DeNA問題から透けて見えてくるもの
コラム
経営戦略×PR
2016.12.19

DeNA問題から透けて見えてくるもの

皆さんご存知のように、最近WEBニュース業界が大変なことになっています。

医療系キュレーションサイト『WELQ』で誤情報や他サイトからの無断転用などが発覚した問題に端を発し、
類似の手法で展開していた『iemo』『Find Travel』『cuta』『UpIn』『CAFY』『JOOY』『GOIN』『PUUL』も閉鎖、
さらに独立運営のため問題ないとしていたはずの『MERY』までも閉鎖するに至りました。

恐らくこの問題はDeNAだけに留まらず、インターネット業界全体に波及していくでしょう。
これは単に1企業の問題、また業界で起きた単なるスポットの問題はないと思います。

皆さんも薄々、人によってはハッキリと感じておられると思いますが、
この10年で私達が接触する情報量が異常に増えており、一説には数百倍とも千倍とも言われています。
 当然、人間の脳が処理できる情報量がそんなに増えるわけもなく、私達は情報の洪水に押し流されるように
暮らしています。

高度経済成長期にモノが大量生産され、物量の多寡で競争が起きたように、
現在は情報の世界でも、情報量の多さで競争が起きてきたように思います。
バブル期後、需要と供給のバランスが逆転し、質の勝負に移り替わっているように、
情報の世界でも、やっと粗製濫造から質の勝負に移り変わっていくのではないでしょうか。

これだけネット社会と言われながら新聞がしぶとく生き残っているのは、
WEBニュースのように情報の裏どりもせず流すのとは違い、記者が丁寧に対象を追っているからだと思います。
その新聞も昔に比べれば、スピードを求められる為に丁寧さを見失っていることもあるでしょうが、
新聞が新聞の価値を発揮するためにも、これから益々の奮闘を期待したいと思います。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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