広報・PR活動を妨げる「3つのサイロ化」とは?言葉の意味と2つの解決方法も解説
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2026.03.30

広報・PR活動を妨げる「3つのサイロ化」とは?言葉の意味と2つの解決方法も解説

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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、広報・PR活動における「サイロ化」や、その解決方法などについて解説していきます。

特に「企業は一つの組織であるはずなのにまともに連携できていない」とお悩みの方や、「広報・PR部署から率先して解決のために動くしかない」とお考えの方におすすめの内容となっています。

本記事では広報・PR活動におけるサイロ化とは何か、サイロ化の悪影響、そしてサイロ化を解決するための方法などに関してお話ししますので、ぜひ参考にしてください。

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広報・PR活動における3つのサイロ化とは?

サイロ化とは一般的に「組織やシステムなどが悪い意味で独立してしまい、社員間・部署間などの円滑な協力や連携ができていない状態」を指します。

広報・PR活動においては主に以下の3つのサイロ化が発生し得ます。

  • 組織構造(人)のサイロ化:縦割り構造になりすぎて部署間や社員間の協力・連携がしにくい状態
  • システムのサイロ化:各部署などのシステムが独立し、まともに連携していない状態
  • データのサイロ化:企業の様々なデータを、部門間や社員間で共有・連携できていない状態

サイロ化が広報・PR活動に与える3つの悪影響

サイロ化が進むと広報・PR活動に対して主に3つの悪影響が及びます。上の解説をお読みになって「ある程度該当するものの、それでも成立しているから問題はない」と感じたかもしれませんが、以下の問題が発生し続けている可能性があります。

悪影響①:広報・PR業務全般の効率低下

例えば、組織構造がサイロ化していれば「社内取材」で情報を得るのが難しくなる、データのサイロ化ならプレスリリースなどの資料作成の際にデータ収集・チェックに長時間かかるなど、広報・PR業務全般の効率が下がる可能性が高いです。

悪影響②:意思決定などの各種行動の遅れ|結果的にメディア露出を逃すことさえある

システムやデータ面でサイロ化していれば各種業務の進行が遅れやすいです。また、組織構造がサイロ化していれば、一例として「この広報・PR施策を進めていいか」、さらには「この内容でSNS発信していいか」などの小さな行動さえ大きく遅れる可能性が高いです。

特に広報・PR活動については旬な情報をすぐに発信するスピード感や、メディアからのアプローチに即応える瞬発力なども欠かせません。しかしサイロ化しているといずれの要素も欠けやすく、そのせいで結果的にメディア露出を逃す場合さえあります。

悪影響③:広報・PR部署社員のストレスが大きくなる

ただでさえ広報・PR部署は「何をしているかわからない」、「予算だけ取っている」など、他部署からの理解が薄くなりやすい部署です。

その上でサイロ化も進んでいるとなれば、広報・PR部署社員はもはやストレス過多の状態になり、パフォーマンスが大きく落ちたり、離職率・異動率が上がったりしてもおかしくありません。

広報・PR関連のサイロ化の解決方法2選

続いては広報・PR関連のサイロ化を解決するための主な方法を挙げていきます。基本的は「話して理解してもらう」しかありませんが他にもポイントがあります。

解決方法①:部署を超えた定期的なミーティングなどを行う

部署を超えた定期的なミーティングなどを行って、相互理解を深めましょう。そこで広報・PR業務の内容、目的、目的が果たされることのメリットなどを論理的に説明すれば、いかにサイロ化が好ましくないかをわかってもらえるはず。

また、あくまで「相互」理解ですので広報・PR部署としても他の部署の業務内容などを知り尽くしましょう。「こちらのことをわかってほしい!」という態度が強すぎると反発を招くだけなので注意してください。

解決方法②:データや情報を総合的に管理・利用できるシステムを構築する

いくら相互理解が進んでもデータ・情報を総合的に管理・利用できないのでは、物理的な意味でもサイロ化は解消されません。そのため各部署がスムーズに利用可能な「全社共通システム」を構築することをおすすめします。

もちろん広報・PR部署だけで実現することではないので、まずは上層部などに相談(必要性の説明など)をするといいでしょう。

✅システムが構築されれば相互理解がさらに進む

「システムが構築される」→「円滑にコミュニケーションできるようになる」→「相互理解が進」ということも当然あります。そのため「人」の部分のサイロ化が十分に改善されてから、と思い込まずにシステム面の構築も早めに進めていくことをおすすめします。

広報部署を超えた定期的な交流が不可欠です(まとめ)

広報・PR活動においては主に組織構造(人)のサイロ化、システムのサイロ化、データのサイロ化があり得ますが、それらは「部署を超えた定期的なミーティング」と「早めのシステム構築」によって改善へと向かっていくはずです。

前者も後者もすぐに完全解決とはいかないと思いますが、早めに手を打たないとどんどん状況が悪化していく可能性が高いので、まずは広報・PR部署が率先して動き出すことをおすすめします。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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