SEO対策を始める前に心の準備をしましょう!SEOの実施と効果検証までは3分で解説
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2020.04.18

SEO対策を始める前に心の準備をしましょう!SEOの実施と効果検証までは3分で解説

まずはSEO対策するサイトを見直すということについて、私たちの身近な例で考えてみましょう。

仮に皆さんの会社が中古の高級ブランド腕時計販売サイトを運営していて、そのサイトの集客を任されたと想像してみてください。

その腕時計のサイトでは、時計を「メンズ」「レディース」。そして「メンズ」の下にさらに「シンプルな三針モデル」「機械にこだわる!男のクロノグラフ」「スポーツならダイバーズ」、「レディース」の下にさらに「耐久性の高いSS素材」「華やかに魅せる18K素材」というように分類していたとします。

まずはSEO対策するサイトを見直してみる

どうやら、このサイトは訪問者の目的を反映していないようなのです。

時計はタイプや素材で選びますか?いいえ、そうではありませんよね。実店舗の場合でも高級腕時計はブランドごとに並んでいます。高級腕時計はブランドで検索されるのです。すなわち、訪問者の目的を表すキーワードは「ロレックス」「カシオ」「カルティエ」になるわけで、結果としてブランドごとのページが必要となることがわかります。

SEO対策を考慮してリニューアルするのがベスト

SEOを考慮するなら、サイト上の商品分類を変更して、ブランドごとに陳列する必要があります。

すると、今とはデザインも何もまったく違うサイトになるかもしれません。商品数が多く、データベースが導入されているサイトの場合、ブランドごとに商品を分類し、さらに、サブブランドで絞り込めるように変更するには、システムの変更が必要になることもあります。

おおむね中・大規模のサイトであれば、サイトのリニューアル時にSEOを考慮して設計し直すのがベストといえます。訪問者の目的に合わせてサイトを再設計しましょう。

SEO対策では面倒な作業を惜しまない

補足としては、面倒だからと無理やりロレックスの特集ページを手作りで用意しても、品ぞろえが部分的だと検索エンジンは評価してくれないことを覚えておきましょう。大変ですが、キーワードの構造に合わせてリニューアルするのが一番なのです。

チームワークがないとSEO対策は成立しない

先ほどの例で、もし中古高級腕時計のバイヤー部門が、仕入れた商品のデータを入力するときに、そもそも商品のブランドのコード番号を入力していなかったらどうなるでしょうか?

コード番号がなければ、商品を分類できませんよね?

そのため、SEOを意識したリニューアルを行う場合、仕入れ時に効率よくコードを入力できる仕組みを作る必要もあるのです。簡単に聞こえるかも知れませんが、これらは案外手間がかかることが多いのです。

中・大規模サイトでSEOを成功させるには、集客に責任を持つマーケティング部門だけでなく、サイトを実際に作る制作チーム、商品部門、そして技術部門などとチームワークを持って行う心構えでいくことが大切です。

 

検索順位が上昇してもクリックされるかはわからない

SEO対策の効果を検索順位だけで測定するのはナンセンスです。1位でもクリックされるとは限らないからです。

例えば、「東北楽天ゴールデンイーグルス」を「楽天」というキーワードで検索している人は1位に表示されている楽天市場をクリックせずに、画面をスクロールしてその下にある東北楽天のページをクリックしますよね。では、SEOの効果はどのように測るのか? それは、サイトにどれだけの訪問者があったかを計測するアクセス解析です。

検索順位ではなく訪問者の数が重要

アクセス解析の重要性をさらに深く見ていきましょう。上で解説した中古の高級腕時計の販売サイトで考えます。

SEOの結果、「ロレックス」という人気のキーワードでの検索順位が少し上がりました。でも、実は「ロレックス」は「ロレックス デイトナ」など、サブブランドも含めたキーワードで「ロレックス」単体の半分程度も検索されています。

時計の販売サイトなら、サブブランドのキーワードで高い順位に表示された方が、結果としてクリックして時計を購入してくれる訪問者が増えるかもしれません。最終的な訪問者の数は、検索順位が何位かだけではわかりませんよね。この訪問者の数を計測できるのがアクセス解析です。

SEO対策ではアクセス解析がサイトを改善するヒントになる

アクセス解析を使えば、狙ったキーワードでヒットした上で、クリックされてサイトに訪問されているか、また訪問した後に成果につながっているのか、クリックしてもらえたもののイメージに合わずすぐに帰られてしまっていないかなど、さまざまな測定ができます。

SEO対策の成果がわかるだけでなく、サイトの問題点を改善するヒントにもなるのです。本サイトでは後日、無料で使えるGoogleアナリティクスを使ってSEOを改善する方法をお伝えいたします。

 

まとめ SEO対策は1年以上をかけるつもりで行うこと

SEO対策のイメージがつかめたら、始めるにあたっての心構えをしましょう。

小規模なサイトであればどんどん進めても構わないのですが、皆さんが中・大規模サイトの担当者だったら、行き当たりばったりの対策では行き詰まってしまうことを学びました。

また、社会人の皆さんであれば「改善」(カイゼン)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか? SEOの効果を確認して、さらなる改善を進めるにはアクセス解析が必要不可欠であることを学びました。SEOの効果測定についても知りました。ぜひ活用していきましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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