食のPRトレンドは、”類友”PR?!
コラム
成功事例×PR
2019.01.24

食のPRトレンドは、”類友”PR?!

今回は、最近全国で増加している、
いわゆる「特化型店舗」「専門店」等を題材に、

食のトレンドやPR手法について
考えてみたいと思います。

最近、「超特化型店舗」「日本初、〇〇専門店」等が、
世の中で注目を集め、
連日のようにマスコミで報道されているのをよく見かけます。

例を挙げると、このようなお店が色々と。

・塩だけを売っている店
・1000円クラスの高級のり弁を販売する、のり弁専門店
・卵かけごはんのみを提供する専門店
・パンケーキ専門店
・地域限定の食材だけを扱った居酒屋
等。

何故今、このような業態の店舗が増え、
注目を集めているのでしょうか?

ネットニュースなどを色々分析してみると、
下記の様なトレンドや、企業戦略が垣間見えます。

(トレンド)
・最近の消費者のニーズの変化
(例:「カフェでお茶する」は、もはや当たり前過ぎる
→「とびっきり美味しいカフェラテを飲んでみたい!」
といったような特定的なニーズの増加、
様々な業態で、”差別化””専門性”を追求するようになってきた)

(企業戦略)
・食材ロスが減る
→メニューを絞り込むため、食材の種類を減らす事ができ、
おのずと食材ロスが減る

・オペレーション効率アップ
→準備時間(仕入れ・仕込み等)が効率アップ
→注文内容がシンプルになる=スタッフ教育がしやすいので、
オーダーミスも減る

・提供メニューの質が上がる
→同じ種類のメニュー提供で量をこなすので、
料理の品質向上と安定化が期待できる

・口コミ増加を狙いやすい
→”〇〇好き”の周りには、いわゆる”類友”が多い
→オンライン、オフライン上で、共通の話題で盛り上げやすい
→ファンが自然発生的に増え、”お客がお客を呼ぶ”現象が広がる

・メディア受けしやすい(インスタ映え狙いのメニュー作る等)
→メディアが欲しがる情報=「際立った専門性」「話題性」
(例:”ここでしか食べられない〇〇”等。
人は「限定品」などに食いつく傾向がある)

等々。

確かにPRを有効にする手段の一つと言えます。

そして、店舗のオープン時、スタートアップ時に
メディアの注目を集めたら、

次に取り組むべきことは、
”いかにリピーターを確保し続けるか?”
ということです。

専門店化するにあたって気を付けるポイントとしては、

。一つのジャンルを深掘りする努力・探究心を持ち、
やり抜く

・テーマを一つに絞りつつ、
より多くのバリエーションで楽める食べ方を顧客に提案する
(イメージ:「〇〇ってこんなに美味しかったんだ?!」
「〇〇って、こんな食べ方もあったのか?!」等)

・トッピングや食材の組み合わせをチョイスする楽しさ、
何を食べても美味しい、と思わせるこだわり

・どの時間帯でも来客が見込める店づくりをすること

等、
長い目で考えて、
全体のバランスを徹底的に検討しておくべきではないでしょうか。

食に関する専門店のような業態に限らず、

どのような分野においても、
ファンを獲得し続ける手段の一つとして、
PR手法も常に新しい開拓、掘り下げが不可欠だと思います。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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