今年も残すところあと1ヵ月となりました。
この時期になると「流行語大賞」というその年に流行った言葉、キーワード、名称などから最も多くの人が口にしたであろうものを選び表彰するといった行事があります。
先日、ノミネートされたワードが発表されていましたが、中にはマスメディアを通した認知ではなくSNSで拡散しているものもありました。
PRの世界で考えると、もちろんマスメディアを使わずに情報拡散をしていくケースが多々あります。
福島県のスパリゾートハワイアンズは年間150万人が訪れる人気施設でした。
しかし、東日本大震災により営業休止に追い込まれ、原発の不安もあり、施設、福島県ともに評判が落ちていくという窮地に立たされました。
営業ができない状況でできること何か。
そこで企画されたのが「フラガール全国きずなキャラバン」です。
初代フラガールの精神にならい、選ばれた現代のフラガール28名が震災復興を願い、笑顔と元気を全国に届けるというものです。
東北をはじめとする日本全国、韓国を含め約125カ所をまわり、公演回数は247回に上りました。
このような活動を行ったことで、営業再開後をピークに非常に多くのメディア露出を獲得し、映画や書籍でもその背景にあるストーリーが伝えられ、活動の意義と理解の促進を後押ししました。
ドキュメンタリー映画も制作され、東京国際映画祭にも出品され海外でも紹介されるい至りました。
映画や書籍が感情的な視点で取り上げ、ストーリーにへの共感を高めたことで多くの人がこの活動を知るきっかけとなったのです。
マスメディアへの直接的な露出にこだわらずとも、人々の共感を得るようなストーリーをつくることで自然と知るきっかけが構築されます。
みなさんもマスメディアへの露出だけではなく、視点を拡げた考え方で物事をとらえ、PRに活かしてみてください。