SEO施策では訪問者の目的からコンテンツを考えましょう
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2020.04.19

SEO施策では訪問者の目的からコンテンツを考えましょう

「渋谷 カフェ」で検索している人は何を求めているのでしょうか?

私が思うに、行きつけのカフェであれば、きっと店名で検索するはずですよね。「渋谷」の「カフェ」でどこかいいところがないかを、この検索者さんは探しているのです。

訪問者は何を考えて検索しているのか?

「渋谷 カフェ」なら、渋谷のカフェが一覧になっていて、場所、写真、口コミ、営業時間などがわかるサイトが上位に来るべきで、実際にそうなっています。

架空のカフェ、KOTORI CAFÉのサイトでは「渋谷 カフェ」では1位を狙えませんし、狙うべきではありません。「KOTORI CAFÉ」のサイトを表示したい訪問者は、きっと別のキーワードで検索しているはずなのです。

◆訪問者の目的をキーワードにする

「訪問者の目的」→「キーワードを入力」→「検索結果を見る」→「サイトに訪問」といったフローチャートのように、訪問者には目的があり、それがキーワードになって検索され、サイトに訪問します。

では、「KOTORI CAFÉに来てくれそうなお客さん」の目的を書き出してみましょう。「KOTORI CAFÉ」を知っていて地図や電話番号を知っている訪問者の場合は、キーワードとして「KOTORI CAFÉ」「KOTORI CAFÉ 地図」「KOTORI CAFÉ 営業時間」などといったものを想定することでしょう。

渋谷でカフェを探している訪問者の場合には、キーワードとして「渋谷 カフェ」といったものを想定することでしょう。小鳥と遊べるカフェを探している訪問者の場合には、キーワードとして「鳥カフェ」「小鳥 カフェ」といったものを想定すると思います。

このように、目的ごとにお客さんが検索するであろうキーワードを想定してみました。この際に、必ずお客さんの立場で考えるようにしてください。ビジネス向けの専門的なサイトなどで、もし皆さんが自分のサイトの訪問者の目的がよくわからない場合には、社内の詳しい人や店長など、わかる人に聞いてみるといいでしょう。

 

それぞれのキーワードで表示されるべき検索結果を考える

次に、各キーワードに対して、検索結果で表示されるべきサイトを想像してみました。

キーワードが「KOTORI CAFÉ」の場合、検索結果に表示されるべきサイトとしては「KOTORI CAFÉのサイトが1位。2位以下はグルメサイトやブログ、公式Twitterや公式Facebookページなど」であり、「KOTORI CAFÉ 地図」の場合、検索結果に表示されるべきサイトとしては「KOTORI CAFÉの地図ページが1位」のページであり、「小鳥カフェ 営業時間」の場合、検索結果に表示されるべきサイトとしては「KOTORI CAFÉの営業時間が載っているページが1位」のページであります。

「渋谷 カフェ」の場合、検索結果に表示されるべきサイトとしては「渋谷のおすすめのカフェを紹介しているサイトや、渋谷のカフェを一覧で確認でき、おすすめポイントを確認したり、ランキングを見たり、写真や口コミを確認したりできるサイトが上位」のページとなります。

「鳥 カフェ」「小鳥 カフェ」の場合、検索結果に表示されるべきサイトとしては「個別の鳥カフェサイトや小鳥と遊べるカフェを一覧で確認できるサイトが上位」のページとなります。

◆あなたはSEOで1位をとれる自信がありますか?

当然ですが、これらは訪問者の目的と一致しているはずです。さて、あなたなら「渋谷 カフェ」で1位は取れそうですか?

皆さんがよく知っているグルメサイトこそ1位にふさわしく、「KOTORI CAFÉ」のサイトでは1位はかなり無理があるといえますよね。

でも、ちょっと待ってください。日本全国の「鳥カフェ」を一覧できる「鳥カフェ一覧」ページであれば、KOTORI CAFÉのサイト内に自分で作れそうです。それぞれの鳥カフェのサイトへのリンクや最寄りの駅、行き方、写真、レビューなどを加えてあげると便利ですよね。そうすると「KOTORI CAFÉ」のサイトであっても、「鳥カフェ」のキーワードでは1位に表示される可能性が出てきます。

◆訪問者の目的に合ったサイトを用意する

訪問者の目的が想定できたら、それに合わせてコンテンツを用意します。

起点は常に「訪問者の目的」です。これはビジネスの基本でもあります。お客さんのニーズに合った商品を提供する。インターネットが一般的になる前は、新聞・雑誌などのメディアがお客さんの目的を満たすものを紹介していました。インターネットでは、検索エンジンがその役割を果たします。訪問者は目的に合わせてキーワードで検索します。検索者の目的に合わせてコンテツを用意して、検索結果に表示されるようにすることがSEOの役割です。

 

まとめ SEOの目的からコンテンツを作ろう

SEOの目的は訪問者の目的とキーワードに合わせてサイトのコンテンツや構造を準備することです。「訪問者の目的」は、訪問者が検索したキーワードに込められています。今回は、架空のカフェ「KOTORI CAFÉ」を例に、勉強していていきました。ぜひ活用してみましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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