広報担当者に欠かせない!正しく評価されるための「超根回し術」
コラム
主婦共感×PR
2023.02.27

広報担当者に欠かせない!正しく評価されるための「超根回し術」

広報担当者として、「このメディアで露出できるなんて凄く頑張ったなあ……」と思っていても、社長などからすると「は?何そのメディア?」という認識でしかないかもしれません。
また、「この新聞は嫌いなんだよね」とむしろネガティブな感情を抱く社長もいないわけではありません。

しかし、そこで不貞腐れても仕方がありません。
そして、「このメディアは、こういう意図で意味があるのですよ」などと説明しても取り合ってもらえないかもしれません。
正当な評価を勝ち取るためにも「超根回し術」を身につけましょう。

 

「超根回し術」の基本となる4つの考え方

○1:他人に褒めてもらう

とにかく「このメディア露出は凄いんです!」と自分で自分を褒めても意味がありません。
そうではなく、他人に褒めてもらうことを考えましょう。

○2:「社長が信頼している人」に褒めてもらう

難しいことは言いません。
「この人の言うことなら信じられる」と社長が感じている人に褒めてもらえばいいのです。
それは、「他社の社長Aさん」かもしれませんし「自社の秘書」かもしれません。
とにかく分析してみましょう。

そして、秘書などに社長の仕事予定を聞き、「他社の社長Aさん」に会う機会があったら「根回し」をします。

○3:「私のことを褒めてください」とは言わない

「2」の続きですが、「私のことを褒めてください」などと言ってしまえば台無しです(まあ、そこまで露骨にお願いしようとは誰も思わないでしょうが)。

そうではなく、「弊社の記事が掲載されました。弊社の社長が、そのことに触れてくるかもしれませんので、話を合わせていただけますか」と、「他社の社長Aさんの秘書さん」言うだけでOKです。そうすれば、「他社の社長Aさん」に話が伝わります。

そして本当に「弊社の社長」が話題に出せば、「ああ、拝見しましたよ。素晴らしいと感じました」などと褒めます(内心どう思っていようが悪く言うはずがありません)。
また、なかなか「弊社の社長」が言い出さない場合でも、「言ったほうがいいのかな?」と空気を読んで褒めてもらいます。

それに、相手の社長さんも、社長たるもの百戦錬磨です。
「ああ、さりげなく褒めればいいんだね」と口に出さずとも察してくれる可能性が高いです。
これで、弊社の社長は「あの社長が言うのだから凄いことなのだろう」と思ってくれますよ。

○4:物量作戦

あとは社長の訪問先全てに対して、同じことを行いましょう。
次から次へとメディア掲載を褒められる事になるので、「ウチの広報はなんだかとんでもない仕事をしているのだな……」と感じてくれることでしょう。

「さすがにそこまでは……」と思うかもしれませんが、実はこれは自社のためでもあります。メディア露出はそのまま信頼や営業イメージのアップにつながります。
「話のネタ」を提供する事になるため、相手企業としても大助かりですからね。

 

根回しがバレた!どうする?

考えにくいですが、根回しがバレる事もなくはありません。
社長などから「新聞に載ったことをやたらヨソで褒められたけど、君なんかやってる?」などと言われる可能性もゼロではありません。

その場合の対応ですが、正直に言ってしまうのが一番です。
「社長の会話がスムーズになるように、方々に伝えてしまいました。少し過剰になってしまったと思います。申し訳ございません」などと伝えましょう。

それによって、「今度からやめてね」と言われてしまったら、残念ながら根回し術は使えなくなります。他の方法を考えましょう(広告換算値を伝えるなど)。

もちろん「いやあ、正当に評価されたいと思いましてねえ。それには、ヨソで褒めてもらうのが一番かと!」などと腹の内をさらけ出す必要はありません。あとは、あなたの会社の社長さんの性格を考えて調整してください。

・1~3社にだけ根回しする
・重要なメディア露出のときだけ根回しする
・いっそ「ははは、根回ししちゃいました」と腹の内をさらけ出す

などやり方は色々あります。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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