テレビ番組のメインターゲットを知る
コラム
経営戦略×PR
2016.11.04

テレビ番組のメインターゲットを知る

テレビ番組に情報提供(アプローチ)する際には提案シートを作成します。
新聞や雑誌の活字媒体へは文章が中心ですが、テレビやWeb媒体へはビジュアル(画像)を主体に、というのは皆さんご存知のことと思います。
また、テレビ番組への情報提供する場合は、出来れば番組ごとに提案シートを作成することをお薦めします。
例えば、「下脚静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気をテレビ番組にアプローチするとします。「下肢静脈瘤」とは、脚の血管(静脈)がコブ(瘤)のように膨らみ、血管がボコボコと浮き出る病気です。病気の概要を説明する以下のような要素があります。
・日本人の潜在患者数は1,000万人以上
・40才以上を対象にした調査では、全体の8.6%(男性3.8%、女性11.3%)が発症
・出産経験のある女性の2人に1人が発症の可能性あり
・立ち仕事をしている人に発症しやすく、教師や調理師、美容師、販売員、キャビンアテンダントなどの職業の女性は要注意
・若い女性に多い予備軍
・脚の「むくみ」「かゆみ」「こむら返り(足がつる)」は病気の疑いが濃厚

「下肢静脈瘤」は女性に多い病気です。そこで、情報番組を中心にアプローチすると仮定し、実際に提案シートを作成すると・・・
フジテレビ「めざましテレビ」は、10代後半から20代がメイン視聴者層のため、「立ち仕事の人に発症しやすい、若い女性に多い下肢静脈瘤予備軍」というキャッチで作成します。
日本テレビ「スッキリ!!」やTBS「あさチャン!」は、20代~40代がメイン視聴者層のため、「立ち仕事の人に発症しやすい、出産経験のある女性の2人に1人が発症の可能性あり」というキャッチで作成します。
テレビ東京「L4 You!」は、40代以上がメイン視聴者層のため、「40歳以上の約10%が発症、脚の「むくみ」「かゆみ」「こむら返り(足がつる)」は病気の疑いが濃厚」がキャッチになります。

上記は、あくまでも一例ですが、テレビ番組に提案する際には、まず、その番組のメインターゲットを知り、メイン視聴者層にとって、興味深く、関心が高くなるようにアレンジすることが重要です。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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