やベンチャー企業、大学などの公共機関、地方自治体などが、今こぞってPRや広報に力を入れようとしています。そうした社会からの「評判」は売上だけでなく、採用や信頼につながる大切な要因となっています。 また、企業にとって突然発生するマイナス情報の流出を抑えるリスクマネジメントから、多くのメディアに効果的に取り上げてもらうための攻めの広報活動まで、担当者や経営者にとって実践に役立つ情報と最先端を事例をお届けしています。

■広報会議ってどこで入るの?

広報会議は紀伊國屋書店や三省堂書店など全国の大型書店には必ず置かれています。各書店で取り寄せることも可能です。一番多いのは、株式会社宣伝会議のサイトから定期購読を注文するパターンでしょう。割引特典や、広報担当にとって嬉しい無料セミナーや講演会への招待など、さまざまなオプションもあります。 なにより、買い忘れがなく、毎回決まってオフィスに届くのが助かります。 *当サイト一番人気⇒王様のブランチ元放送作家が伝授!プレスリリースの書き方  

広報会議の活用法!放送作家が教える条件とは

広報会議をする人たち 大学生の就職活動でも、いまだ人気が高いのが、広報職やPR職です。 そんな広報職の1日の仕事内容や流れをつうじて、PRマンのバイブル的存在である「広報会議」の活用方法を見ていきましょう。

■広報担当が最初に先輩にすすめられる必読書?

じっさい、PR会社に就職するのは至難の業だと言われています。いまでは8割は経験者で埋められているそうです。また、企業の広報職も、相当の倍率があると言われています。そんな広報職やPR会社に入ったら、まず先輩に読むように必ずすすめられる雑誌があります。なんだかわかりますか? そう。それこそが「広報会議」や「宣伝会議」です。これに「日経MJ」を加えたものを、わたしたちは広報やPRプロモーションの三種の神器と呼んでいます!(笑) *参考リンク⇒知ってた?PR会社選びで失敗する4つのポイント

■広報の仕事内容はいがいと泥臭い?

広報セクションやPR会社と聞くと、華やかな印象もあるでしょう。けれど、じっさいの仕事内容はとても泥臭く、地道な作業です。じっさい、リリース作成をしようとすれば、1日中、デスクの上で文字を打ち込んだり、写真を並べたりしなければなりません。 また、記者会見に同席したり、自社記事を探してクリッピングしたりというのも、大切な作業です。もちろん、毎朝、主要メディアには目を通す必要があります。また、ライバル会社のメディア掲載にも敏感になり、場合によっては取材したテレビディレクターや記者をメモしておくなども必要です。 このように、大学生にとって人気職業第一位でもあると言われる広報やPR職とは、基本は裏方であり、思った以上に華やかではありません。 *参考リンク⇒こちらの記事も役に立つかも。PR会社がクライアントの収益向上の為にできる3つの活動  

広報会議の使い方と情報源としての価値

広報のヒントを考える男性 そんななか、私たちが仕事をする上で大切にしているのが、成功事例やノウハウの情報源。 とくに、広報マンなら必ず読んで欲しい媒体が、3つあります。それこそが、ノウハウが多く詰まった広報会議と宣伝会議。これにトレンドや成功事例が詰まった日経MJが加われば広報活動三種の神器になります。 *こちらもオススメ! PR会社が実践している日経MJの効果的な読み方・露出の仕方   とくに広報のコンサルティングの仕事で、ぼくが大切だと考えているのは、日頃の情報収集です。新聞やテレビに目を通すのは、当たり前。問題なのが広報マンやPRウーマンとしての、現場対応力や問題解決力です。 とくに後者の情報には、つぎの2つの種類があると思っています。 ひとつは、PR戦略を練るのに必要なハウツー。そして、もうひとつは実際に運用するためのケーススタディや事例です。 そして、これらはどちらも、広報会議や日経MJを読むことで、十分に得ることができてしまうのです。 *出典サイト:広報会議の公式サイト※定期購読すると色々な特典がもらえるそう  

広報会議のメリットと具体的な読み方まで

ステップと移動する指先 広報会議と姉妹本の宣伝会議も、紙面構成はほぼ同じです。若干、宣伝会議のほうがキャンペーンやプロモーションの事例に割いているため、写真が多いでしょうか。 それでも、読み方は一緒です。そこで、今回は広報会議にスポットを当てて、プロの具体的な説明しましょう。

1)目次から目を通す

読み方としては、まず目次を読みます。その号の内容を超特急で理解します。つづいて、今の課題などに合わせて、必要なトピックスに優先的に目を通します。

2)必要なとこだけつまみ食い

この、「トピックスを選ぶ」という作業がとても大切です。私は社員にまず、この選び方から教えます。よもすると、新卒1年目や転職したばかりの広報マンや広報ウーマンは、すべてのページに目を通して、全部を吸収しようとしてしまいます。 けれど、広報の仕事というのは、危機管理から記者クラブ対応まで、本当に幅広くあります。 一度に広報会議に書かれている、膨大な情報量をすべてを吸収すると、間違いなく挫折します。 ……はい。正直に言います。私も昔はそうでした。 最終的には、昔の私のように、デスクに積み上げて、ゴミの日にまとめて回収してもらう、という悪循環になってしまうのです。

3)情報の断捨離が必要

そうならないためには、情報の断捨離が必要です。これも、編集力であり、情報収集のリテラシーです。あなたに今必要な情報を、トピックスから選んで読む。これが長く、康応会議を“武器”として読み続ける秘訣なのです。

4)視界はあとから広げる

いっぽうで、6ヶ月から1年程度、広報会議や宣伝会議を読んでいると、だんだんと季節ごとのネタやトピックスの特徴が理解できてきます。そうしたら、今度はより深く、コーナーや寄稿などにも、視界を広げてみるとよいでしょう。

5)最後に、広報会議の読み方≪上級編≫

最後に、ここからは広報会議の読み方・上級編。(宣伝会議も基本的には同じです) 上級の広報マンや広報ウーマンに求められるスキルとは何か? 一言で言うと、これを逆算して、そのスキルの穴を埋めるように、広報会議を読む裏技です。 ぼくは上級の広報職やPR職に求められるスキルは、大きく6つあると考えています。具体的には次の項目です。 (1)企画力 (2)編集力 (3)文章表現力 (4)情報収集力 (5)危機管理能力 (6)コミュニケーション能力 この6つのスキルについて、詳しくは次の機会に説明するとして、ドラクエゲームのように、上級広報職にジョブチェンジするには、この6つが備わっていれば十分なのです。 そして、広報会議さんもそれをよくわかっていて、だいたい、これらのスキルがバランスよくあなたに備わるように、ローテーションで企画を組んでくれています。だから、この6つのスキルの穴を埋めていくように広報会議(あるいは宣伝会議)を読めば、あなたは短期間で超上級の広報マンやプロモーターになれるはずなのです。 この6つの柱を軸に、社内報制作の進め方や企画の立て方、インタビューの方法や撮影のコツ、校正の方法などを、各個撃破で覚えていきましょう。  

まとめ 広報会議はやっぱりスゴイ!

広報情報のデータ分析 もし、あなたが成果について頭を抱えているとしたら、大手企業やベンチャーに関係なく役に立つメディアです。実務担当者のインタビューも掲載されていて実践的です。最近では、コンテンツSEOやバズなどPRトレンドに合わせて、ストーリーの作り方、コンテンツの拡散方法、動画メディアの掲載率を上げるテクニックなども初心者にわかりやすく書かれていました。 ぜひ、あなたも広報の上級者になるために、「広報会議」「宣伝会議」、さらに余力があれば「日経MJ」の三種の神器を、使いこなしてみてはいかがでしょうか? *私たちにも、もちろんメリットデメリットはあります。これを機会にPR会社の4つのデメリットも読んでおく。  

——————————————— ◎この記事を書いた人:上岡正明 ———————————————

MBA(多摩大学院経営情報工学修了) 一般社団法人日本脳科学認知協会 理事、一般社団法人小児発達心理学学会 理事 株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役 27歳でPR戦略、新事業開発のコンサルティング会社を設立。現在まで約20年間、実業家として3社のグループ会社を経営。 これまで、三井物産、SONY、三菱鉛筆など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。また、大学院にてMBA(情報工学)修了。海外大学外部機関にて認知脳科学と神経心理学を研究、東京都公社や全国の大学で講演。それらは常に人気を博し、2ヶ月先まで予約が取れないこともある。 また、日本を代表するテレビ放送作家、脚本家としても活躍。「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「ワールドビジネスサテライト」「タモリのスーパーボキャブラ天国」など人気番組、脚本家として日本テレビ系列のドラマ「ストーリーランド」を手掛ける。ビジネス作家としてはダイヤモンド社、朝日新聞出版社、総合法令出版、アスコムなどから8冊の著書を上梓。中国、台湾で翻訳本が出版され、シリーズ累計30万部(Amazonの著者紹介ページ)。所属学会として日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、一般社団法人日本脳科学認知学会、一般社団法人小児発達心理学学会などがある。 【この記事を執筆した上岡正明の主なメディア露出実績(外部リンク)】 ・上岡正明が特集された東洋経済オンラインの記事 ・6000万人にクチコミを広げた事例を紹介する朝日新聞系メディアの記事 ・戦略PRについて語る戦略経営者の特集記事 ・上岡正明がインタビューを受けた週刊ダイヤモンドの連載記事 ・多摩大学院公式サイトでベストセラー作家の卒業生として紹介されました


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事