コラム
経営戦略×PR
2016.11.14

トランプ氏のPR術

 

すっかり気温が下がり、冬の足音が聞こえてきています。
最近、メディアを賑わせている話題と言えばアメリカの大統領選でしょう。
みなさんご存知の通り、トランプ氏が次期アメリカ大統領になりそうです。
トランプ氏と言えば、歯に衣着せぬ物言いで演説し、賛否両論ありますが、間違いなく聴衆にインパクトを与えています。
特に彼の場合はキャッチコピーの作り方が非常に面白いと思います
トランプ氏が掲げたのは 「Make America Great Again」 です。
偉大なるアメリカを再び といったニュアンスです。
強いものが好きなアメリカ人にとってはいかにも好きそうなワードで、このキャッチコピーを演台やポスターに一貫して使用していました。

対するヒラリー氏のキャッチコピーは「Stronger Together」です。

一緒の方が強いといった意味になります。
両者をぱっと比較したときにどうでしょうか?
どちらも具体的に何をするのかは分かりませんが、トランプ氏のキャッチコピーの方がどういう方向に進んでいきたいのかが伝わってきます。
また、トランプ氏は、現大統領のオバマ氏に対して不満を溜めている中間層に対してというターゲットが明確でした。

それに比べてヒラリー氏は誰に対して「一緒のほうが強い」と言っているのかがよく分かりませんでした。

プレスリリース、企画書、何にせよターゲットをしっかり定めてキャッチコピーを作ることは基本中の基本です。
誰にでも伝わるような言葉は結局、誰にも伝わらない言葉になってしまいます。
もちろん一番重要なのは中身なのですが、今後キャッチコピーを作る際はトランプ氏のPR術を参考にすると面白いかもしれません。

執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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