【綺麗事抜き】広報担当の仕事に「正解」はあるのか検証したよ
コラム
女性視点×PR
2020.03.08

【綺麗事抜き】広報担当の仕事に「正解」はあるのか検証したよ

パブリックリレーション(PR)には正解はあるのか。広報を含めた、ありとあらゆるPRの仕事における永遠の疑問です。

ここでは、この疑問に挑んでいきます。
禅問答じみた話になるかもしれませんがお付き合いください。

 

広報担当の仕事には「正解」がある!

「広報の仕事には正解がありますか?」と聞かれればほとんどの人が「ない」と言うでしょう。
と言いますか、ある程度クリエイティブな部分がある仕事に関しては、誰でも、どの分野であっても「正解なんてものがあるとは思わないほうがいい!」と表現したくなるかと思います。

その方がカッコいいですからね。
「正解を探し続けること、それこそが正解だ」なんて言えたら、心が震えることでしょう。

ですが、実際には「正解」は存在します。
しかしそれは、「万人にとっての正解」ではなく「あなたにとっての正解」です。

つまり、仕事をしていくと「自分だけの正解」がだんだん見えてくるということ。
「正解なんてない」という言葉で逃げずに、追及していきましょう。

 

「正解」の発見を遠ざける4つの思考

○1:「挑戦」をやめる

特に「先輩広報から仕事を引き継いだ」という場合は、先輩の仕事を真似るだけである程度成功できるかと思います。

しかし、人それぞれ長所・短所があるわけですから、新しい事にも挑戦しないと,

・自分の得意な分野でいい結果を出す
・不得意分野への取り組みを縮小する(省く)

という事もできなくなります。

「守り」に入ってしまったら、間違いなく「正解」は見つかりません。また、何より「チャレンジ精神」がないと広報の仕事なんてつまらないです。

○2:「失敗」を忘れる

野球選手がキャッチボールをするときは、一球ごとに「今の投げ方はここがダメだった→次はこうしようと考える→実際に投げる→今の投げ方は~」という事を繰り返しています。

広報の仕事もそれと一緒。例えば「望んだメディア露出に繋がらなかった」のだとしたら、「とにかく次頑張ろう」だけでなく「なぜダメだったのか」も考えなくてはなりません。

○3:「成功」をないがしろにする

上記の「失敗から学べ」という考え方はある程度浸透しているかもしれません。

ですが、「成功した際に、なぜ成功したか考える」という事は徹底できているでしょうか。実は「自分はダメだ……」という考えに浸るのは案外気持ちよいものでもあるので、「徹底的に成功に目を向けられる人」は少ないです。

たとえ、自分で「まぐれで成功した」と思えるとしても、根気よく「成功の理由」を探りましょう。

○4:「完全な成功」と「完全な失敗」しかないと思い込む

「今回は大成功だった!」と感じる中にも、「ここは良くなかったかもしれない……」と感じる部分が少しはあるはずです。

逆もまたしかりです。「大失敗だったな……」と落ち込んでいる時に、「それでも良かったところ」を探すのは案外精神的にキツい作業ですが頑張りましょう。

○5:「精神状態」のせいにする

よく「プレッシャーのせいで上手くいかなかった」という人がいますが、それは本当にプレッシャーが原因だったのでしょうか。

例えば「記者と上手く話せなかった」のだとしましょう。それも「緊張」だけが原因だったのでしょうか。
単なる「調査不足」のせいで失敗したのではないでしょうか。

とにかく「失敗の理由」で精神状態を持ち出すことはおすすめしません。そもそも、人間のメンタルはそうそう変わらないと考えたほうが良いです。緊張しやすい人は一生そのままですし、図太い人は一生図太いです。

ちなみに、筆者が人前で話すときのモットーは「緊張していようがいまいが、どーでもいい」です。筆者はこれで随分楽になりました。


執筆者・監修者
上岡正明
テレビコメンテーター・経済記者
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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