セパレートでサイト運用する場合には覚えておきたい特有な対策を一挙紹介
戦略一覧
SEO
2020.07.20

セパレートでサイト運用する場合には覚えておきたい特有な対策を一挙紹介

セパレートで運用するサイトでは、モバイル版とデスクトップ版で異なるURLを使用するので、特有な対策が必要となります。

広報やマーケティング担当としては、必須の知識となるサイトのモバイル対応やユーザビリティ。その対策について学びましょう。

セパレートはダイナミックサービング以上にサイト対策が必要

前回紹介したように、ダイナミックサービングとセパレートではデスクトップ版とモバイル版のコンテンツ、2つが存在するため、互いのコンテンツ内容に差分を発生させないこと、構造化データによるマークアップやmetaデータへの記述対応などが必要となります。

セパレートではデスクトップ版とモバイル版のコンテンツでURLも異なるため、異なるURLの関係性を正確に伝えるためのアノテーション処理も必要となります。

このように、セパレートによる運用では、それぞれの要件を正確に実装するリソースが増えるほか、実装内容にミスが発生する可能性も高まります。もし、リニューアルなどでデスクトップ版とモバイル版の構成を検討する際は、レスポンシブを第一に検討し、レスポンシブが難しければダイナミックサービングを検討してみてもいいでしょう。

■モバイル版とデスクトップ版にアノテーション設定をする

モバイル版とデスクトップ版の関係性をクローラーに伝えるために、それぞれのコンテンツにアノテーション設定が必要です。

設定方法は、後日紹介するXMLサイトマップの場合と同様です。モバイル版のコンテンツからはrel=canonicalリンク要素をデスクトップ版のコンテンツに対して記載し、デスクトップ版のコンテンツからはrel=alternateリンク要素をモバイル版のコンテンツに対して正しく指定して記載しておく必要があります。間違ってもアノテーション設定をそれぞれのトップページへのリンクにしないようにしましょう。

■Search Consoleにはモバイル版のサイトも登録する

デスクトップ版のサイトしかSearch Consoleにプロパティ登録していない場合は、モバイル版のサイトもSearch Consoleに新規プロパティを登録しておきましょう。

デスクトップ版とモバイル版のどちらもデータやメッセージを確認できるようにします。サイトがモバイルファーストインデックスへ移行完了した際に、データがデスクトップ版からモバイル版へ移行される場合があるからです。

■robots.txtでモバイル版へのクロールをブロックしない

robots.txtでクローラーによるモバイル版のコンテンツへのクロールをブロックしている場合は、許可するようにしておきましょう。モバイル版へのコンテンツに対するクロール頻度が上がる可能性がある場合は、サーバーに十分な処理能力があることを確認しましょう。

■複数言語で提供するコンテンツにはhreflangを設定する

hreflangの設定とは、複数の言語でコンテンツを提供するWebサイトや地域別にコンテンツを提供するWebサイトにて必要な設定方法です。各ページでrel=”alternate” hreflang=”x”属性を使用して、適した言語や地域のURLを指定する必要があります。条件に応じて<head>内、HTTPヘッダー、サイトマップのいずれかに記述しておきます。<head>内に記述する場合は以下のようになります。
<link rel=”alternate” href=”https://example.com/en” hreflang=”en” />

まとめ セパレートのサイト対策はプロに任せるのが得策

前回はダイナミックサービングとセパレートに共通するMFI対策を紹介しました。セパレートではモバイル版とデスクトップ版で異なるURLを使用するため、このようにさらに追加の対策が必要となります。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事