モバイルファーストインデックスとは?スマートフォン時代のSEOを一緒に考えましょう
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2020.04.19

モバイルファーストインデックスとは?スマートフォン時代のSEOを一緒に考えましょう

このサイトを見ている皆さんも毎日の生活の中で、スマートフォンの利用が欠かせなくなってきていることと思われます。私もそのうちの一人です。実際に、国内での個人のスマートフォンの保有率は56.8%と多くの人が利用する状況となっています(総務省「平成29年版情報通信白書」)。

「隙間時間」にいつでも検索できるようになった

SEOにとって重要な変化は、以前のようにパソコンに向かわなくても、人は検索したいときにいつでも検索ができるようになったということです。

Googleでは、人が何かを知りたい、買いたいと思ってすぐにスマートデバイスで検索する瞬間のことを「マイクロモーメント」と呼んでいます。確かに私たちもオフィスで、自宅で、通勤時に、旅先でちょっとした隙間時間にそれらの検索を常日頃行っていますよね。2017年にはスマートフォンだけでなく、Google Homeなど音声認識検索に対応したスマートスピーカーも登場してきて、ますますこの傾向に拍車がかかっています。

「モバイルファーストインデックス」とは検索行動の変化に対応した言葉

スマートフォンの普及に従って、Googleも主要デバイスをパソコンからスマートフォンに位置づけるようになってきています。そこでまずGoogleは2015年4月に“モバイルフレンドリーアップデート”を実装しました。

これはスマートフォンにフレンドリー(使いやすい、読みやすい)なページが有利になる更新で、スマートフォン用のページ自体がない、フレンドリーでないページはスマートフォンのGoogle検索において順位を落とす結果となりました。さらに、2016年5月には第二弾のアップデートもありました。

そして、2016年後半にアナウンスされたのが、“モバイルファーストインデックス(MFI)”と呼ばれるものです。これはGoogleの検索エンジンがWebサイトの情報を収集する方法に関する変更です。いままではデスクトップ版のページが収集されてランキングの対象となっていましたが、今後はモバイル版が対象となるというものです。

つまり今まではスマートフォンから検索しても、デスクトップ版のページがランキング評価の対象となっていましたが、今後はスマートホン用のページがあるサイトはスマートフォン用のページがランキングの対象になるということです。MFIの詳細は後日説明いたします。

*参考サイト:PRとは?これからの時代のマーケティングを熟知する

 

モバイルファーストインデックス(MFI)になってもSEOの本質は変わらない

MFIの到来によってSEOはどうなるのでしょうか?

いままでのSEO施策は無駄になり、サイトを作り直さなくてはいけないのでしょうか。結論からいうと、そんなことはありません。まず、スマートフォン用のページがなければ引き続きデスクトップ版のページが評価対象となるので、ないからといって検索結果に出なくなるというわけではないのです。

そして、重要なポイントは、MFIは基本、収集方法の変更であって、順位には影響がないと言われることです。順位が変動しないように、Googleも準備が整ったサイトからMFIに移行するとアナウンスしています。もちろん大きな変化なので、まったく順位変動がないとは言い切れませんが、そんなには恐れることもないと思います。

スマートフォン用のページがないサイトはなるべく作るようにして、もうすでにあるサイトはフレンドリーな作りを心がければいいのです。SEOの本質は、今も昔も「ユーザー本位」であり、訪問者のニーズを考えて最善のサイトを作ることです。

 

モバイルファーストインデックス(MFI)のまとめ

スマートフォンの普及とともにユーザーの検索行動や検索ニーズも変化し、検索エンジンの評価もパソコンからスマートフォンへと移りつつあります。SEOの本質は変わりませんが、今後は何が重要なのか考えることが必要といえます。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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