企業やメーカーとしてのPRの考え方
コラム
経営戦略×PR
2018.12.26

企業やメーカーとしてのPRの考え方

先日、弊社クライアントの文具メーカー様の新作発表会がありました。
数ある文具メーカーのなかでもいち早く2019年に向けた新商品の発表をし、これからの会社の展望や方向性などを社長から発表する記者会見も併せて行いました。
メディアやライターの方にも多くお越しいただき、クライアント企業について理解を深めていただき、今後の記事の参考にしていただきました。

そのときに、長年記者をされ、社会や文具業界の流れをずっと見てこられた業界紙の方とお話しする機会がありました。

ーこれまでの文具業界では、PR会社を使った派手なイベントなどは嫌煙されてきた。
BtoBの考え方が強い業界で、どうしても販促はその下の小売りが担ってきた。
だが、業界では当たり前の商品も、まだまだエンドユーザーに知られていないものが多い。
例えば、今では当たり前の「消せるボールペン」も、10年前に発売され爆発的な人気が出たのは3年前。
それまで日が当たらず、消費者に認知されることはなかった。
いいものを作るメーカーとして、それをユーザーの手元に届ける活動までしっかりやることが、販促にも業界の発展にもつながる。
今回、この企業(弊社クライアント)が、PR会社を使って新しい取り組みをされているのは評価できるー

業界や企業風土など、従来の考え方にとらわれたままだと、社会や時代の流れに取り残されてしまうことがあります。
弊社クライアントのマーケティング担当の方は、これからの会社のあり方、エンドユーザーとの関わり方を前向きに考え、PR活動を強化したいと変化することを選択されました。
業界トップのメーカーを追い越せるとは思わないが、ユーザーに認知された独自のブランドを確立させていきたい、と。

今回は文具メーカーの事例でしたが、恐らく他の業界でも様々な風土や考え方により、新しいことにチャレンジできなかったり、変化することをためらったりされているかもしれません。

ですが是非、企業や日本社会の発展のために、チャレンジを選択する企業が増えることを願っています。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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