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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、広報・PR発信内容やインターネット記事などに「経験」を入れることのメリットや注意点などに関して解説していきます。
特に「どこかで見たことがあるような発信内容や記事になりがちで面白くならない」とお悩みの方や、「良質な発信内容や記事を作る方法を知りたい」という方におすすめの内容となっています。
本記事では、記事や発信内容に「経験」を入れることのメリット、入れる方法、そして入れるにあたっての注意点などについてお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
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記事や発信内容に「自分の経験」を含める広報・PR上の4つのメリット
それでは自社サイトの記事や広報・PR発信の内容などに「自分の経験」を含めることの主なメリットを挙げていくので参考にしてください。「経験よりも単純な事実を伝えた方が」と感じるかもしれませんが実は特有の利点があります。
メリット①:SEO的に有利になりやすい
自分の経験が含まれている記事は基本的にユーザーにとって役立つもの・面白いものであるためサイトやページへの滞在時間などが長くなる傾向にあります。それによってSEO評価が高くなり、検索順位などがアップする可能性が高いです。
ただし「経験が入っていること」が直接的にSEO評価を上げるわけではないと言われているのでご注意を。あくまで「結果的に評価が上がりやすい」ということですね。
メリット②:競合との差別化として強力
例えば自社の商品やサービスを紹介する記事なら、「自社の商品・サービスに関する内容」ということ自体でも差別化になる場合が多いです。しかし一例として業界について語るコラム記事などに関しては、どうしても競合と似た内容になりがちですよね。
ただ、そこで「これは私の実体験なのですが」などと展開できれば、それが独自性になり自然と差別化できることになります。
メリット③:アクセス者のリピート率が上がりやすい
例えば「独自の経験談も読める面白いサイト」、「生々しい経験談も発信する楽しいSNSアカウント」などと認識されればサイトにリピートでアクセスする人や、SNSアカウントをフォローする人が増えることでしょう。
一回アクセスする人、一回だけSNS投稿を目にする人を増やすことなどは小手先のテクニックでもできるかもしれません。しかしサイトのリピーターやSNSのフォロワー、つまり見込み客や実際の顧客になる可能性がある人を増やすためには、このように体験談を使うことは効果的な手法の一つといえます。
メリット④:読者に覚悟や本気さが自然と伝わる
経験談を入れることで例えば「口先だけではなくて本当にやってみたのか」、「ここまで赤裸々に体験したことを語ってくれるのか」などと覚悟や本気さを感じてもらいやすくなります。
近年のインターネットユーザーの「どうせ自分では体験していない」、「自分ではロクに考えていない」などと見抜く能力は非常に高くなっていると考えて記事作成や発信をするべきです。
広報・PR系の記事や発信に「経験」を入れるための方法3選
続いては広報・PR系の記事や発信に「経験」を入れるための具体的な方法をいくつか挙げていきます。「重要性はわかったがなんでも自分で経験するのは無理がある」と感じた方もいると思いますが解決策があります。
方法①:これまでに経験してきたことを盛り込む
まずはシンプルに今までの人生で自分自身が経験してきたことを盛り込む方法です。記事や発信の文字数や「狙い」にもよりますが、主に以下のポイントを意識するとより良い記事・発信になる傾向にあります。
- 「あったこと」だけでなく「そのときどう感じたか」を書く
- そのときの自分の状況を書く(例:新入社員で○○という悩みがあった、など)
- 「自分と同じような状況の人に何を伝えたいか」を意識して書く
- 「常識」や「こうあるべき」にとらわれすぎずリアルな内容を書く
一番下ですが、例えば「製品開発時に悩んでいたが同僚にアドバイスをもらった」なら、自然な流れとしては「そのおかげで成功した」などとしたくなると思います。
しかし例えば、「最終的には成功したが、すぐにアドバイスを受け入れられず同僚と揉めた」のが事実なら、素直にそう書いた方がリアリティが出ますし、多くの読者は「常識やこうあるべき、に沿った加工バージョン」よりも面白く感じるものです。
方法②:これから経験する
例えば自社の新商品に関する広報・PR発信をするなら、発信内容を作る前にその商品の体験をさせてもらうなど。特に食品系の場合は「自分も食べた」という経験があるだけでも、記事や発信内容にリアリティが生まれやすくなるのでおすすめです。
また、一例として「自社の既存商品の新たな売り出しのために、競合他社の商品を探る」なら、やはり(自社の商品だけでなく)、競合他社の商品も試してみたいところ。時期的、予算的、物理的に不可能なケースも少なくないでしょうが、「経験を稼ぎに行く姿勢」は広報・PR担当者としてとても重要といえます。
✅一度経験したことは後にも活きる
「それでも経験するためにかかるコストが大きすぎる」と感じるかもしれませんが、一度経験したことは後の、「その経験とは直接関係ないと思える記事や発信内容」を作る際にも、自然と反映されるものです。
よく「経験豊富な人間は魅力的」と言いますが、広報・PR担当者が作る記事や発信内容にもその傾向があるのですね。
方法③:他人の体験談を載せる|他人のものとわかる形で
体験済みでもなく、これから体験することも難しい場合は、他人の体験談を載せる方法があります。例えば商品やサービスに関する口コミやレビューを含めたり、インタビューの内容を入れたりするやり方ですね。
ただしそれらをあたかも自分の体験談かのように書くのはNG。誰が見ても「他人の体験談を紹介している」とわかるように載せましょう。
また、記事や発信のスペースにもよりますが単に口コミやレビューを入れるだけでなく、それに対するあなた自身の(もしくは企業としての、広報・PR担当者としての)見解や解説を含めると読んでいて面白いものになりやすいです。
記事や広報・PRの発信内容に体験談を入れるにあたっての4つの注意点
続いては記事や広報・PRの発信内容に体験談を含めるにあたっての主な注意点を挙げていきます。「とにかく体験談を入れる」などと安易に考えていると伝わりにくい内容になるので気を付けるべきです。
注意点①:主観的な部分と客観的な部分を明確に区別する
体験談を入れるにあたっては主観的な部分と客観的な部分を明確に区別しましょう。
例えば「このダイエット器具には○○技術が施されており、私も試してみたところすぐに腹筋付近が温まる感覚があった」という文章の場合、「ダイエット器具に○○技術が施されている」が客観的な事実で、それ以降が主観的な部分です。
「よく読めば区別できる」のレベルではなく、誰が見ても客観的な部分と主観的な部分が区別できるように書かないと「何かごまかそうとしている」、「勢いで騙そうとしている」などと思われかねないので気を付けてください。
注意点②:「ここからが体験談・実体験です」などと明記する
上の内容と関係しますが文章をある程度読ませてから「という体験をしました」と言われてもわかりにくいので、体験談・実体験の話に入る部分で「ここからは体験談です」などと明記するのがおすすめ。
もしくは記事や発信内容自体の冒頭に「これは筆者である私の体験です」となどと記述しましょう。また、他人の口コミやレビューも同様に「口コミ紹介」、「ここからはお客様のレビュー紹介です」などと記載するといいでしょう。
注意点③:読者のためになるように書く
単に「私はこう思いました」、「利用者はこう感じたようです」では読者のためにならない可能性が高いです。よって例えば「なので皆さんは○○に気を付けるべきです」、「なので20~30代で○○の悩みがある方にはおすすめです」など、想定している読者層の方をきちんと向いている記述も入れましょう。
これは何のための記事・発信か、つまり目的が明確であれば外さない要素です。例えば、読者の悩みを解決させる、誰におすすめか示す、登録や購入方法を示すなど、記事・発信によって目的は様々ですが、まずはきちんと固めることをおすすめします(体験談を入れない記事・発信でも同様)。
注意点④:具体的な変化がわかる数字などがあれば書く(書かないと説得力が出ない場合も)
例えば「ダイエットできました」ではなく「1ヵ月で2キロダイエットできました」、「時短できました」ではなく「作業時間が30%減りました」、「○○の勉強をしました」ではなく「英検3級が取れました」などと具体的な変化がわかる数字があれば書きましょう。
また「英検3級」だけでは伝わりにくい場合もあるので、一例として「最初は中学2年生レベルの英文も読めないレベルでした」などと変化前の状態を記載するとさらに効果的です。
そして特にダイエットなど「変化こそが注目される分野」の場合は、「変化を書くべき」というレベルではなく、変化を書かないと説得力が出ない、もしくは変化を書かないと嘘をついていると疑われかねないので気を付けてください。
PRの発信内容には「体験」を含めよう(まとめ)
絶対に入れなければならないわけではありませんが、インターネット記事や広報・PRの発信内容には「体験」を含めると効果的ですし、遠回りなようで書きやすくなる場合が多いのでおすすめです。できれば自分の体験であるべきですが、他人の体験(口コミやレビュー等)でも構いません。
ただ、体験が入っていれば確実に広報・PR効果が出るわけではなく、常識にとらわれすぎずにリアリティのある描写をする、客観と主観を分ける、記事や発信内容を作る目的を明確にする、などのことを守らないと薄い記事・発信内容になる可能性が高いので気を付けましょう。
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