人々の共感から広がるPR
コラム
経営戦略×PR
2015.11.28

人々の共感から広がるPR

今年も残すところあと1ヵ月となりました。

この時期になると「流行語大賞」というその年に流行った言葉、キーワード、名称などから最も多くの人が口にしたであろうものを選び表彰するといった行事があります。

先日、ノミネートされたワードが発表されていましたが、中にはマスメディアを通した認知ではなくSNSで拡散しているものもありました。

PRの世界で考えると、もちろんマスメディアを使わずに情報拡散をしていくケースが多々あります。

福島県のスパリゾートハワイアンズは年間150万人が訪れる人気施設でした。
しかし、東日本大震災により営業休止に追い込まれ、原発の不安もあり、施設、福島県ともに評判が落ちていくという窮地に立たされました。

営業ができない状況でできること何か。

そこで企画されたのが「フラガール全国きずなキャラバン」です。

初代フラガールの精神にならい、選ばれた現代のフラガール28名が震災復興を願い、笑顔と元気を全国に届けるというものです。

東北をはじめとする日本全国、韓国を含め約125カ所をまわり、公演回数は247回に上りました。

このような活動を行ったことで、営業再開後をピークに非常に多くのメディア露出を獲得し、映画や書籍でもその背景にあるストーリーが伝えられ、活動の意義と理解の促進を後押ししました。
ドキュメンタリー映画も制作され、東京国際映画祭にも出品され海外でも紹介されるい至りました。
映画や書籍が感情的な視点で取り上げ、ストーリーにへの共感を高めたことで多くの人がこの活動を知るきっかけとなったのです。

マスメディアへの直接的な露出にこだわらずとも、人々の共感を得るようなストーリーをつくることで自然と知るきっかけが構築されます。

みなさんもマスメディアへの露出だけではなく、視点を拡げた考え方で物事をとらえ、PRに活かしてみてください。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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